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新章 溺愛編
サウス王国
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茶色の髪に褐色の肌の少年が二人。
神殿のような場所から出てきて、たまり場で管を巻いた。
南国の暑い日差しが肌を焼き、嫌な気分にさせた。
サウス王国の第二王子のラメール。
第三王子のカメオ。
ラメールは、もうすぐ12歳になる。
だが、何も。兄のような特別な力は芽生えなかった。
兄ほどでなくてもいいから、何か目覚めてほしい。
そう幾度、神に祈ったか分からない。
神殿の修業は辛かったが、耐え忍んできたのに。
その苦労はすべて泡と消える。
「あに、うえ…。」
カメオは、兄を思い、涙する。
兄は、王家から出されてしまう。もうすぐ、出される。そして、それはきっと自分も。
「ここにおいででしたか。」
商会の主が顔を出した。
この男も、確か本当は王族だったはずだ。
力がなくて、排斥された。
「私たちと、きませんか? こんな国の在り方、おかしいと思いませんか?」
男は王子たちに甘い言葉を傾ける。
「お母さま…?」
怪訝そうなアリスの瞳。
ああ、そうだよね。仕事モードの俺を見たことないもんね。
不謹慎に怖いこと言って、極悪非道に見えたかな?
「ひどいと思ったでしょ。 でも、敵になりきって、分析するのも大事なんだよ。あたりをつけて探るか、手当たり次第に探るかじゃ、あたりをつけて探ったほうが早い。早さも大事だからね。」
「では、僕は今からサウス王国へ向かいます。ロメオの助けになりたい。ルージュも心配だ。」
「行ってやるといい。こっちは、大丈夫だよ。」
アリスにキスを落とす。
ああ。こんなときに動けたらいいのに。
というか、俺がいっぱいいたら、世界中に散らばって、すぐにやっつけちゃうのにな。
分身、ほしいなあ。
神殿のような場所から出てきて、たまり場で管を巻いた。
南国の暑い日差しが肌を焼き、嫌な気分にさせた。
サウス王国の第二王子のラメール。
第三王子のカメオ。
ラメールは、もうすぐ12歳になる。
だが、何も。兄のような特別な力は芽生えなかった。
兄ほどでなくてもいいから、何か目覚めてほしい。
そう幾度、神に祈ったか分からない。
神殿の修業は辛かったが、耐え忍んできたのに。
その苦労はすべて泡と消える。
「あに、うえ…。」
カメオは、兄を思い、涙する。
兄は、王家から出されてしまう。もうすぐ、出される。そして、それはきっと自分も。
「ここにおいででしたか。」
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この男も、確か本当は王族だったはずだ。
力がなくて、排斥された。
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男は王子たちに甘い言葉を傾ける。
「お母さま…?」
怪訝そうなアリスの瞳。
ああ、そうだよね。仕事モードの俺を見たことないもんね。
不謹慎に怖いこと言って、極悪非道に見えたかな?
「ひどいと思ったでしょ。 でも、敵になりきって、分析するのも大事なんだよ。あたりをつけて探るか、手当たり次第に探るかじゃ、あたりをつけて探ったほうが早い。早さも大事だからね。」
「では、僕は今からサウス王国へ向かいます。ロメオの助けになりたい。ルージュも心配だ。」
「行ってやるといい。こっちは、大丈夫だよ。」
アリスにキスを落とす。
ああ。こんなときに動けたらいいのに。
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分身、ほしいなあ。
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