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学園の女王
ひそ………ひそひそ………。
その日の朝、学園の空気が変わった。
「……悪役令嬢………。」
「チェリーさんを虐めて………」
「差別……………王太子妃に相応しくない………」
「王太子失格…………王家……信じられない」
私だけではない、ロズに対する悪評まで。
普通じゃない。
「カトレア様!」
泣きながら令嬢たちが私のクラスに駆け込む。
刺繍に優れた令嬢。
文才に優れ、ポエムで授賞歴のある令嬢。
菓子作りに定評のある令嬢。
みな、何かしらの才もある男子生徒に人気の才媛ばかり。
「皆様、どうなさったの!?」
「チェリー=ブロッサムが私たちの作品を盗作だと!」
「本当の作者は自分だと言って……。」
「反論したら、悪役令嬢だと言われたのです!」
「婚約者もあの方の味方をして……こ、婚約、破棄だって!」
「なんてこと!」
そこへロズが、アイリスを伴ってきた。
今日は送れないと言われ、私は1人で学園に来た。
まさか、ロズも………。
ロズたちの後ろには、ブラック先生、サン先輩、パンジー先輩も。
「レア!」
ロズは私を抱きしめた。
うぅ、ロズ…………。
その温かさに鼻の奥がツンとなる。
私のロズは、私を信じてくれている。
先生も、先輩たちも。
物語では味方はいなかった。
でも今は違う。
それだけでホッとする。
「ごめんなさい、私のせいで、ロズにまで悪評が………。」
「レアは悪くない!」
「悪魔を手引きした者がいるんだ。中央教会が保管していた悪魔を封じていた書物がなくなり、少しずつ、聖水で浄化されていた場所が汚染されているのを確認した。」
サン先輩とパンジー先輩は向かい合い、頷きあった。
「間違いなく、チェリー=ブロッサムだよ。だからね、みんな、暫く学園をお休みするといい。聖水を渡すから、変な相手に吹きかけて。自分と身内を守るんだ。」
2人の騎士が手分けして配布する。
「悪魔を封じた本なんて。教えていただけたら真っ先に消毒液に浸け込みましたのに!」
「ごめんね、レア。昔過ぎて誰も覚えていなかったんだ。」
汚染が広がる前に手をうたなきゃ。
いっそ、世界中から根絶させなきゃ!
その日の朝、学園の空気が変わった。
「……悪役令嬢………。」
「チェリーさんを虐めて………」
「差別……………王太子妃に相応しくない………」
「王太子失格…………王家……信じられない」
私だけではない、ロズに対する悪評まで。
普通じゃない。
「カトレア様!」
泣きながら令嬢たちが私のクラスに駆け込む。
刺繍に優れた令嬢。
文才に優れ、ポエムで授賞歴のある令嬢。
菓子作りに定評のある令嬢。
みな、何かしらの才もある男子生徒に人気の才媛ばかり。
「皆様、どうなさったの!?」
「チェリー=ブロッサムが私たちの作品を盗作だと!」
「本当の作者は自分だと言って……。」
「反論したら、悪役令嬢だと言われたのです!」
「婚約者もあの方の味方をして……こ、婚約、破棄だって!」
「なんてこと!」
そこへロズが、アイリスを伴ってきた。
今日は送れないと言われ、私は1人で学園に来た。
まさか、ロズも………。
ロズたちの後ろには、ブラック先生、サン先輩、パンジー先輩も。
「レア!」
ロズは私を抱きしめた。
うぅ、ロズ…………。
その温かさに鼻の奥がツンとなる。
私のロズは、私を信じてくれている。
先生も、先輩たちも。
物語では味方はいなかった。
でも今は違う。
それだけでホッとする。
「ごめんなさい、私のせいで、ロズにまで悪評が………。」
「レアは悪くない!」
「悪魔を手引きした者がいるんだ。中央教会が保管していた悪魔を封じていた書物がなくなり、少しずつ、聖水で浄化されていた場所が汚染されているのを確認した。」
サン先輩とパンジー先輩は向かい合い、頷きあった。
「間違いなく、チェリー=ブロッサムだよ。だからね、みんな、暫く学園をお休みするといい。聖水を渡すから、変な相手に吹きかけて。自分と身内を守るんだ。」
2人の騎士が手分けして配布する。
「悪魔を封じた本なんて。教えていただけたら真っ先に消毒液に浸け込みましたのに!」
「ごめんね、レア。昔過ぎて誰も覚えていなかったんだ。」
汚染が広がる前に手をうたなきゃ。
いっそ、世界中から根絶させなきゃ!
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