【完結】美貌のオメガは正体を隠す

竜鳴躍

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番外編など

CM撮影におじゃま

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「わぁぁぁ。どきどきするぅ。」


今日、京君は都内の水族館でCMの撮影だ。

ずっと気になってた水族館だったから、連れてきてもらっちゃった!

ここの水族館は変わっていて、メリーゴーランドや海賊船はあるし、デジタルアートと一緒に魚を鑑賞できるのだ!



「開館前の水族館♡ 貸し切り同然なんて、夢じゃないかしら。」



「ふふふ、よかったね。じゃあ、僕撮影してくるから、魚を見てて。」





「大変だ!相手役の鹿島君が!!」


チンピラに絡まれてけがをしたって。
君の友人の一君とかいう子が助けて、病院に連れてったらしい。


「上津野君なら安心だ。…だけど。」

「今回のCMは男オメガとアルファカップルだったからなぁ。どこかに代わりの子がいれば………。」


スタッフの視線は、海に集中。



「ほへ?」






スタッフに頼み込まれて、衣装をつけ、メイクをした海はいつもにまして美しい。

「………へんじゃない?」

「きれいです。……とっても。」


へへ。京君にそう言ってもらえるなら、うれし。


「よーし、本番いきまーす!」



ブルーライトが魚を照らす。

巨大水槽の前で、俺たちは抱き合う。

『いつまでも一緒にいたい。君は俺の運命。』

『僕も、ずっと……。』

夢じゃないだろうか。

これは演技なのか。

俺を見上げる瞳が潤んで、頬が赤く染まる。





鼓動が高鳴る。

京君…。


京君がすき。

演技が終わらなければいいのに。











「チッ…!」

路地裏では、切れた口の中を忌々しそうに、鹿島葵と上津野一が歩いていた。

偶然。

海が撮影の邪魔になっていないか気になって、手土産の菓子を持って撮影場所に向かっていたら、鹿島葵とかいうアイドルがチンピラに襲われていた。

甘い、お菓子のようなにおい。

鹿島の顔は紅潮していて、オメガのヒートだと分かった。


遭遇してしまえば、放っておくわけにはいかない。

拳に力を入れて追っ払えば、この舌打ちである。



「あああ、もう、こんなんじゃ撮影いけねえ…。あー、抑制剤も全部あいつらがダメにしたか…。」


くるっと鹿島が振り返る。


「お前まあまあいい男だな。お前で我慢してやる。ホテル行こうぜ。」

「はぁ!?俺にも好みってもんがだな!」

「奇遇だな、俺にも好みがあるんだ。だが人助けと思って。」


鹿島はもう我慢できない。
耐えられない。


早く、早く男のアレがほしい。

奥までぶち抜いて、ナカを満たしてほしい。



ぐるぐるまわりを確認し、近場のラブホテルへ駆けこんだ。
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