聖女の力を搾取される偽物の侯爵令息は本物でした。隠された王子と僕は幸せになります!もうお父様なんて知りません!

竜鳴躍

文字の大きさ
65 / 77

春の園遊会

しおりを挟む
うん、キスするとき鼻がぶつからないのは分かった。



習っている様子は割愛!


誰も幸せになれない。




ベリー王太子と自分は従兄弟だから血が繋がっている。

だからではあるが、自分にそっくりで、なんか奇妙な感じがした。



『こういう風にリードするんだ。』

上から目線でむかつくぅ~~~~~!!!



なんで詳しいんだ!

こないだまで婚約者もいなくて女っ気なかったくせにぃ!

あっ……男は経験あったんだっけ。




それはそれで、3年に進級した俺たちは、もちろん成績順で3-Aなので、たいしてクラスメイトに変動はなく。

五月晴れの中、他国の王族貴族や自国の有力貴族を招いての園遊会に参加している。


委員長は、髪を美しく結い上げて、ヘルメスの作ったドレスでベリー王太子の隣。

リリーもヘルメスが作ったピンク色のスーツに白のドレスシャツ、サファイアのブローチが良く似合っている。


ブラウン王子は子どもが小さいから今日はお休みだ。




「はぁぁあああ。僕なんかがこんなところにいていいんでしょうか…。ぶるぶるしますっ。」

「大丈夫だよ、王族だって同じ人間なんだから。ヘルメスは我が国発信のアテンドブランドを一躍世界のトップブランドに押し上げたすっごいデザイナーさんなんだから胸を張って?」


ヘルメス=アテンドは2年のうちに成績をぐんとあげ、下級貴族の中では唯一3-Aに進級した。
裁縫道具を持てば人が変わったみたいに生き生きしているヘルメスは、普段はおろおろしている。

「ツェルマット様のドレス、みんなの注目の的だよ、よかったじゃない。ヘルメスのところに注文が殺到するよ。マーメイドライン?ていうの?今までのドレスとは違うけど、綺麗だね。」

「はっ、はい!ツェルマット様は凛とした立ち居振る舞いで、カッコいいので、甘さよりエレガントを強調してみました!大人っぽい女性や背の高い女性には、ふわふわよりこっちだと思います!」

王太子妃になる女性が広告塔なので、今やアテンド商会は大金持ちだ。



だけど、こいつは結婚できるのだろうか。



祝福を受けてはいないから妻を娶ることはできるけど、どのくらい俺たちは知らない。

傷口に塩を塗るようなことで、聞いたこともないから。

アレの被害に遭っていた者たちは、どこかの後妻にいったり、修道院に入った者もいると聞く。
躰は癒えても、心はなかなか癒えるものではない。


アテンド商会は大きくなった。

確か彼は一人息子で…。



余計なお世話かもしれないが、胸がちくりと痛む。





「初めまして。私、砂漠の王国、サンからキマシタ。」

隅っこでワインを飲みながらくっちゃべっていた俺たちの前に、オフホワイトの布にくるまったような変わった衣装でこれでもかとばかりに黄金のネックレスをぶら下げた若い男が現れた。

褐色の肌が健康的で、……くそ、体格がいい。


「私、サン王国の第三王子、グスタフ=サンとイイマス。帝国、男の子も女の子もカワイイ。男の子もコドモうめる聞きました。私、キサキ探しに来た。」


顔をあげると焦げ茶色の髪に黒い瞳。


精悍な顔立ちの美丈夫。




グスタフは俺たちの手の甲にキスをする。


あっけにとられたが、俺は気づいたぞ!



リリーのことをじっと見ているのを!

しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

【完結】討伐される魔王に転生したので世界平和を目指したら、勇者に溺愛されました

じゅん
BL
 人間領に進撃許可を出そうとしていた美しき魔王は、突如、前世の記憶を思い出す。 「ここ、RPGゲームの世界じゃん! しかもぼく、勇者に倒されて死んじゃうんですけど!」  ぼくは前世では病弱で、18歳で死んでしまった。今度こそ長生きしたい!  勇者に討たれないためには「人と魔族が争わない平和な世の中にすればいい」と、魔王になったぼくは考えて、勇者に協力してもらうことにした。本来は天敵だけど、勇者は魔族だからって差別しない人格者だ。  勇者に誠意を試されるものの、信頼を得ることに成功!   世界平和を進めていくうちに、だんだん勇者との距離が近くなり――。 ※注: R15の回には、小見出しに☆、 R18の回には、小見出しに★をつけています。

不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です

新川はじめ
BL
 国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。  フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。  生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!

男だって愛されたい!

朝顔
BL
レオンは雑貨店を営みながら、真面目にひっそりと暮らしていた。 仕事と家のことで忙しく、恋とは無縁の日々を送ってきた。 ある日父に呼び出されて、妹に王立学園への入学の誘いが届いたことを知らされる。 自分には関係のないことだと思ったのに、なぜだか、父に関係あると言われてしまう。 それには、ある事情があった。 そしてその事から、レオンが妹の代わりとなって学園に入学して、しかも貴族の男性を落として、婚約にまで持ちこまないといけないはめに。 父の言うとおりの相手を見つけようとするが、全然対象外の人に振り回されて、困りながらもなぜだか気になってしまい…。 苦労人レオンが、愛と幸せを見つけるために奮闘するお話です。

【完結】元騎士は相棒の元剣闘士となんでも屋さん営業中

虎ノ威きよひ
BL
 ここはドラゴンや魔獣が住み、冒険者や魔術師が職業として存在する世界。  カズユキはある国のある領のある街で「なんでも屋」を営んでいた。  家庭教師に家業の手伝い、貴族の護衛に魔獣退治もなんでもござれ。  そんなある日、相棒のコウが気絶したオッドアイの少年、ミナトを連れて帰ってくる。  この話は、お互い想い合いながらも10年間硬直状態だったふたりが、純真な少年との関わりや事件によって動き出す物語。 ※コウ(黒髪長髪/褐色肌/青目/超高身長/無口美形)×カズユキ(金髪短髪/色白/赤目/高身長/美形)←ミナト(赤髪ベリーショート/金と黒のオッドアイ/細身で元気な15歳) ※受けのカズユキは性に奔放な設定のため、攻めのコウ以外との体の関係を仄めかす表現があります。 ※同性婚が認められている世界観です。

無能の騎士~退職させられたいので典型的な無能で最低最悪な騎士を演じます~

紫鶴
BL
早く退職させられたい!! 俺は労働が嫌いだ。玉の輿で稼ぎの良い婚約者をゲットできたのに、家族に俺には勿体なさ過ぎる!というので騎士団に入団させられて働いている。くそう、ヴィがいるから楽できると思ったのになんでだよ!!でも家族の圧力が怖いから自主退職できない! はっ!そうだ!退職させた方が良いと思わせればいいんだ!! なので俺は無能で最悪最低な悪徳貴族(騎士)を演じることにした。 「ベルちゃん、大好き」 「まっ!準備してないから!!ちょっとヴィ!服脱がせないでよ!!」 でろでろに主人公を溺愛している婚約者と早く退職させられたい主人公のらぶあまな話。 ーーー ムーンライトノベルズでも連載中。

【完結】《BL》溺愛しないで下さい!僕はあなたの弟殿下ではありません!

白雨 音
BL
早くに両親を亡くし、孤児院で育ったテオは、勉強が好きだった為、修道院に入った。 現在二十歳、修道士となり、修道院で静かに暮らしていたが、 ある時、強制的に、第三王子クリストフの影武者にされてしまう。 クリストフは、テオに全てを丸投げし、「世界を見て来る!」と旅に出てしまった。 正体がバレたら、処刑されるかもしれない…必死でクリストフを演じるテオ。 そんなテオに、何かと構って来る、兄殿下の王太子ランベール。 どうやら、兄殿下と弟殿下は、密な関係の様で…??  BL異世界恋愛:短編(全24話) ※魔法要素ありません。※一部18禁(☆印です) 《完結しました》

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

ざまぁされたチョロ可愛い王子様は、俺が貰ってあげますね

ヒラヲ
BL
「オーレリア・キャクストン侯爵令嬢! この時をもって、そなたとの婚約を破棄する!」 オーレリアに嫌がらせを受けたというエイミーの言葉を真に受けた僕は、王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を突き付ける。 しかし、突如現れた隣国の第一王子がオーレリアに婚約を申し込み、嫌がらせはエイミーの自作自演であることが発覚する。 その結果、僕は冤罪による断罪劇の責任を取らされることになってしまった。 「どうして僕がこんな目に遭わなければならないんだ!?」 卒業パーティーから一ヶ月後、王位継承権を剥奪された僕は王都を追放され、オールディス辺境伯領へと送られる。 見習い騎士として一からやり直すことになった僕に、指導係の辺境伯子息アイザックがやたら絡んでくるようになって……? 追放先の辺境伯子息×ざまぁされたナルシスト王子様 悪役令嬢を断罪しようとしてざまぁされた王子の、その後を書いたBL作品です。

処理中です...