【完結】元SS冒険者の部隊長は王族に陥落される

終章 魔王と勇者

生活の変化

僕は、バイトをやめなくてはならなくなった。

もう、あの繁華街を通りたくない。

あいつらに出会わない場所に行きたい。




家も引っ越しをしたい。


学校は卒業まで、どうにか…。あと、少しだから。



大学は行きたい。


実家でりんごを栽培している両親のために、最新の農業を勉強したい。



事件を聞いて、保健室の先生が担任の先生と一緒におうちまで来てくれた。

「大変だったわね…。」

よしよししてくれた。

ミカ先生は優しい。


担任の出須先生は、残りの単位をリモートで出席してもいいように掛け合ってくれて、俺の家にリモート用の端末をセットしていってくれた。



バイト先へは、花村さんと種田が説明をしてくれて、円満に退職することが出来た。

でも、これからの生活費はどうしよう。







トントントントン！



激しく扉をノックする音。



まただ。




「くーりーすちゃーん。会いに来てやったよお。終わったんでしょ、生理。ヤラせてよ～。」



布団に入りこみ、枕を頭にかぶせてやり過ごす。



こんなの、迷惑かけすぎだ。

はやく、どこかへ行かなくちゃ。


あいつらが大声で騒ぐから、最近は、隣人が俺のことをエロイ目で見てくる。


あいつらじゃなくても、誰かにそのうち犯されそうで怖い。



なんでこんな体に生まれちゃったんだろう。


普通の体が良かった。