33 / 97
第31話 竜魔人
しおりを挟む
白夜雪兎(びゃくやゆきと)と妖精のミリア・ベルはいつも通り黒穴のダンジョンを探していた。
だがなかなか見つからないでいた。
それでも二人は探していた。
「見つからないな……」
「ですね~雪兎」
「お前の力とかで探せないのか?」
「それは無理なのです~~~雪兎もなんか索敵的な能力は無いのですか~~」
しかし雪兎も念動の力を日夜改良しているのを忘れない。
念動探知というスキルを生み出している。
だがまだモンスターを見つけることができるだけで、黒穴のダンジョンの場所を見つけることはできないでいた。
だが日夜念動探知を使い続けていくうちに、なんとなくダンジョンの歪みみたいな気のようなオーラのような何かを感じ取ることが出来るようになった。
それが可能になったのでミリアに報告した。
「やっと見つけたのですか~じゃあ現場に急行ですよ~~~」
そうして雪兎とミリアは黒穴のダンジョンに急行した。
だがダンジョンの穴の前には自衛隊が鎮座していた。
ここは閑静な住宅街のとある場所だが、封鎖線が張られている。
これでは中に入ることは困難だ。
雪兎とミリア・ベルは悩んだ。
強行突破か、隠れて侵入か。
ミリアがここで提案する。
透明化の魔法を使おうと。
「この妖精であるミリアは透明化の魔法すらも使えるのです~」
意外と使える奴だった。
そして透明化の魔法を使い、中に潜入した。
中は意外とひんやりしていた。
それでも普段と変わらないほんのりと明るいダンジョンの空間が広がっていた。
さっそくモンスターが現れた。
ゴブリンだ。
だが普通のゴブリンではない。
幾何学的な模様を皮膚に刻んでいる。
ゴブリンジャッカルソルジャー。
戦闘はごく単純。
念動波動で確実に倒す。
ゴブリンジャッカルソルジャーが物凄い速さで、手に持つ槍を放ってくる。
雪兎はそれを念動力で逸らす。
ミリア・ベルが支援魔法『オーロラブースト』を使用した。
まさにオーロラ。
オーロラがなにかよくわからないが、物凄くステータスが上昇する魔法だ。
雪兎がサイコガンを放つ。
ゴブリンジャッカルソルジャーが右足を負傷する。
「グガア!!」
そして止めだ。
「煉獄の焔」
念動炎による炎を喰らわす。
燃え滾るゴブリンジャッカルソルジャー。
ドロップ品は緑の魔石か。
そして次の階層に進む。
雑魚を倒して進む。
そのままさらに進む。
12階層まで来た。
草原が広がっている澄んだフィールドにやって来た。
木が鬱蒼と生い茂っている。
雪兎は森の中を少しずつ進んでいく。
竜魔人は鱗が紫色で、竜眼を持ち、竜の尻尾を持つ。
そんな竜魔人が雪兎の前に現れた。
雪兎は最初何かの見間違いかと思った。
余りにも凶悪そうなオーラを備えているモンスターが現れたので、眼を疑った。
竜魔人が動く、地を全速力で駆けてくる。
疾風のごとき素早さで走る竜魔人。
竜魔弾を放つ竜魔人。
雪兎は回避する。
雪兎は全力の超念動撃滅弾をぶつけた。
竜魔人はそれを片手で防いだ。
雪兎は右手に念動炎を。
左手に念動氷を纏い。
両手で一気に放った。
念動消滅波動を放った。
竜魔人は危険と察知して、回避した。
竜魔人はそのまま脱兎として逃げ出した。
雪兎は今のモンスターは何者だったのだろうかという疑問を持ちながら、あれに勝てるのかという不安があった。
奥の手はまだ何手もあるが……それでも勝てるかどうかわからない。
ミリア・ベルも雪兎に恐怖の感情を包み隠さず話す。
「あの魔物はなんだったでありますか?? 怖くてずっと隠れていましたです」
雪兎は今更考えても仕方ないと見逃されたことを幸運と見ようと考えた。
暫く歩く。
そのまま次の階層まで来た。
そこで後ろからずっとつけてきている者がいるというミリアベルが。
闇の魔術を使っているから今まで気づかなかったとミリアベルが。
魔術……か。
確かにダンジョンに入れるようになって魔物を倒せば魔術もとい魔法が使えるようになったと言える。
だが僕は魔術という物がこのダンジョンが現れる前から知っている。
あれは去年のことだ……
1人の魔術師が僕を名指しで探してきた。
そして勝負を仕掛けてきた。
あっさり倒した。
それで終わりのはずだった。
秘密の魔術結社が僕を襲いかかってきたのだ。
だが全ての魔術師を倒した。
ついでに僕の記憶を消去して置いた。
それで僕のことは忘れてくれたのだ。
そして今後ろに敵がいる。
やるか……いやまて、ここは慎重に。
「後ろにいるのは分かっている! さあ正体を現せ!」
「ばれてしまっては仕方ないな……さて雪兎……私と勝負しろ!!」
そこにいたのは小さな女の子だった。
拍子抜けですこんなの。
だがなかなか見つからないでいた。
それでも二人は探していた。
「見つからないな……」
「ですね~雪兎」
「お前の力とかで探せないのか?」
「それは無理なのです~~~雪兎もなんか索敵的な能力は無いのですか~~」
しかし雪兎も念動の力を日夜改良しているのを忘れない。
念動探知というスキルを生み出している。
だがまだモンスターを見つけることができるだけで、黒穴のダンジョンの場所を見つけることはできないでいた。
だが日夜念動探知を使い続けていくうちに、なんとなくダンジョンの歪みみたいな気のようなオーラのような何かを感じ取ることが出来るようになった。
それが可能になったのでミリアに報告した。
「やっと見つけたのですか~じゃあ現場に急行ですよ~~~」
そうして雪兎とミリアは黒穴のダンジョンに急行した。
だがダンジョンの穴の前には自衛隊が鎮座していた。
ここは閑静な住宅街のとある場所だが、封鎖線が張られている。
これでは中に入ることは困難だ。
雪兎とミリア・ベルは悩んだ。
強行突破か、隠れて侵入か。
ミリアがここで提案する。
透明化の魔法を使おうと。
「この妖精であるミリアは透明化の魔法すらも使えるのです~」
意外と使える奴だった。
そして透明化の魔法を使い、中に潜入した。
中は意外とひんやりしていた。
それでも普段と変わらないほんのりと明るいダンジョンの空間が広がっていた。
さっそくモンスターが現れた。
ゴブリンだ。
だが普通のゴブリンではない。
幾何学的な模様を皮膚に刻んでいる。
ゴブリンジャッカルソルジャー。
戦闘はごく単純。
念動波動で確実に倒す。
ゴブリンジャッカルソルジャーが物凄い速さで、手に持つ槍を放ってくる。
雪兎はそれを念動力で逸らす。
ミリア・ベルが支援魔法『オーロラブースト』を使用した。
まさにオーロラ。
オーロラがなにかよくわからないが、物凄くステータスが上昇する魔法だ。
雪兎がサイコガンを放つ。
ゴブリンジャッカルソルジャーが右足を負傷する。
「グガア!!」
そして止めだ。
「煉獄の焔」
念動炎による炎を喰らわす。
燃え滾るゴブリンジャッカルソルジャー。
ドロップ品は緑の魔石か。
そして次の階層に進む。
雑魚を倒して進む。
そのままさらに進む。
12階層まで来た。
草原が広がっている澄んだフィールドにやって来た。
木が鬱蒼と生い茂っている。
雪兎は森の中を少しずつ進んでいく。
竜魔人は鱗が紫色で、竜眼を持ち、竜の尻尾を持つ。
そんな竜魔人が雪兎の前に現れた。
雪兎は最初何かの見間違いかと思った。
余りにも凶悪そうなオーラを備えているモンスターが現れたので、眼を疑った。
竜魔人が動く、地を全速力で駆けてくる。
疾風のごとき素早さで走る竜魔人。
竜魔弾を放つ竜魔人。
雪兎は回避する。
雪兎は全力の超念動撃滅弾をぶつけた。
竜魔人はそれを片手で防いだ。
雪兎は右手に念動炎を。
左手に念動氷を纏い。
両手で一気に放った。
念動消滅波動を放った。
竜魔人は危険と察知して、回避した。
竜魔人はそのまま脱兎として逃げ出した。
雪兎は今のモンスターは何者だったのだろうかという疑問を持ちながら、あれに勝てるのかという不安があった。
奥の手はまだ何手もあるが……それでも勝てるかどうかわからない。
ミリア・ベルも雪兎に恐怖の感情を包み隠さず話す。
「あの魔物はなんだったでありますか?? 怖くてずっと隠れていましたです」
雪兎は今更考えても仕方ないと見逃されたことを幸運と見ようと考えた。
暫く歩く。
そのまま次の階層まで来た。
そこで後ろからずっとつけてきている者がいるというミリアベルが。
闇の魔術を使っているから今まで気づかなかったとミリアベルが。
魔術……か。
確かにダンジョンに入れるようになって魔物を倒せば魔術もとい魔法が使えるようになったと言える。
だが僕は魔術という物がこのダンジョンが現れる前から知っている。
あれは去年のことだ……
1人の魔術師が僕を名指しで探してきた。
そして勝負を仕掛けてきた。
あっさり倒した。
それで終わりのはずだった。
秘密の魔術結社が僕を襲いかかってきたのだ。
だが全ての魔術師を倒した。
ついでに僕の記憶を消去して置いた。
それで僕のことは忘れてくれたのだ。
そして今後ろに敵がいる。
やるか……いやまて、ここは慎重に。
「後ろにいるのは分かっている! さあ正体を現せ!」
「ばれてしまっては仕方ないな……さて雪兎……私と勝負しろ!!」
そこにいたのは小さな女の子だった。
拍子抜けですこんなの。
87
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
氷弾の魔術師
カタナヅキ
ファンタジー
――上級魔法なんか必要ない、下級魔法一つだけで魔導士を目指す少年の物語――
平民でありながら魔法が扱う才能がある事が判明した少年「コオリ」は魔法学園に入学する事が決まった。彼の国では魔法の適性がある人間は魔法学園に入学する決まりがあり、急遽コオリは魔法学園が存在する王都へ向かう事になった。しかし、王都に辿り着く前に彼は自分と同世代の魔術師と比べて圧倒的に魔力量が少ない事が発覚した。
しかし、魔力が少ないからこそ利点がある事を知ったコオリは決意した。他の者は一日でも早く上級魔法の習得に励む中、コオリは自分が扱える下級魔法だけを極め、一流の魔術師の証である「魔導士」の称号を得る事を誓う。そして他の魔術師は少年が強くなる事で気づかされていく。魔力が少ないというのは欠点とは限らず、むしろ優れた才能になり得る事を――
※旧作「下級魔導士と呼ばれた少年」のリメイクとなりますが、設定と物語の内容が大きく変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる