20 / 415
本編
俺の本職は騎士なんだよ!
しおりを挟む
あの日から、すんごい量のお茶会のお誘いやら奉仕活動の案内やらパーティのお誘いがやってきた。
そのうち、俺も何か主催したほうがいいらしい。
とはいえ、俺の本職はあくまでも騎士団なので。
クリスティーヌちゃんは病弱設定にして、月1くらいでいった方がいいやつを、派閥に気を付けながら参加することにした。
なんかしらんけど、アイスと家令とメイドがキャッキャしながら、俺のドレスと宝飾品をそろえている。
俺は何でもいいから、勝手に決めといてくれ。
「さて、騎士団に行くか。」
今日は、辺境の森に魔物の集団がわいたらしい。
人を襲わない分には放っておいていいのだが、そうではないので処分しなくてはならない。
冒険者だけでは手が足りていないようだ。
俺の団の仕事は、国内外の不穏な動きの監視、情報収集、処理だ。
それは、人間もモンスターも対象である。
アイスが嫌がるので、監視や情報収集は部下に任せている。
俺の代わりの指揮は、ミカエルが取れるし。
実際に事がすすんだら、俺の出番。
情報収集の報告を受けたり、事務仕事をしている間は、並行して休憩時間に家内のことを考えたり、まあいろいろしている。
時間を有効活用しないと、足りない。
「ミカエル、わいたって? 俺にやらせてくれない?さくっと終わらせてくるわ!」
「ストレス発散?オッケー」
1時間で行って、30分で壊滅させて、1時間で帰ってくる。
はい、今日の騎士団の仕事終わり!
「鬼だ…。」
「鬼だわあ。」
「普通、あんな無茶な戦い方できないぞ。お前、速度重視、回避型で本来攻撃威力も防御力もないのに。」
「そこはセンスよねぇ。攻撃力を遠心力と重力をつけることで補ってるんだから。」
ハデスとミカエルに言われる。
言っとけ。
俺はうちでヤンデレがいるから忙しいんだよ。
「あ、ちょっと旦那さんに注意した方がいいわよ。団服の襟からはみ出てるわ。キスマークが。」
「え?」
「ていうか、毎日そこについてるの見るけど、なんで一向に色が薄くならないんだ?」
「毎日、つけられるからかな…。」
「嘘!? 毎日なの?? 毎日なのっ!!?」
「お前、よく体もつな…。」
あの、もしかして。
新婚といえど、世の中の普通は、毎日するものではない?
こくりと頷かれる。
ふつふつと、怒りがわいてきた。
そのうち、俺も何か主催したほうがいいらしい。
とはいえ、俺の本職はあくまでも騎士団なので。
クリスティーヌちゃんは病弱設定にして、月1くらいでいった方がいいやつを、派閥に気を付けながら参加することにした。
なんかしらんけど、アイスと家令とメイドがキャッキャしながら、俺のドレスと宝飾品をそろえている。
俺は何でもいいから、勝手に決めといてくれ。
「さて、騎士団に行くか。」
今日は、辺境の森に魔物の集団がわいたらしい。
人を襲わない分には放っておいていいのだが、そうではないので処分しなくてはならない。
冒険者だけでは手が足りていないようだ。
俺の団の仕事は、国内外の不穏な動きの監視、情報収集、処理だ。
それは、人間もモンスターも対象である。
アイスが嫌がるので、監視や情報収集は部下に任せている。
俺の代わりの指揮は、ミカエルが取れるし。
実際に事がすすんだら、俺の出番。
情報収集の報告を受けたり、事務仕事をしている間は、並行して休憩時間に家内のことを考えたり、まあいろいろしている。
時間を有効活用しないと、足りない。
「ミカエル、わいたって? 俺にやらせてくれない?さくっと終わらせてくるわ!」
「ストレス発散?オッケー」
1時間で行って、30分で壊滅させて、1時間で帰ってくる。
はい、今日の騎士団の仕事終わり!
「鬼だ…。」
「鬼だわあ。」
「普通、あんな無茶な戦い方できないぞ。お前、速度重視、回避型で本来攻撃威力も防御力もないのに。」
「そこはセンスよねぇ。攻撃力を遠心力と重力をつけることで補ってるんだから。」
ハデスとミカエルに言われる。
言っとけ。
俺はうちでヤンデレがいるから忙しいんだよ。
「あ、ちょっと旦那さんに注意した方がいいわよ。団服の襟からはみ出てるわ。キスマークが。」
「え?」
「ていうか、毎日そこについてるの見るけど、なんで一向に色が薄くならないんだ?」
「毎日、つけられるからかな…。」
「嘘!? 毎日なの?? 毎日なのっ!!?」
「お前、よく体もつな…。」
あの、もしかして。
新婚といえど、世の中の普通は、毎日するものではない?
こくりと頷かれる。
ふつふつと、怒りがわいてきた。
12
あなたにおすすめの小説
BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。
佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる