わんこな庶務は魔王な生徒会長に憧れる

竜鳴躍

文字の大きさ
8 / 40

かわいいわんこは魔王の口の中

しおりを挟む
「ここが我がサンダルフォン公爵家だ。」

辺境伯家もそれなりに広いけど、公爵家はやっぱり優雅だなあ。

庭の薔薇がとても綺麗。


でも、ゼロ先輩のお家に暫く泊まれるなんて幸せ…。


私のせいで先輩の勉強時間がなくなっちゃったら申し訳ないって思ってたら、教科書は最後まで終わってるから問題ないって言われたし。

ゼロ先輩かっこいい~。


でも、オリエがめちゃくちゃ慌ててたけど、先輩がオリエは大丈夫だから、集中したいからって言って俺だけ先輩のお家にお泊りになっちゃって。

オリエもやっぱり泊まってみたかったのかなぁ。





「お坊ちゃまがご学友を連れてこられるなんて、珍しい。」

品のいい執事が礼をする。

「先に御者に一度帰らせたのだが、伝言は聞かなかったのか?」

「いえ、承っておりますよ。リッシュ様、客室へご案内しましょう。」

「今日から暫く、勉強に集中させたいから夕餉は簡単なものを部屋に運んでもらえると嬉しい。」

「かしこまりました。」



内装も素敵すぎて、キョロキョロしてたら、ゼロ先輩にまたほほ笑まれた。


「本当にお前はやることがいちいち可愛いな。お前のところも辺境伯家なのだから、似たようなものだろう。」

「やっぱり公爵家とは違いますよ。それにうちは質実剛健っていうか、あまり飾り気がないので。こういう華やかな感じ、いいなあと思います。」

「アンティークなんだ。落ち着くだろう。」


客室へ行くと、先輩のお部屋となんとお向かいさんだった!


「荷物を置いて、私の部屋に来るといい。夕餉もここに運んでもらうから、勉強しよう。」



……で、何が、どこから分からないのかな?


うう、優しいけど怖いよー。



「えっと…。暗記ものが苦手で…。あと、計算も…。掛け算の×ってどういう意味なんだろうとか、時計もどうして60分が1時間になるのかとかどうしても気になって、それで頭に全然入ってこなくて…。」

「ははあ。君は理屈が気になる方なんだな。じゃあ、私が一つ一つ教えてあげよう。解ける様になったら、ご褒美をあげてもいいよ。なにがいい?私で出来ることならなんでも。」

「…じゃあ!頑張ったね!って頭を撫でてくださいっ!!」



こくり。


こくり。





「ふ。まあ、今日は初日だし、仕方ないな。」

ゼロはいい子いい子、とシュヴァリエの頭を撫でて、よいしょと向かいの部屋のベッドまで運んだ。

ちょっと重かった。


……鍛えよう。


しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

あの頃の僕らは、

のあ
BL
親友から逃げるように上京した健人は、幼馴染と親友が結婚したことを知り、大学時代の歪な関係に向き合う決意をするー。

彼は罰ゲームでおれと付き合った

和泉奏
BL
「全部嘘だったなんて、知りたくなかった」

好きな人に迷惑をかけないために、店で初体験を終えた

和泉奏
BL
これで、きっと全部うまくいくはずなんだ。そうだろ?

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

happy dead end

瑞原唯子
BL
「それでも俺に一生を捧げる覚悟はあるか?」 シルヴィオは幼いころに第一王子の遊び相手として抜擢され、初めて会ったときから彼の美しさに心を奪われた。そして彼もシルヴィオだけに心を開いていた。しかし中等部に上がると、彼はとある女子生徒に興味を示すようになり——。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

悪役Ωは高嶺に咲く

菫城 珪
BL
溺愛α×悪役Ωの創作BL短編です。1話読切。 ※8/10 本編の後に弟ルネとアルフォンソの攻防の話を追加しました。

愛人は嫌だったので別れることにしました。

伊吹咲夜
BL
会社の先輩である健二と達哉は、先輩・後輩の間柄であり、身体の関係も持っていた。そんな健二のことを達哉は自分を愛してくれている恋人だとずっと思っていた。 しかし健二との関係は身体だけで、それ以上のことはない。疑問に思っていた日、健二が結婚したと朝礼で報告が。健二は達哉のことを愛してはいなかったのか?

処理中です...