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魔族襲来編
黒幕
しおりを挟む自分自身に速度上昇の付与を施し、速攻でミトラシティに向かう。俺の速度ならたいした時間はかからないが、なにか嫌な予感がしてないらない。あの合図が見えたからではない。もっとなにか嫌な気配を感じる。
「あ、待ってください!僕たちはどうすれば…」
急いでいるというのに勇者パーティーが話しかけてくる。それくらい自分で考えてほしいものだ。
「そこらにいる雑魚を片付けて倒れている冒険者の介護でもすれば良い。急いでるんだ自分で考えて行動しろ。
「くっ…行くぞみんな」
全くどれだけ頼れない勇者達なんだ。俺の方がよっぽど勇者に適性があると思う。そんなことはさておき俺は早くミトラシティへ向かう。
「ギヒヒヒヒ、死ねぇ!」
「邪魔だ、どけ。」
ミトラシティに向かう途中魔族や魔物が邪魔をしてくるが全て一匹狼で一刀両断する。これくらいの魔族ならあの勇者たちでも大丈夫だろう。というかこの世界の勇者の存在価値はなんなのだろう。
二分ほど走り続けるとミトラシティが見える。しかし俺が街を出た時とは違い至る所で火事が起き、空中には魔物が飛んでいる。おそらく街の中にも魔物が出現しているだろう。
だがなぜ歪みがないにも関わらずミトラシティにここまで被害が起きているのか不思議で仕方ない。
「付与」
とりあえずなにが起きても対処可能なように自分に最大級の付与を施す。
街からは悲鳴が聞こえ、金属と金属がぶつかる音や魔法により建物が壊れる音などが聞こえる。
外に街から住人が逃げて来ないのは街の外で魔物どもが待ち伏せしているからだろう。
外で張っている魔物どもを一匹狼で切り裂きミトラシティへと入る。
「助太刀に来た!状況を教えろ!」
「あぁ!助かった!いきなりフードを被った男が街に来て魔界への門を開きやがったんだ!ギルマスはそいつと戦ってるが…」
フードの男?魔界への門ということは魔族か?色々と謎だがギルマスには悪いが市民の安全のためには門を対処するべきだろう。先に門へ向かってからギルマスの助けに行こうと思う。
「了解した。お前も冒険者だな、雑魚を倒しつつ市民を安全なところへ誘導を頼む。」
「わかった!」
俺は冒険者が話していた門、所謂歪みの場所へと急ぐ。歪みへ近づくにつれ人の気配がなくなり見当たる人間はある程度戦える冒険者とすでに力尽きた人間のみだ。それ以外は魔物と魔族のみだ。
「酷いな…。歪みに近づくにつれどんどん魔素が濃くなっていきやがる。」
ここらに出てくる程度の魔物や魔族であれば先ほどの四天王レベルと比べると弱すぎるためいくら戦っても俺は大丈夫だが他の冒険者にとってはかなりきつい戦いになるはずだ。しかし、倒しても倒しても魔物が出てくるため魔物の数が異常だ。俺の前で戦っている冒険者もかなりきつそうにしている。
「太陽の槍」
俺は片手を空に掲げそのまま手を振り下ろす。空が光り輝き無数の光の矢が降り注ぐ。
他の冒険者にも攻撃があってしまうかと思うがこの魔法は魔族、魔物にしか効果がない技だ。
光の槍が当たった魔物や魔族は当たった箇所から崩壊し朽ちていく。
知性のある魔族はそれを目にして当たった箇所を躊躇なく切り落としていくがどんどん新しい槍が降ってくるためなんの意味もない。
「す、すげぇ…」
戦っていた冒険者が俺の存在に気付く。
褒められたことはとても嬉しいが今はそんな場合ではない。一刻も早く門を閉じてギルマスの元へ向かわなくては行けない。
「門はどこだ。」
「その角を曲がってすぐのところにある!ギルマスが戦ってるはずだ!行ってやってくれ!」
どうやら門のある場所でギルマスが戦っているようだ。
「了解した。」
俺は超高速で道を駆け抜け、門を曲がる。
「嘘だろ…。」
そこには先ほどの歪みとは比ではならないほどの巨大な歪みが存在する。
これほどの歪みをなんの前兆もなく開く敵だ、今までで全力を出さなくては厳しいどころか勝つことさえできないだろう。そしてその歪みの前には二人の人影が見える。一人はもう一人に首を掴まれもがき苦しんでいる。そう。予想していた通り、ギルマスが首を掴まれているのだ。
「タ…タイム…。ダメだ、こいつは…格が違う…。」
ギルマスが何か言っているが俺が戦わなくては誰が戦う。
だが戦わなくてもこいつが[超越者]だということは一目でわかる。
どうやら元凶は以前話に出てきたもう一人の超越者のようだ。
とりあえず俺はギルマスを助けるため縮地で近づき、一匹狼で斬りかかる。
「ふふっ次は君が相手かな?」
投稿遅れてしまい本当に申し訳ありません。
今月開催されるファンタジー大賞の作品を作っていたため投稿できませんでした。
今月はそちらの方に力を入れたいと考えているのでご理解のほどよろしくお願いします!
ぜひよかったら私の新作[神速の冒険者~ステータス素早さ全振りで無双する~]を読んでいただけたら幸いです!
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