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はりぼての王子
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「私は悲しいよ。婚約者になるはずだった人が護衛騎士と失踪したんだ。クローバー王国には賠償してもらわねば。護衛騎士と駆け落ちするだなんて、心が痛いよ。やはり私には君しかいない、ミレルダ。」
「まあおかわいそうに、殿下。私で慰めになるのなら。」
…………醜悪な。
ゴウマン侯爵一派以外の貴族たちは、高位貴族も下位貴族も顔色は変えずに心の中で眉を顰めた。
確かに、アクセル殿下は学園の成績は良い。
それに、顔面が良く、立ち居振る舞いもいい。
あたかもアミュレットにだけ非がある。
アミュレットが不貞をしていなくなった。
自分は被害者である。
そう、学園で言いふらしているけれど、貴族たちはもう分かっていた。
社交に一度も顔を出さない、クローバー王国の妖精王子。
学園にも通っていない王子は、既に学園で学ぶべき内容を越え、学園の上の学府での博士課程さえ修めている。
学園に通わないのは愚かなのではなく、学ぶことがないからだ。
それに、『社交的ではない』『将来の国母としてきたのに、オオバコ王国の国民に向き合わない』とアクセル殿下は嘆くが、それが真実であるならば、果たして自分の宮に招いて領地経営への助言や支援をするだろうか。
アクセル殿下は知らないようだが、陛下たちが貴族の当主たちや商会長たちをアミュレット様に引き合わせている。
アクセル殿下が遊んでいる間に、アミュレット様は内政の仕事をされているのだ。
彼らは、自分たちの親を通じて、アクセルよりもむしろアミュレットのことをよく理解していた。
だから、アクセルが嘘を言っていることがよく分かる。
アクセルは王子であり、ゴウマン侯爵家もこの国では力のある貴族家である。
だから、学園では顔色を窺って何も言わないが、心の中は自由だ。
何も知らなければ、今もアクセルは素晴らしい王子なのだと思っていただろうし、彼の言い分を全く信じていただろう。
だが、一つが嘘だと分かってしまえば、見え方が変わっていく。
本来社交的で、国民のことをよく考えてくれているアミュレット。
彼が宮から出られないというのは、この王子に虐げられているからに違いない。
貴族たちはアクセルを軽蔑していた。
そして、ゴウマン侯爵家のことも。
貴族たちは分かっている。
アクセルとゴウマン侯爵家に未来はない。
「まあおかわいそうに、殿下。私で慰めになるのなら。」
…………醜悪な。
ゴウマン侯爵一派以外の貴族たちは、高位貴族も下位貴族も顔色は変えずに心の中で眉を顰めた。
確かに、アクセル殿下は学園の成績は良い。
それに、顔面が良く、立ち居振る舞いもいい。
あたかもアミュレットにだけ非がある。
アミュレットが不貞をしていなくなった。
自分は被害者である。
そう、学園で言いふらしているけれど、貴族たちはもう分かっていた。
社交に一度も顔を出さない、クローバー王国の妖精王子。
学園にも通っていない王子は、既に学園で学ぶべき内容を越え、学園の上の学府での博士課程さえ修めている。
学園に通わないのは愚かなのではなく、学ぶことがないからだ。
それに、『社交的ではない』『将来の国母としてきたのに、オオバコ王国の国民に向き合わない』とアクセル殿下は嘆くが、それが真実であるならば、果たして自分の宮に招いて領地経営への助言や支援をするだろうか。
アクセル殿下は知らないようだが、陛下たちが貴族の当主たちや商会長たちをアミュレット様に引き合わせている。
アクセル殿下が遊んでいる間に、アミュレット様は内政の仕事をされているのだ。
彼らは、自分たちの親を通じて、アクセルよりもむしろアミュレットのことをよく理解していた。
だから、アクセルが嘘を言っていることがよく分かる。
アクセルは王子であり、ゴウマン侯爵家もこの国では力のある貴族家である。
だから、学園では顔色を窺って何も言わないが、心の中は自由だ。
何も知らなければ、今もアクセルは素晴らしい王子なのだと思っていただろうし、彼の言い分を全く信じていただろう。
だが、一つが嘘だと分かってしまえば、見え方が変わっていく。
本来社交的で、国民のことをよく考えてくれているアミュレット。
彼が宮から出られないというのは、この王子に虐げられているからに違いない。
貴族たちはアクセルを軽蔑していた。
そして、ゴウマン侯爵家のことも。
貴族たちは分かっている。
アクセルとゴウマン侯爵家に未来はない。
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