生まれてすぐ劣等種と追放された俺が他国の王子の番として溺愛されて幸せになるまで

竜鳴躍

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勝手なことを言うんじゃない

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「……あの。これからのことを説明してもいいだろうか。君の知らない君のことを。」



真剣な顔になったレオが、まだベッドの住人と化している俺の手をとった。


「君は私の番で俺の匂いを十分マーキングしたから、君の身の安全はこれまでより守られるとは思う。」


「それはどうも?」

俺によからぬことをしようと襲ってきたり、馬鹿にする輩が減るってわけね。
ウザかったんだよね、それはいい。



「実は、私は20年前、君に会ってるんだ。」




「………へ?」




それは信じられないことだった。

母さんは本当は天使で、エンゼリカの王女で。

俺はワールドランドの現皇帝と当時妃の一人だった母さんとの間の子で。

何故かヒトとして生まれたから、母は不貞を疑われて二人で城を追い出されて。



俺が第4王子?


この国の???





「……はっ。何の冗談…。」


「冗談ではないんだ。私は君たちの復讐を手伝いたいんだ!あの男をぎゃふんと言わせてやろう!あの男の息子たちも、ビースト王国の姫との間に生まれた王子以外は、同じようにろくでなしなんだ!奴らにも目に物言わせてやろうではないか!」



レオはメラメラと燃えている。





……なんだよ。


「俺は…っ、俺や母さんは楽しく暮らしてた!母さんは復讐なんて考えたことないはずだ!勝手なこと言うんじゃねえ!」


ばふっ!


枕を思いっきり投げつける。



ああぁっ。あっ、もうっ!


「俺たちはかわいそうじゃない。かわいそうじゃなかった!母さんと俺の生活を、俺のこれまでの人生をそんなふうに言うんなら、俺はお前と結婚なんてしないっ!俺を家に帰せよ!でなきゃ舌を噛んで死んでやる!」










私の価値観、私の物差しで。

私の正義を押し付けてしまった。

自死すると言われてしまえば、開放するしかない。

服を着せて大人しく部屋の外に開放すれば、レノは自分で自分にをかけて怒って去ってしまった。



……失敗したかもしれない。


だけれど、私はあきらめない。









レオのことは嫌いじゃない。

でも俺が知らないことを一気に聞かされて、混乱していた。


久しぶりに帰って来た我が家は、酷く安心した。



母さんはヒトじゃなかったのか。

俺もヒトと言えるのかわかったものじゃないな、と思った。


劣等種でもここまでやれるのだ、というのが誇りだった。



酷い父親のことを聞かされても、なんとも思わない。



母さんの仇を討つ?


復讐??



でも、俺は、俺と母さんは幸せだったんだ。



それに、母さんは帰ってきていないだけ。

死んだと覚悟はしていても、いまだに心のどこかで無事を期待している。



「あーーーーーーー!もう!!!」


ベッドに転がって、頭を抱えた。




俺はどうすればいいんだろう。

どうしたらいいんだろうか。






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