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アヴニール編【学園編】
デビュタント
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「アヴニール、近々、デビュタントだな。」
学園に向かう道。
同じ馬車に乗って二人は向かう。
(帰りは、抜群の教師陣が交替で送ってくれる)
「そろそろ、揃いの衣装を見繕いたいと思うのだが。だから、かえりはうちに――――」
「そのことなんだけど、一人で出たいかなあって。」
エッ。
「ど、どうして、かなっ?婚約者がいる人は婚約者と出るんだよ!?」
「同じクラスに平民からの特待生の子がいるでしょ? 友だちなんだけど。」
「キリア君だっけ?」
「お洋服はハデスさんが貸してくれそうだからいいんだけど、相手がいないじゃない。彼だけ一人にするのもなあって。」
キャッツアイの頭がぐるぐる回る。
やはり、一番気をつけるべきはあいつか!
「でもね、アヴニール。婚約者がいる人が一人ででたら、解消したのかな?って思われるんだよ?」
「そっかぁ。」
「アヴニールは優しいな。そうだ、相手は俺が探しておこう! じゃあ行ってらっしゃい。」
「はあい、行ってきます!」
アヴニールを見送って、すぐに行動を移す。
ガラッ。
職員室のキャットへ一直線。
「今度のデビュタント。アヴニールの友だちの相手で出るように!」
「はい?」
「相手も平民だし、お互いに緊張しなくていいだろうし、君もデビュタントは経験してないだろうからちょうどいいだろう。」
「ドレス買ってください。」
「買ってやる!」
「やったあ!」
キャッツアイが去っていき、キャットはにやにやした。
やったあ、きれいな服着てタダ飯食べられる。
かっこいい男子も物色しちゃお♡
「考えていること分かるから言うけど、未成年に手は出さないでよ。」
ティンカーに釘を刺された。
気にしない気にしない。
学園に向かう道。
同じ馬車に乗って二人は向かう。
(帰りは、抜群の教師陣が交替で送ってくれる)
「そろそろ、揃いの衣装を見繕いたいと思うのだが。だから、かえりはうちに――――」
「そのことなんだけど、一人で出たいかなあって。」
エッ。
「ど、どうして、かなっ?婚約者がいる人は婚約者と出るんだよ!?」
「同じクラスに平民からの特待生の子がいるでしょ? 友だちなんだけど。」
「キリア君だっけ?」
「お洋服はハデスさんが貸してくれそうだからいいんだけど、相手がいないじゃない。彼だけ一人にするのもなあって。」
キャッツアイの頭がぐるぐる回る。
やはり、一番気をつけるべきはあいつか!
「でもね、アヴニール。婚約者がいる人が一人ででたら、解消したのかな?って思われるんだよ?」
「そっかぁ。」
「アヴニールは優しいな。そうだ、相手は俺が探しておこう! じゃあ行ってらっしゃい。」
「はあい、行ってきます!」
アヴニールを見送って、すぐに行動を移す。
ガラッ。
職員室のキャットへ一直線。
「今度のデビュタント。アヴニールの友だちの相手で出るように!」
「はい?」
「相手も平民だし、お互いに緊張しなくていいだろうし、君もデビュタントは経験してないだろうからちょうどいいだろう。」
「ドレス買ってください。」
「買ってやる!」
「やったあ!」
キャッツアイが去っていき、キャットはにやにやした。
やったあ、きれいな服着てタダ飯食べられる。
かっこいい男子も物色しちゃお♡
「考えていること分かるから言うけど、未成年に手は出さないでよ。」
ティンカーに釘を刺された。
気にしない気にしない。
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