121 / 415
新章 溺愛編
副団長は公爵夫人
しおりを挟む
「ああっ…、んっ」
夫の上でねだるように妖しく揺らめく様は、壮絶に色っぽい。
「…キモチ、いい?」
キュンキュンと、絞りとろうと、締めあげられ、クッと息を漏らすと、嬉しそうだ。
受け入れる側とはいえ、男だからな。
たまに忘れそうになるけど。
そのまま、唇を重ね、腹に手をやれば、薄い腹に私のものが浮かぶ。
奥まで。
…このまま、でもいいけれど。
「ああっ!」
そのまま正常位になるように倒せば、ムッとされた。
たまには、主導権とらせろよ!
「だって、一番奥にあげられない。」
ニヤリと笑うと、素直に腕や脚を絡めてくる。
「――――。」
もう何回かの吐精を奥に放ってやれば、甘い吐息とともに体を震わせ、すべてを飲み込むように受け入れた。
甘く蕩けている鎖骨に所有痕をつけ、下腹部を撫でる。
「…本当にクリスは私のモノが大好きだね。離したくない、もっと♡って甘えているみたいだよ?」
一日中してたい?
私としては、甘い応えを期待していたのだが。
まずい。
私の下で、すっかり冷めて、怒ってる。
「そんな ヒトをスキモノみたいに!!
お前がこんな体にしたんだろうが! 俺を! 付き合ってやってんだよ、こっちは!」
もう、抜け!!
「俺はビッチみたいに言われるのは嫌だ!」
ベッドから蹴落される。
抜けて、暴れた拍子に太腿に精液が伝うが、気に留めない。
つ、ツー。
「何だ?どうした。」
耳に掛けたままの通信機。
シーツを手繰りながら応答する。
「分かった。今すぐに行く。」
さっきまで睦あっていたのに、平然と身支度をして、でかけてしまった。
クリスは公爵である私の妻であると同時に、騎士団の副団長なのだった。
さあ、クリスが戻る前に、ケーキでも焼こう。
うちの奥さんは大体甘いもので、機嫌がなおるから。
夫の上でねだるように妖しく揺らめく様は、壮絶に色っぽい。
「…キモチ、いい?」
キュンキュンと、絞りとろうと、締めあげられ、クッと息を漏らすと、嬉しそうだ。
受け入れる側とはいえ、男だからな。
たまに忘れそうになるけど。
そのまま、唇を重ね、腹に手をやれば、薄い腹に私のものが浮かぶ。
奥まで。
…このまま、でもいいけれど。
「ああっ!」
そのまま正常位になるように倒せば、ムッとされた。
たまには、主導権とらせろよ!
「だって、一番奥にあげられない。」
ニヤリと笑うと、素直に腕や脚を絡めてくる。
「――――。」
もう何回かの吐精を奥に放ってやれば、甘い吐息とともに体を震わせ、すべてを飲み込むように受け入れた。
甘く蕩けている鎖骨に所有痕をつけ、下腹部を撫でる。
「…本当にクリスは私のモノが大好きだね。離したくない、もっと♡って甘えているみたいだよ?」
一日中してたい?
私としては、甘い応えを期待していたのだが。
まずい。
私の下で、すっかり冷めて、怒ってる。
「そんな ヒトをスキモノみたいに!!
お前がこんな体にしたんだろうが! 俺を! 付き合ってやってんだよ、こっちは!」
もう、抜け!!
「俺はビッチみたいに言われるのは嫌だ!」
ベッドから蹴落される。
抜けて、暴れた拍子に太腿に精液が伝うが、気に留めない。
つ、ツー。
「何だ?どうした。」
耳に掛けたままの通信機。
シーツを手繰りながら応答する。
「分かった。今すぐに行く。」
さっきまで睦あっていたのに、平然と身支度をして、でかけてしまった。
クリスは公爵である私の妻であると同時に、騎士団の副団長なのだった。
さあ、クリスが戻る前に、ケーキでも焼こう。
うちの奥さんは大体甘いもので、機嫌がなおるから。
0
あなたにおすすめの小説
BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。
佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる