異世界転移した性奴隷は若き辺境伯の愛に溺れる

竜鳴躍

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前辺境伯の葬儀1

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「…………こうしていても仕方ありません。旦那様、ご入浴の支度ができております。皆様で旅の汚れを落とされてください。夕餉の支度も出来ております。明日は葬儀も控えておりますので、今日は早めにお休みいただいたほうがよろしいかと。」


「うむ。ありがとう。」


「彼の部屋は―――」

「まずは彼のお名前をお聞かせいただけますでしょうか。」

「彼はクルス。」

「いえ、そちらの方から。ご自身で自己紹介をしていただけますか。」



「私の名前は………種田来栖です。姓が種田で来栖が名前です。」

「異国の名前ですか。なるほど、名字がおありなのですね。どういう意味でしょうか。いささか発音が難しいので、こちらの国風ではどのようにお呼びすればよろしいでしょうか。」


「………種田、はシードフィールド。クルスはそのままでいいと思います。」

「それでは、当面、クルス=シードフィールドと呼ぶことにしましょう。クルス様。お望みのようですので、明日からクルス様には私について働いてもらいます。私なら性欲もとうに枯れておりますのでね。たとえ貴方が誘惑をしてきたとしても問題はおきません。まだ、貴方のことを当家の者たちは信用できませんから、私が監視役を兼ねましょう。それから、貴方のお立場も、これから考えていきましょう。住まいは、私と侍女頭の部屋の間の一室を用意します。貴方の身の潔白を示すためにも、特に若い男性との接触など疑わしい行為には気を付けるように。」


「セバス!」


「旦那様、クルス様のため、を思って言っているのですよ。突然のことで皆戸惑っているのです。このまま彼が伴侶となったとしても、問題が起きるだけです。いいですか、あなたはもうお坊ちゃまではありません。この家の当主なのです。責任がある立場です。よくお考えください。明日は葬儀です。王家の方や親族の方も参列されます。立派に喪主をお努めください。準備はこのセバスが進めておりますので。」


「………それからクルス様。私について、仕事をしてもらいますが、明日の葬儀の時間は、部屋にいていただけますか。混乱をさせたくないので。」

「祈りを、捧げるのはいいですか?」


「はい。明日はバタバタしますから、今夜、旦那様と一緒にお願いします。」







通された部屋は、風呂つきで、ホテルの一室くらいの広さの客間だった。

着替えを渡されたので、1人で風呂に入る。

久しぶりの湯船にゆっくりつかって、考えた。

鏡を見ると、20代に入ったか入ってないかの青年の俺がいる。

3年も男に弄ばれた体は、地球で同じ年位だったときとはどこか違う。

初心な頃には戻れない。

自信に満ち溢れてたあの頃から、社会人時代からブランクもあって、自信はない。

あの素晴らしい若者の伴侶になれるなんて思っていない。

俺にそんな価値なんてない。資格なんてない。相応しくない。


自分がくるしい。


泣きたいけど、泣けない。
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