勘違い(可愛い)系の竜は今日も周りを振り回す 俺は最強のドラゴン目指すぜ!!

ドゥナシオン

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今日生まれたぜ!

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「早く外に出てえな~。」

春のランカイ島は出産と卵の孵化で大わらわ。
海では肉食大食らいの化け物くじらが獲物が近くで泳いでいてもを襲わず出産にのたうつ妻に寄り添い、島内でもいたる所で赤ん坊の産声が響き渡る。

ランカイ島は肉食モンスターは1種類しか存在していない。
他はいたって大人しい草食モンスターだけが住んでいる。

そのドラゴン夫妻も冬の寒い中に卵を産み、3頭は暖かい春の訪れを告げる春風が吹くのと同時に卵の殻を蹴破り元気よく生まれ、両親の血を強く受け継ぎ、紅い肌と黒い肌の子達で産声と同時に強烈な火を吹いて。

ただそれから半日経っても最後の子が待てど暮らせど生まれてこない。
生まれないのは中で死んでしまっているのかと母ドラゴンは涙を流し、父親も卵を鼻で押し体温が残っていると慰めながらもハラハラとする。
早く生まれてきて欲しいと。

外の心配をよそに中の赤子ドラゴンは悠々として、先に出た奴らは随分せっかちだとのほほんとしている。
両親は卵の頃から子供達に島を守るドラゴンの話を英雄譚のように話して育てた。
そして、力ある者は悠々と、堂々と登場する者だと母ドラゴンの目を掻い潜ってこっそりと話してくれる。

母ドラゴンはいつでも一生懸命務めを果たすべきだと考えているので、父の話しを聞いたら激怒して父はなされるだろうとまでは知らないが、ともかく卵の中のドラゴンは1番最後に生まれるつもりでいたので、そろそろ生まれようと卵を蹴り、この世界に誕生した。

「産まれたぞ!俺は最強になるんだ!!」
力強い産声と共に。














「あなた!最後に生まれた子の様子が変よ!!
他の子と違って火を吹かないし可愛くミャアミャアとしか言わないわ!」
「・・それに体も違いすぎる・・」

最後に生まれた子は紅でも黒でもなくピンク色で、ゴツゴツどころか柔らかい羽を持ったレディバードと同じモフモフとした体毛に覆われているではないか。

それでも夫妻に末の子を捨てる考えは浮かばなかった。

この子は自分達が全力で守ればいい。
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