【完結】元SS冒険者の部隊長は王族に陥落される

日常編（本編終了後）

ミカエルさんちの妊活

代理母になるハデスのお姉さまとその旦那様に会いに行った。

ハデスのお姉さまは、ハデスと同じ緑色の髪をした、豪快な女性。

その旦那様も同じ様に豪快な人だった。

「この度は私たちのためにありがとうございます。」

「いやいいんだよ!　かわいい義弟のためだもの!　妻もずっと気にしてたからね。」

ハデスのお姉さまとの間には、既に３人の男の子と女の子が１人。   

もう充分子を設けたと笑う。

「それに、近々、航海に出るんだよ。１年くらい帰ってこれないから、その間、出処の確かな赤ん坊を腹に抱えてた方が、俺も安心だからさ!」

「あらやだ!　私が浮気するとでも言ってるのかしら!?」

「お前がその気じゃなくても、お前は魅力的だからな。」

「あらいやだっ」

二人は突き抜けに明るい。

だから、俺がいない間は妻をよろしく。


そう言われて、無事にあいさつは終わった。



ハデスとふたり、いられたら充分幸せだったけど。

クリスたちをみてたら、欲しくなっちゃって。

ある日、エッチをしていたら、ハデスのおっぱいからお乳が出たので、病気かなと心配したら、まさかの想像妊娠。

ハデスのお母様はもうお年だったので、お姉さまに頼んで、今に至るのである。



「ミカエルに似た、かわいい子がいいなあ。俺に似たら、かわいそうだよ。」

「どっち似でもいいじゃない。きっと、可愛いわよ。」


ネクタイを手繰り寄せて、口付けをした。