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四話
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正直ない。
それが彼らの答えだった。
『いや?特にあまり…』と苦笑いをしながら五人が答えている。
『例えば伊乃畑さんや四季さんなどは字が書けないとか…』とかなりストレートに女子アナが言うが顔を見合わせると
『全部代筆で三人で回していますよ。』
と彼らは答えるのだった。
『こういう取材等は全てパソコンで書いて送っていますし、もしプリント等でしたらこちらの方々に読んでもらってます。』
と、ばっさり切り捨てる伊乃畑。
「やっぱ伊乃畑さんこれ言い過ぎですよwww」
「ひどいひどいひどいwww」
「だってムカついたんだもん。」とテーブルをコンッと叩きムスッとした表情で伊乃畑は言う。
テレビの中で困惑するキャスターに
『ま、要するに互いを互いに支え合って私たちは過ごしているということです!ね?伊乃畑さん?』と町崎がフォローをいれる。
『あ、はい。まぁ…』と茶を濁す伊乃畑。
「これ、冬香ちゃんがいなきゃやばかったよね。」と苦笑しながら野々瀬が言う。
「本当だよ。何度考えてもあれは言い過ぎ笑」と笑いながら町崎も返す。
「だってあんなのムカつくじゃんか。」
と、もう一度テーブルをコンッと軽く叩いた。
「まぁまぁ笑」と町崎がなだめる。
「ま、伊乃畑が言ってることは間違ってないけどねー」と四季が便乗し、さらに
「ぼくたち、その世間の偏見の壁をぶっ壊そうとしてるわけだし」と言葉を続けた。
「ま、おかげさまでファンレターとか来るようになったわよね!」
と町崎は明るく笑顔を出す。
「病棟の仕事とかも全然受ける理由やしな。」と桧山も真っ直ぐ言う。
「子どもたちのファンレター、多いですよねぇ…」と言うと町崎は手紙の束を引き出しからだして、嬉しそうに触った。
「ま、ようメディアも私らに取材しようと思うよな。特に集志や伊乃畑氏にメッタメタにされるの見えとるやろうにw」
「うん。まぁその方が効率はいいよね。」
「冷静だねw四季くん」
「だって、そうでもしなきゃどうしようもない。」
「まぁ、やっとここまできたんだからさ?もっとやってみようよ。」
と野々瀬が言うのに
「ええ!そうね!」と町崎も笑顔に答えた。
「あ、今度癌の子達らしいですよ。病棟」とふと真剣に言うと
「癌か…」と伊乃畑も呟いた。
「ま、伊乃畑さんそんな暗い顔しないで!笑っていきましょう!」
「…はい。」
小児癌は正直全員が胸を痛めた。二度と病院から出ることはできないかもしれない子達ばかりがいるって知っているから。だから、伊乃畑は暗くなるわけで。町崎は無理にでも笑顔を保つのだ。
メディアのくだらない質問に怒りがチラリと芽生えても、それ以上に笑わせなければならない存在がいるのだ。
それが彼らの答えだった。
『いや?特にあまり…』と苦笑いをしながら五人が答えている。
『例えば伊乃畑さんや四季さんなどは字が書けないとか…』とかなりストレートに女子アナが言うが顔を見合わせると
『全部代筆で三人で回していますよ。』
と彼らは答えるのだった。
『こういう取材等は全てパソコンで書いて送っていますし、もしプリント等でしたらこちらの方々に読んでもらってます。』
と、ばっさり切り捨てる伊乃畑。
「やっぱ伊乃畑さんこれ言い過ぎですよwww」
「ひどいひどいひどいwww」
「だってムカついたんだもん。」とテーブルをコンッと叩きムスッとした表情で伊乃畑は言う。
テレビの中で困惑するキャスターに
『ま、要するに互いを互いに支え合って私たちは過ごしているということです!ね?伊乃畑さん?』と町崎がフォローをいれる。
『あ、はい。まぁ…』と茶を濁す伊乃畑。
「これ、冬香ちゃんがいなきゃやばかったよね。」と苦笑しながら野々瀬が言う。
「本当だよ。何度考えてもあれは言い過ぎ笑」と笑いながら町崎も返す。
「だってあんなのムカつくじゃんか。」
と、もう一度テーブルをコンッと軽く叩いた。
「まぁまぁ笑」と町崎がなだめる。
「ま、伊乃畑が言ってることは間違ってないけどねー」と四季が便乗し、さらに
「ぼくたち、その世間の偏見の壁をぶっ壊そうとしてるわけだし」と言葉を続けた。
「ま、おかげさまでファンレターとか来るようになったわよね!」
と町崎は明るく笑顔を出す。
「病棟の仕事とかも全然受ける理由やしな。」と桧山も真っ直ぐ言う。
「子どもたちのファンレター、多いですよねぇ…」と言うと町崎は手紙の束を引き出しからだして、嬉しそうに触った。
「ま、ようメディアも私らに取材しようと思うよな。特に集志や伊乃畑氏にメッタメタにされるの見えとるやろうにw」
「うん。まぁその方が効率はいいよね。」
「冷静だねw四季くん」
「だって、そうでもしなきゃどうしようもない。」
「まぁ、やっとここまできたんだからさ?もっとやってみようよ。」
と野々瀬が言うのに
「ええ!そうね!」と町崎も笑顔に答えた。
「あ、今度癌の子達らしいですよ。病棟」とふと真剣に言うと
「癌か…」と伊乃畑も呟いた。
「ま、伊乃畑さんそんな暗い顔しないで!笑っていきましょう!」
「…はい。」
小児癌は正直全員が胸を痛めた。二度と病院から出ることはできないかもしれない子達ばかりがいるって知っているから。だから、伊乃畑は暗くなるわけで。町崎は無理にでも笑顔を保つのだ。
メディアのくだらない質問に怒りがチラリと芽生えても、それ以上に笑わせなければならない存在がいるのだ。
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