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大歓迎と親の愛とイケメン王妃さま
クロールに綺麗にしてもらって、ぴしゃっとした高そうな衣装に身を包み、陛下らの待つ部屋へ向かう。
光沢のある純白の正装に、アメジストのブローチ。
これって、殿下の色、だよなあ…。
謁見の間でもおっかなびっくりなのに、王家のプライベートエリアにある応接間だなんてドキドキしちゃう……。
案内されて向かうと、殿下が迎えに来てくれた。
フォール=ハスキー=アルティメット王太子殿下。
俺の着ている正装と全く同じ色違い。
殿下は黒の正装だ。
俺の色………?まさかね……。
殿下は、俺より背が高い。
ちらりと顔を見る。
整ってる。睫毛長い。カッコイイ。好き。
この人に抱かれてしまったのかと思うと、いたたまれない…。
俺は普通に女の子がすきだ、と思う。
でもきっと、俺は恋をしたことがない。
婚約者もいなかったけど、貴族なんて恋とか愛とかより政略で縁を結ぶものだし、俺が特殊ってわけではないと思う。
三男だし贅沢は言えないし、俺でもいいって拾ってくれる貴族家がいるのなら、妻になってくれる人を全力で守り、その家のために身を粉にして働く。そういうものだって思ってた。
したことないけど、一応閨教育は書物で受けていたし、結婚なんてそういうものだから、その時がくればちゃんと女性を抱けたと思う。根拠のない自信だけど。
でも、殿下は王妃様も男性だし、同性でも妃に出来るから、男相手でもなんとも思わなかったのかもしれない。
殿下は素晴らしい人だし…。
尊敬してたし。
カッコいいし。
媚薬の被害者でもあったからか、殿下に無理やり奪われてこういう身にされたけれど、恨みはない。
何ならこれから子どもが生まれるまで夜の御勤めが続くとしても、嫌悪感はない。
恥ずかしいけど。
ああああああ、どきどきする。
心臓が口から出そう。
俺は今、どういう表情をしてるんだろう。
みっともない顔はしていないよね?
うへぇ、手、手汗、手汗出てないかなぁ!?
殿下、いい匂いする…っ。手もおっきぃ。
いいなぁ、筋張っててカッコいい手だなあ。
「ジェニー。アメジストのブローチ、似合ってる。」
「あ、ありがとうございます……。」
男だけど殿下は夫としてエスコートしてくれる。
はらはらしている間に、目的地に着いた。
「父上、入ります。」
「うむ。」
重厚な金に縁取られた赤い扉が開く。
右手をエスコートにとられたまま、臣下の礼をとり、頭を下げる。
「入りなさい。面もあげて。発言も許す。たった今、婚約は正式に結ばれ、続けて事実上の婚姻も結んだ。私たちは家族だ。遠慮はいらない。」
威厳のある声。この国の国王陛下、ジャスティ=ハスキー=アルティメット様。
顔を上げると、実家のダイニングより広い空間に、豪華なふわふわソファーが置かれ、陛下と王妃とテーブル越しに向かい合う席には、肩身の狭そうな自分の父親が座る。
「なるほど、この子か。大事にするんだぞ、フォール。」
「もちろんです、父上。」
はちみつ色の髪は陛下譲り。まるで麦の稲穂のよう。陛下の瞳はサファイアの色で、漢らしく筋肉質でお顔も四角く威厳がある佇まいだ。おひげが顎からもみあげのあたりまでくるんと顔を囲んでいる。
基本的な一つ一つの造形は殿下は陛下にそっくりだけど、王妃様に似て中性的な雰囲気があるのだ。
「この度は、このようなことになってしまい申し訳ございません。しかし、淫紋が刻まれた以上、必ずや立派な若君を出産致します。」
「ジェニーが謝る必要はどこにもない。さあ、今日からジェニーは私たちの子も同然。同じ男の妃として、相談にのってやれることも多いと思う。どうか私を2人目の母として慕ってほしい。」
銀髪に菫色の瞳のぴしゃっと背筋の伸びた麗人が優しくほほ笑んでくれる。
あああああ、オリーブ妃殿下!!!なんて素敵!
俺なんかに勿体ないお言葉と笑顔!イケメン!!!!
「ありがとうございます。」
「フォール。ジェニーは緊張しているんだから、お前がエスコートして座らせてあげなさい。急なことでこれからはあまり会えなくなるのだ。さあ、ビューテ伯爵の隣に。」
「申し訳ありません。さ、ジェニー。」
陛下の言葉で、やっと俺は父の隣に着席できた。
「おお、ジェニー……。(前々から王家から話は来てはいたのだが)まさかこんなに急にお前が王家に嫁ぐとは…。(卒業してからって聞いてたのに)」
ごめんなさい。お父様。心配かけたよね。
「すみません、お父様。ケニー兄さまもトニー兄さまも驚いていたでしょう?お母様は大丈夫でしょうか。」
「大丈夫だよ。家族なかなか会えないけれど、陛下と殿下が便宜を図ってたまには会えるようにしてくださるそうだ。躰には気を付けるのだよ。」
お父様ぁ……。
俺は思いのほか陛下たちに歓迎され、そして親の愛を知り、涙が出た。
光沢のある純白の正装に、アメジストのブローチ。
これって、殿下の色、だよなあ…。
謁見の間でもおっかなびっくりなのに、王家のプライベートエリアにある応接間だなんてドキドキしちゃう……。
案内されて向かうと、殿下が迎えに来てくれた。
フォール=ハスキー=アルティメット王太子殿下。
俺の着ている正装と全く同じ色違い。
殿下は黒の正装だ。
俺の色………?まさかね……。
殿下は、俺より背が高い。
ちらりと顔を見る。
整ってる。睫毛長い。カッコイイ。好き。
この人に抱かれてしまったのかと思うと、いたたまれない…。
俺は普通に女の子がすきだ、と思う。
でもきっと、俺は恋をしたことがない。
婚約者もいなかったけど、貴族なんて恋とか愛とかより政略で縁を結ぶものだし、俺が特殊ってわけではないと思う。
三男だし贅沢は言えないし、俺でもいいって拾ってくれる貴族家がいるのなら、妻になってくれる人を全力で守り、その家のために身を粉にして働く。そういうものだって思ってた。
したことないけど、一応閨教育は書物で受けていたし、結婚なんてそういうものだから、その時がくればちゃんと女性を抱けたと思う。根拠のない自信だけど。
でも、殿下は王妃様も男性だし、同性でも妃に出来るから、男相手でもなんとも思わなかったのかもしれない。
殿下は素晴らしい人だし…。
尊敬してたし。
カッコいいし。
媚薬の被害者でもあったからか、殿下に無理やり奪われてこういう身にされたけれど、恨みはない。
何ならこれから子どもが生まれるまで夜の御勤めが続くとしても、嫌悪感はない。
恥ずかしいけど。
ああああああ、どきどきする。
心臓が口から出そう。
俺は今、どういう表情をしてるんだろう。
みっともない顔はしていないよね?
うへぇ、手、手汗、手汗出てないかなぁ!?
殿下、いい匂いする…っ。手もおっきぃ。
いいなぁ、筋張っててカッコいい手だなあ。
「ジェニー。アメジストのブローチ、似合ってる。」
「あ、ありがとうございます……。」
男だけど殿下は夫としてエスコートしてくれる。
はらはらしている間に、目的地に着いた。
「父上、入ります。」
「うむ。」
重厚な金に縁取られた赤い扉が開く。
右手をエスコートにとられたまま、臣下の礼をとり、頭を下げる。
「入りなさい。面もあげて。発言も許す。たった今、婚約は正式に結ばれ、続けて事実上の婚姻も結んだ。私たちは家族だ。遠慮はいらない。」
威厳のある声。この国の国王陛下、ジャスティ=ハスキー=アルティメット様。
顔を上げると、実家のダイニングより広い空間に、豪華なふわふわソファーが置かれ、陛下と王妃とテーブル越しに向かい合う席には、肩身の狭そうな自分の父親が座る。
「なるほど、この子か。大事にするんだぞ、フォール。」
「もちろんです、父上。」
はちみつ色の髪は陛下譲り。まるで麦の稲穂のよう。陛下の瞳はサファイアの色で、漢らしく筋肉質でお顔も四角く威厳がある佇まいだ。おひげが顎からもみあげのあたりまでくるんと顔を囲んでいる。
基本的な一つ一つの造形は殿下は陛下にそっくりだけど、王妃様に似て中性的な雰囲気があるのだ。
「この度は、このようなことになってしまい申し訳ございません。しかし、淫紋が刻まれた以上、必ずや立派な若君を出産致します。」
「ジェニーが謝る必要はどこにもない。さあ、今日からジェニーは私たちの子も同然。同じ男の妃として、相談にのってやれることも多いと思う。どうか私を2人目の母として慕ってほしい。」
銀髪に菫色の瞳のぴしゃっと背筋の伸びた麗人が優しくほほ笑んでくれる。
あああああ、オリーブ妃殿下!!!なんて素敵!
俺なんかに勿体ないお言葉と笑顔!イケメン!!!!
「ありがとうございます。」
「フォール。ジェニーは緊張しているんだから、お前がエスコートして座らせてあげなさい。急なことでこれからはあまり会えなくなるのだ。さあ、ビューテ伯爵の隣に。」
「申し訳ありません。さ、ジェニー。」
陛下の言葉で、やっと俺は父の隣に着席できた。
「おお、ジェニー……。(前々から王家から話は来てはいたのだが)まさかこんなに急にお前が王家に嫁ぐとは…。(卒業してからって聞いてたのに)」
ごめんなさい。お父様。心配かけたよね。
「すみません、お父様。ケニー兄さまもトニー兄さまも驚いていたでしょう?お母様は大丈夫でしょうか。」
「大丈夫だよ。家族なかなか会えないけれど、陛下と殿下が便宜を図ってたまには会えるようにしてくださるそうだ。躰には気を付けるのだよ。」
お父様ぁ……。
俺は思いのほか陛下たちに歓迎され、そして親の愛を知り、涙が出た。
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