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一緒にお風呂に

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我ながらまずかったかなあ。

でも汗だくで気持ち悪いし…………。
スタジオのシャワールームはちょっと。

昔、裸ガン見されて気持ち悪かったんだよな~。

抱いて!っていう男の子もいたし、犯そうっていうヤツもいた。

男の子は諭してお断りして、レイプ未遂犯は捻り上げて突き出したんだけど。




香月とお風呂…………。


えへ。


何もしない!何もしないよ!

でも、好きな子の裸は見たい!


あぁぁぁああああぁ~…。ほんと俺ってどうしようもないなぁ。
自分のことを自覚し始めるときっついなぁ。

変態にならないように気をつけよう。



「ここは会員制で変な人はいないから、安心なんだ。石けんもナナシタンだし、いい匂いするんだよ。ジャグジーもあるから楽しいよ。俺が奢るから楽しんでね。」


顔は無表情だけど、こくこくと頷く旋毛がかわいい。
あそこに顔を埋めて、すーはー匂いを嗅ぎたいって言ったら変態だからやらない…。





「あれ?」




「やあ奇遇だね、夏目くん、冬木くん。」

中に入ると東雲さん。
細マッチョダンディ~!

「東雲さんも会員だったんですか?うわあ、いいカラダですね。大人の男の色気がムンムンしてますよ。」

「ふ、君もなかなかじゃないか。鍛えているんだね。冬木君もそう思うだろう?」

「そうですね…。」

「相変わらず無表情だねぇ。」


「うわぁ~☆ぼく、マネージャーだけど連れてきてもらったのは初めてぇ~。あーっ、東雲さんだぁ。豊さん、東雲さんですよー。」

「本当だ、東雲さんこんにちは。それでは僕らはこれで。みんなで遊びに来たもので。」


豊さんと秋口を切っ掛けを作ってくれて、その場を離れる。


「あ…っ。」

奇遇にも今度はアポロ。

スタジオから近いからか?


今日はよく関係者と会うな…。


とりあえず挨拶だけして俺たちは固まって楽しむことにした。
空気読んでね!!!!




「太陽、おなか、割れてる…。」

「グラビアとかで見せることもあるし、役によっては戦時中の兵士だったり、武道家だったりあるから。筋肉が必要ない役だったら服で隠せばいいだけだからね。」

香月の白い指が俺の腹筋を撫でる。


そういう香月も…。

筋肉は乏しいかもしれないけど、すっきりとした綺麗なラインだ。
色も白い。肌のきめは細かい。大福みたい、って形容がいいのかは分からないけど。

触れるとさらさらもちっとして吸い付く肌だ。

シャワーの水が玉になって弾いている。

タオルで隠している大事なところは、ピンクで可愛い気がする。



くぅうううう!!!


妄想が!!!!

俺の妄想が!!!!!


タオルの下の息子が元気になってしまう!!!!

2・3・5・7・11・13・17・19………。



ふぅ、落ち着いた。


香月は表情が乏しいけど、最近は俺の前では「無」ではなくなったという気がする。

少しだけ、ほんの少しだけ。

今も肌を桃色に染めて、少しだけ恥ずかしがっている気がする。


もっといろんな表情が見たいな。





「小麦。絶対あいつらを近づけるなよ。」

「らじゃー!いざとなれば僕がハニートラップで…、」

「それはやらんでいい。」






ちゃぽん。

彼らから離れたところで湯に打たれているその人の隣に腰掛ける。


「東雲旭さんですよね。はじめまして。こんなところでお会いできるなんて光栄です。」

「アイドルの……入道アポロさんか。」

「東雲さんは夏目太陽のことが好きなんですか?俺は冬木香月に魅かれているんですよ。俺たち、協力しませんか?………東雲さんは夏目太陽、俺は冬木香月。お互い、怖いマネージャーに警戒されてますし。」


「ふん、いいだろう。」
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