最愛を亡くした男は今度こそその手を離さない

竜鳴躍

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今度こそ絶対に………

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今度こそ絶対に離さない。

遠慮し過ぎて結局結ばれなかった。

今度こそ、後で後悔したくない。

竜も俺に応えてくれた。

君を大事にしたい。


なのに…………。




君が他の男に笑いかける度、ぎゅっと締め付けられる。

閉じ込めてしまいたい欲望に駆られる。

だけど、君の笑顔を失いたくない。
それは、やってはいけないことだ。



俺はどこまでいってもヘタレだな。

そんなに簡単に本質は変わらない。

40も過ぎていい大人なのにみっともない。


自分に自信がないんだ。






「アルファさん、花火しましょう。」

陽が落ちたビーチで、若者はまだまだ元気だ。


日中のパーカーと水着姿も綺麗だったが、浴衣も似合う。

「どう?この日のために買ったんだけど。」

白い項が眩しい。


「ねえ、アルファさん?俺と婚約したの、まだ信じられない?………まだ不安?」


林達は遠くで花火にはしゃいでいる。

竜は俺の顔の傷をなぞるように触れた。


「俺、医学部に進学するんだ。科学や魔法、両方ある今の世界で再生医療を研究するために。」


ねえ、抱きしめてよ。

俺はもう子どもじゃないよ。



唇に唇が触れる。
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