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第72話 兄妹と出会う雪兎たち
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90階層を攻略している兄妹がいた。
「お兄ちゃん、そっち行ったよ!」
「ああ榎凛(かりん)任せろ」
光の魔法が炸裂する。
光の雨が降り注ぐ。
これのより90階層のボス、ジャイアントオーガキングが飲み込まれた。
榎凛と呼ばれた妹の方も灼熱の炎を刀に纏わせる。
そのまま瞬撃の一撃で斬りつけた。
兄の方は霧賀屋陽輝(きりがやはるき)という。
妹の方が霧賀屋榎凛(きりがやかりん)だ。
双子のパーティの『時の魔導師と炎焚の刀士』の二人だ。
90階層のボスを二人だけで倒してしまった。
91階層に歩を進めた二人の行く末はどうなるのか……
雪兎たちはそれより少し前に89階層に到達していた。
そこからずるずると進み90階層に来ていた。
「あれ、ボスいないですよ雪兎」
「本当だな」
「誰かほかの人が倒したのでしょうか?」
「ボスにはリポップ期間があるらしいからな」
雪兎は少しだけ杞憂していた。
ここは90階層だ。
こんなところまで到達できる探索者など並の実力ではないだろう。
ならばどうゆう連中だろうかと考えていた。
とにかく91階層に行くことにした。
91階層を進んでいくと人の気配がする。
遥か先の方にいるというのがわかる。
どうやら二人ぐらいだ。
千里眼で見通す。
すると高校生ぐらいの男女の二人組がモンスターと戦っている。
こいつらを素通りするのは無理か……まあどうでもいいか。
一瞬で通れば相手もされないだろうと思っていた。
だが様子が可笑しいようだ。
どうも苦戦しているようだ。
相手はデスライオネック三体だ。
仕方ないか!
雪兎は加勢することにした。
陽輝は風の魔法を撃ちこむがデスライオネックの耐久力ではかなり分が悪い。
少しずつだが効いているがじり貧だ。
デスライオネックが飛びかかってくる。
榎凛が灼熱の刀を揮う。
デスライオネック一体に致命傷が当たる。
どうやら物理攻撃の方が効きやすいようだ。
だがもう一体のデスライオネックが榎凛に爪を伸ばす。
「榎凛!!」
陽輝が咄嗟に庇った。
だが陽輝の肉体は魔導師特有で若干貧弱と言うほどではないが刀士のほうの妹の榎凛のほうが強靭だった。
結果的に庇わなくてもそれほどダメージを受けなかったと思われる。
陽輝はまあまあのダメージを受けた。
直ぐに回復魔法を使い回復するがその隙に榎凛にデスライオネックが破壊の爪で攻撃を加える。
デスライオネックは途轍もない攻撃力を持つ。
むしろこの兄妹たちがもっているのも物凄いことだ。
そしてデスライオネックの破壊爪が兄妹の手に伸びる。
しかしその攻撃を加えようとしたデスライオネックが吹き飛ばされた。
光の砲弾を受けたようだ。
見ると雪兎が攻撃していたようだ。
クロマルも加勢している。
シロンも紫の鎌を使い攻撃している。
デスライオネックは雪兎たちによって倒された。
戦闘が終わると兄妹たちは雪兎たちを見るとお礼を言った。
「戦闘を助太刀してくれて本当にありがとうございます」
「本当にありがとう! あなた達は確か……」
「知っているのか?」
「妖月の雪の調の白夜雪兎さんじゃない!」
「あの雪兎か」
「俺のことを知っているのか……」
「あなたって物凄い魔力を保有している魔導師じゃない一部の人から有名よ」
「俺も君は普通の奴ではないと思っていたよ」
陽輝が称賛の言葉を述べる。
雪兎はなんだかめんどくさいことになりそうだなと思っていた。
「雪兎さんは凄いんですにゃぁ」
『雪兎は凄いよね』
そしてなんだかんだで仲良くなって(雪兎以外)みんなで秋葉原ダンジョンを攻略する
ことになった。
今日の目標は95階層まで行くことだとか。
道中のモンスターはみんなで倒したら普通に苦戦しなかった。
雪兎はだが冷静にこの兄妹の実力を推し量っていた。
確かにこの兄の方の陽輝は魔力の運用がかなり上手いな……
妹の方の榎凛は近接戦闘が得意で耐久力もある。
速さも並じゃない二人ともステータスを見る限り二人ともステータス以上に強いと見た。
雪兎はそんな分析をしていた。
実際たった二人でここまでこれる実力があるので普通じゃないのは確かだ。
しかし兄妹か……美冬はどうしているのか。
そして95階層の中ボスのようなフレイムワイバーンの7体の群れを兄妹と雪兎たちで倒したら今日はお開きとなった。
結局シロンの修行はあまり成果が出なかった。
夕方雪兎に念話の連絡が入る。
月名(ルナ)だ。
どうやら熊本に到着したようだ。
箒で飛んでいくからかなりかかったらしい。
途中で休みつつ行ったらしい。
普通に電車を使った方がいいと思うのは不粋かなと雪兎は思った。
そして雪兎とシロンとクロマルは月名のもとにテレポーテーションした。
「待たせたな」
「本当に雪兎は出鱈目だな東京からどれだけ距離があるのに……一瞬だもんね」
「う~なんか酔いました」
「そっちの娘は新しい仲間?」
「そうだ」
「従魔までいるのね……まあいいわ、明日熊本の隠されたダンジョンに突入するわ」
「お兄ちゃん、そっち行ったよ!」
「ああ榎凛(かりん)任せろ」
光の魔法が炸裂する。
光の雨が降り注ぐ。
これのより90階層のボス、ジャイアントオーガキングが飲み込まれた。
榎凛と呼ばれた妹の方も灼熱の炎を刀に纏わせる。
そのまま瞬撃の一撃で斬りつけた。
兄の方は霧賀屋陽輝(きりがやはるき)という。
妹の方が霧賀屋榎凛(きりがやかりん)だ。
双子のパーティの『時の魔導師と炎焚の刀士』の二人だ。
90階層のボスを二人だけで倒してしまった。
91階層に歩を進めた二人の行く末はどうなるのか……
雪兎たちはそれより少し前に89階層に到達していた。
そこからずるずると進み90階層に来ていた。
「あれ、ボスいないですよ雪兎」
「本当だな」
「誰かほかの人が倒したのでしょうか?」
「ボスにはリポップ期間があるらしいからな」
雪兎は少しだけ杞憂していた。
ここは90階層だ。
こんなところまで到達できる探索者など並の実力ではないだろう。
ならばどうゆう連中だろうかと考えていた。
とにかく91階層に行くことにした。
91階層を進んでいくと人の気配がする。
遥か先の方にいるというのがわかる。
どうやら二人ぐらいだ。
千里眼で見通す。
すると高校生ぐらいの男女の二人組がモンスターと戦っている。
こいつらを素通りするのは無理か……まあどうでもいいか。
一瞬で通れば相手もされないだろうと思っていた。
だが様子が可笑しいようだ。
どうも苦戦しているようだ。
相手はデスライオネック三体だ。
仕方ないか!
雪兎は加勢することにした。
陽輝は風の魔法を撃ちこむがデスライオネックの耐久力ではかなり分が悪い。
少しずつだが効いているがじり貧だ。
デスライオネックが飛びかかってくる。
榎凛が灼熱の刀を揮う。
デスライオネック一体に致命傷が当たる。
どうやら物理攻撃の方が効きやすいようだ。
だがもう一体のデスライオネックが榎凛に爪を伸ばす。
「榎凛!!」
陽輝が咄嗟に庇った。
だが陽輝の肉体は魔導師特有で若干貧弱と言うほどではないが刀士のほうの妹の榎凛のほうが強靭だった。
結果的に庇わなくてもそれほどダメージを受けなかったと思われる。
陽輝はまあまあのダメージを受けた。
直ぐに回復魔法を使い回復するがその隙に榎凛にデスライオネックが破壊の爪で攻撃を加える。
デスライオネックは途轍もない攻撃力を持つ。
むしろこの兄妹たちがもっているのも物凄いことだ。
そしてデスライオネックの破壊爪が兄妹の手に伸びる。
しかしその攻撃を加えようとしたデスライオネックが吹き飛ばされた。
光の砲弾を受けたようだ。
見ると雪兎が攻撃していたようだ。
クロマルも加勢している。
シロンも紫の鎌を使い攻撃している。
デスライオネックは雪兎たちによって倒された。
戦闘が終わると兄妹たちは雪兎たちを見るとお礼を言った。
「戦闘を助太刀してくれて本当にありがとうございます」
「本当にありがとう! あなた達は確か……」
「知っているのか?」
「妖月の雪の調の白夜雪兎さんじゃない!」
「あの雪兎か」
「俺のことを知っているのか……」
「あなたって物凄い魔力を保有している魔導師じゃない一部の人から有名よ」
「俺も君は普通の奴ではないと思っていたよ」
陽輝が称賛の言葉を述べる。
雪兎はなんだかめんどくさいことになりそうだなと思っていた。
「雪兎さんは凄いんですにゃぁ」
『雪兎は凄いよね』
そしてなんだかんだで仲良くなって(雪兎以外)みんなで秋葉原ダンジョンを攻略する
ことになった。
今日の目標は95階層まで行くことだとか。
道中のモンスターはみんなで倒したら普通に苦戦しなかった。
雪兎はだが冷静にこの兄妹の実力を推し量っていた。
確かにこの兄の方の陽輝は魔力の運用がかなり上手いな……
妹の方の榎凛は近接戦闘が得意で耐久力もある。
速さも並じゃない二人ともステータスを見る限り二人ともステータス以上に強いと見た。
雪兎はそんな分析をしていた。
実際たった二人でここまでこれる実力があるので普通じゃないのは確かだ。
しかし兄妹か……美冬はどうしているのか。
そして95階層の中ボスのようなフレイムワイバーンの7体の群れを兄妹と雪兎たちで倒したら今日はお開きとなった。
結局シロンの修行はあまり成果が出なかった。
夕方雪兎に念話の連絡が入る。
月名(ルナ)だ。
どうやら熊本に到着したようだ。
箒で飛んでいくからかなりかかったらしい。
途中で休みつつ行ったらしい。
普通に電車を使った方がいいと思うのは不粋かなと雪兎は思った。
そして雪兎とシロンとクロマルは月名のもとにテレポーテーションした。
「待たせたな」
「本当に雪兎は出鱈目だな東京からどれだけ距離があるのに……一瞬だもんね」
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