神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜

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いざオークションへ

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「昨日は凄かったな…。それに有栖さんの連絡先ももらえたし、本当に最高だったな。」

昨日の颯斗の引退試合は本当に素晴らしかった。あんなに白熱したスポーツの試合を見たのは初めてだ。

試合が終わった後、颯斗は表彰式や片付けで忙しいらしく、あまり話せなかった。ちなみに颯斗は大会のMVPに選ばれた。

有栖とは試合が終わった後にすぐ解散したが、連絡先を交換したいと言われ、LIMEを交換することができた。

「よし。今日はオークションだ。その後はやっと颯斗とGKMができる!」

やっと昨日、LIMEで颯斗とGKMをする約束ができた。

颯斗は朝からやろうと言ってきたがオークションがあるので用事があると言って午後からにしてもらった。
昨日も自分の作った武器がどれくらいで売れるのか楽しみでなかなか寝付けなかった。

「よし。スタート!」


♢♢♢


「おぉ、オークション30分前なのに結構人多いな。」

現在の時刻は11時30分。ぴったりオークション30分前だ。
街の至る所には本日12時開催のオークションを知らせるポスターが貼ってある。

「お前どんくらい金集めた?」

「ちょうどこの前マベリックの剣買っちゃったんだよな」

「どんまいだったな。俺は何かあると思ってずっと貯めといたんだ!」

「ずりぃ!」

俺の近くにいる二人の冒険者プレイヤーもオークション参加者のようだ。
こうやって自分の作品を楽しみにしている人を見るとよりオークション開催が楽しみになってくる。

「でもよ、マベリックってどっちなんだ?」

「どっちって?」

「NPCか俺たちと同じ冒険者プレイヤーかだよ。」

冒険者プレイヤーらしいぞ。以前マベリックを見たやつが頭上のグレーのダイヤマークを確認できなかったらしい。」

「だけどよ、そいつが本当にマベリックかわからないじゃんか。ただの運び役かもしれないしよ。」

「それを言っちゃ終わりだろ。まぁ今日わかるかもしれないし、それが楽しみで来てる奴もいるらしいぞ。」

まじか。俺の武器だけでなく俺がどのような人物かも楽しみにしているらしい。
だが俺は前に出るつもりはないしバレる心配はない。

「いや、あいつはNPCなんかじゃねぇよ。」

二人の冒険者が話しているところに一人の冒険者がいきなり会話に参加し、俺がNPCじゃないとはっきりと言う。
どんなやつか見るために少し回り込み顔を覗く。

「見たことあるのか?」

「あぁ、目の前で壊れた剣を修理してもらった。これだ。」

男が剣を取り出し二人の冒険者に見せる。

「あ!」

回り込み顔を覗くとその冒険者は以前、武器屋で俺の武器にクレームをつけに来た奴だった。
思わず声に出てしまったが人が多く、声がかき消されたため大丈夫だったようだ。

「すごいな…いくらだったんだ?」

「無料だった。直してもらったのがマベリックの昔の作品でレベルが低いものだったんだ。」

「ま、まじか…羨ましすぎる…」

こいつら以外にも至る所でオークションの会話をしているがとりあえずオークション前に武器屋へと向かい、もう一度出品のお願いをしようと思う。
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