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新章 溺愛編
神話の時代から人間の時代へ
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国王と王妃は、既に倒れていて、サザン将軍が必死に守りながら戦っている。
それなのに…俺が…捕まるなんて!
「公爵夫人…! くぅっ!」
将軍は助けに来ようとしているけど、守りで手いっぱいで、とても無理だ。
自分で、自分で何とかしなきゃ。
そう思っているのに。
蛸の吸盤が体を這う。
ぬめぬめと、いやらしい動きをさせて、吸いつくようにはりついて、締め上げてくる。
力を入れようとするけれど、入らず、剣を離さないようにするのが精いっぱいだ。
前に遊びで触手プレイに付き合ったことはあるけど、本当に触手プレイをされる羽目になるなんて。
「…はっ! いっ……!!」
水着にも蛸が足をかける。
人間の男の腕程の足の末端が、中に侵入する。
太腿を撫でられ、中心をしゃぶられ。
双丘の間を探している。
やだ…!
こいつらもしかして、俺を雌だと認識してるのか!?
孕ませようってか?
くっ殺なんて嫌だぞ!!
「あっ、…はっ、いや……やめろぉっ!!!」
「お母さまっ!」
その時、頭上から声が聞こえた。
頼りになるくらいに育った、俺の愛しい最初の子。
あの魔物、うちの妻(お母様)に何してくれとんじゃい!
「「百ぺん殺す…。」」
ルージュ王女にジュリエッタを任せ、ザオラルが呼んだオーロラとメガンテに乗り込み、3人がたどりついたころには、クリスは艶かしく縛りあげられていた。
まずは早く助けないと!
メガンテに乗ったロメオ王子に目で合図をし、父親を残してオーロラから飛び降りる。
「行くぞ、義弟よ!」
「ギッタギタにしてやりますよ!」
背中合わせに降り立ち、それぞれ剣を構える。
「はああああっ!」
王子は両親と将軍に集まっていた魔物を切り裂く。
「お母様を返してもらうッ!」
魔蛸の体にとび乗り、力を込めて弾力のある足を切り裂く。
怒りに暴れる複数の足がアリスに迫り、それを捌く。
落ちてくるクリスは、余裕が出来た将軍が受け止めて、足場に下ろした。
「不甲斐ない…。」
身をつくろい、再度魔物に向き直す。
「お母様、こいつらはただやっつけるだけじゃ駄目なんです。落ちた肉塊は海の生き物が食べ、食べたものがまた魔物化する。」
「通りでキリがないと…。」
「大丈夫。手を打ってきた。」
ロメオ王子とアリスが上を見上げる。
翼を広げたザオラルが、天使のように緑色の光を魔物に捧げる。
「あれは、浄化の光。これで、魔物は普通の生き物に戻る。」
だが、一体の力だけでは、この規模はもたない。
重ねて、オーロラから緑色の雨が落ちる。
オーロラの上でアイスが浄化の力を噴射器で一帯に注いでいた。
それなのに…俺が…捕まるなんて!
「公爵夫人…! くぅっ!」
将軍は助けに来ようとしているけど、守りで手いっぱいで、とても無理だ。
自分で、自分で何とかしなきゃ。
そう思っているのに。
蛸の吸盤が体を這う。
ぬめぬめと、いやらしい動きをさせて、吸いつくようにはりついて、締め上げてくる。
力を入れようとするけれど、入らず、剣を離さないようにするのが精いっぱいだ。
前に遊びで触手プレイに付き合ったことはあるけど、本当に触手プレイをされる羽目になるなんて。
「…はっ! いっ……!!」
水着にも蛸が足をかける。
人間の男の腕程の足の末端が、中に侵入する。
太腿を撫でられ、中心をしゃぶられ。
双丘の間を探している。
やだ…!
こいつらもしかして、俺を雌だと認識してるのか!?
孕ませようってか?
くっ殺なんて嫌だぞ!!
「あっ、…はっ、いや……やめろぉっ!!!」
「お母さまっ!」
その時、頭上から声が聞こえた。
頼りになるくらいに育った、俺の愛しい最初の子。
あの魔物、うちの妻(お母様)に何してくれとんじゃい!
「「百ぺん殺す…。」」
ルージュ王女にジュリエッタを任せ、ザオラルが呼んだオーロラとメガンテに乗り込み、3人がたどりついたころには、クリスは艶かしく縛りあげられていた。
まずは早く助けないと!
メガンテに乗ったロメオ王子に目で合図をし、父親を残してオーロラから飛び降りる。
「行くぞ、義弟よ!」
「ギッタギタにしてやりますよ!」
背中合わせに降り立ち、それぞれ剣を構える。
「はああああっ!」
王子は両親と将軍に集まっていた魔物を切り裂く。
「お母様を返してもらうッ!」
魔蛸の体にとび乗り、力を込めて弾力のある足を切り裂く。
怒りに暴れる複数の足がアリスに迫り、それを捌く。
落ちてくるクリスは、余裕が出来た将軍が受け止めて、足場に下ろした。
「不甲斐ない…。」
身をつくろい、再度魔物に向き直す。
「お母様、こいつらはただやっつけるだけじゃ駄目なんです。落ちた肉塊は海の生き物が食べ、食べたものがまた魔物化する。」
「通りでキリがないと…。」
「大丈夫。手を打ってきた。」
ロメオ王子とアリスが上を見上げる。
翼を広げたザオラルが、天使のように緑色の光を魔物に捧げる。
「あれは、浄化の光。これで、魔物は普通の生き物に戻る。」
だが、一体の力だけでは、この規模はもたない。
重ねて、オーロラから緑色の雨が落ちる。
オーロラの上でアイスが浄化の力を噴射器で一帯に注いでいた。
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