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閑話 男の闘い
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バスティン王国の支援をありがたく受け、フロース王国は順調に復興している。
「リロンデル陛下!今年の小麦は順調ですよ!やっと……、やっと収穫できますっ!」
かつて騎士団に入っていた男爵家の三男が、日焼けした肌で笑う。
街や村を視察すれば、物乞いはいなくなり、治安がよくなり、食べる者に困る者は見当たらない。
あのバカな叔父が畑を芥子に変えるから、人々が食べるための食糧がなかったのだ。
いくら海に面して魚介類が採れるとはいっても、そればかりでは栄養が偏るし、食中毒の事案も多発していた。
元々は南国の果物や野菜で外貨を稼いでいた農業国だ。
それを…。
「リロンデル陛下。バスティン王国のオレリアン工場が我が国に進出してくださって本当に良かったですね。缶詰、あれは画期的ですよ。あれで魚介類を輸出できるし、軍用のレーションや保存食にも良い。」
騎士団長に復帰したユリウスは、自分の補佐についてもらった。
彼の左手の薬指には、最近はめられた金属のわっかがはまっている。
彼のパートナーは3つ下の同僚の騎士だ。
叔父たちが馬鹿なことをしたせいで、この国は同性婚が増えた。
適齢期の女性が減ってしまったというのもあるが、同性カップルが増えたため、バスティン王国に孕むための祝福を受けに行く旅行が流行っているらしい。
どっちが受けたの?なんて怖くて聞けないから、黙っている。
騎士団長の役より補佐に正式に移りたがっているのを見ると……、まあ、そういうことなんだろうけど。
「だがなぁ。缶詰だけだと…。やはり、素材の良さは缶詰だといささかなぁ。」
「氷漬けにして運べればいいんですけどね。」
それだ!
「ありがとう!ユリウス!さすがだ!」
リロンデルは、その足で工場の技官を訪ねた。
工場もそのアイディアいただき!と大喜びで、きっと半年後くらいには、冷凍庫ができるだろう。
船に冷凍庫を積んで、釣ってその場で冷凍できれば…。
フロース王国の豊かな海の幸を、世界中に届けることができる。
この国は海洋国家として、栄えるだろう。
とぅるるる。
バスティン王国との国際電話機が鳴って、リロンデルは受話器をとった。
忙しさで会えない、愛しいサンベリルからの電話。
早く君と結婚したい。
『リロンデル、一か月後にお兄様と弟が結婚するの。招待状、送ったけど、直接お話したくて…。』
「結婚するのか!よかった!式には参列するよ。あ!聞いてくれ、サンベリル。缶詰だけじゃなく、魚介類を冷凍で新鮮なまま他国へ売ることができるようにするぞ!」
『わぁ!すごい!!』
「……うまくいく。きっと、うまくいく。そうしたら、俺も、結婚式を挙げる余裕がでる。年内には結婚する。しよう、サンベリル。」
『嬉しい……!それで、それでねっ。僕も、リロンデルのお手伝いがしたくて…。何ができるかな、って考えたんだけど。』
お兄様たちの結婚式のメニューに、フロース王国の魚介類も使ってもらおうと思うの。
うちの国には、マスコミも各国の重鎮も来るから、うまくいけば良い宣伝になるよ!
僕が、完ぺきにプロデュースしてみせる。
それが、お母様からの宿題の答え。
「リロンデル陛下!今年の小麦は順調ですよ!やっと……、やっと収穫できますっ!」
かつて騎士団に入っていた男爵家の三男が、日焼けした肌で笑う。
街や村を視察すれば、物乞いはいなくなり、治安がよくなり、食べる者に困る者は見当たらない。
あのバカな叔父が畑を芥子に変えるから、人々が食べるための食糧がなかったのだ。
いくら海に面して魚介類が採れるとはいっても、そればかりでは栄養が偏るし、食中毒の事案も多発していた。
元々は南国の果物や野菜で外貨を稼いでいた農業国だ。
それを…。
「リロンデル陛下。バスティン王国のオレリアン工場が我が国に進出してくださって本当に良かったですね。缶詰、あれは画期的ですよ。あれで魚介類を輸出できるし、軍用のレーションや保存食にも良い。」
騎士団長に復帰したユリウスは、自分の補佐についてもらった。
彼の左手の薬指には、最近はめられた金属のわっかがはまっている。
彼のパートナーは3つ下の同僚の騎士だ。
叔父たちが馬鹿なことをしたせいで、この国は同性婚が増えた。
適齢期の女性が減ってしまったというのもあるが、同性カップルが増えたため、バスティン王国に孕むための祝福を受けに行く旅行が流行っているらしい。
どっちが受けたの?なんて怖くて聞けないから、黙っている。
騎士団長の役より補佐に正式に移りたがっているのを見ると……、まあ、そういうことなんだろうけど。
「だがなぁ。缶詰だけだと…。やはり、素材の良さは缶詰だといささかなぁ。」
「氷漬けにして運べればいいんですけどね。」
それだ!
「ありがとう!ユリウス!さすがだ!」
リロンデルは、その足で工場の技官を訪ねた。
工場もそのアイディアいただき!と大喜びで、きっと半年後くらいには、冷凍庫ができるだろう。
船に冷凍庫を積んで、釣ってその場で冷凍できれば…。
フロース王国の豊かな海の幸を、世界中に届けることができる。
この国は海洋国家として、栄えるだろう。
とぅるるる。
バスティン王国との国際電話機が鳴って、リロンデルは受話器をとった。
忙しさで会えない、愛しいサンベリルからの電話。
早く君と結婚したい。
『リロンデル、一か月後にお兄様と弟が結婚するの。招待状、送ったけど、直接お話したくて…。』
「結婚するのか!よかった!式には参列するよ。あ!聞いてくれ、サンベリル。缶詰だけじゃなく、魚介類を冷凍で新鮮なまま他国へ売ることができるようにするぞ!」
『わぁ!すごい!!』
「……うまくいく。きっと、うまくいく。そうしたら、俺も、結婚式を挙げる余裕がでる。年内には結婚する。しよう、サンベリル。」
『嬉しい……!それで、それでねっ。僕も、リロンデルのお手伝いがしたくて…。何ができるかな、って考えたんだけど。』
お兄様たちの結婚式のメニューに、フロース王国の魚介類も使ってもらおうと思うの。
うちの国には、マスコミも各国の重鎮も来るから、うまくいけば良い宣伝になるよ!
僕が、完ぺきにプロデュースしてみせる。
それが、お母様からの宿題の答え。
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