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親戚のレディと規格外の拾いもの
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「この度は……。」
前辺境伯の葬儀。
誰も彼も役者のようだ。
分家、親戚の者たちがさも悲しそうな顔で私に近寄る。
貴族は腹芸ができねばならぬものではあるが、夕べ瞳に涙を堪えて祈りを捧げてくれたクルスと比べると、なんと薄っぺらでうわべを取り繕っているだけと見え見えか。
むしろ彼らの関心は、私の妻の座。
年端も行かぬ若造が爵位を継ぎ、くみしやすいと思われているのだろう。
今頃クルスは部屋に閉じ込められて……。
私がクルスを守らなければ。
「まぁあれは、旦那様のいとこのジュリアナ様ね。美しいし、才女だし、お似合いだわ。」
自室の前を掃き掃除していると、これ見よがしに侍女たちから聞こえてくる。
世間話風に言っているけど、明らかに俺に聞かせているんだ。
ゆるゆるとしたウェーブがかかった、腰まで長い明るい金髪。
トーンの胸ほどまでしかない、小柄で可愛らしい少女。
初々しくて、若き辺境伯にはお似合いだと思う。
「ふん。いっちょ前に傷ついた顔など。お前みたいな下賤な者、旦那様のご先祖様にたまたま容姿が似ていただけで運が良いことだ。」
いつの間にかいた侍従の若い男性たちが、冷たい目で俺を見る。
「そうだ。お前などただの性欲処理だ。お前が出来ることなどたかが知れている。」
「どんなに綺麗な男でも男は女よりも旬が早い。すぐにお渡りもなくなるだろうさ!」
「旦那様だって女性の妻の方がいいに決まっている!」
「そうか。ご先祖様に似ていたから、俺が奴隷なのが見ていられなかったのですね。納得しました。教えてくださってありがとうございます。」
教えてくれてありがとう。
思いあがっていたわけじゃないけど、どうして俺だったのか不思議だったんだ。
ましてや身請けなんて。
「……ぐっ。」
「これが魔性か…。」
「なるほどっ。騙されない、騙されないぞ。」
「どうかなさいましたか?」
病気だろうか。胸を押さえて苦しんで。
この辺りは土地柄心臓が悪いとかあるのかな。
水質でそういうことってあるんだよね。
亡くなられたおじい様も、もしかしたら毒殺とかではなくって、単なる薬の副作用かもしれない。
医学や薬学の知識が廃れているとしたら、ありうる話。
この世界に俺が来た意味。
俺が役に立てること。
「クルスさん!」
セバス様の登場で、サッと俺の周りにいた侍女と侍従たちが離れていく。
「セバス様。」
「何故お部屋にいないのですか?貴方には式で私が離れる間、部屋で書類の整理を頼んであったはずですが。」
「申し訳ありません。そちらを終えて、時間が余ったので部屋の前だけ掃除をしておりました。」
「終わった?前辺境伯様が病に倒れて、旦那様が戦いに出られて、主不在の間にたまった書類はかなりありましたが??あの帳簿の整理を?」
「はい。確認されますか?」
セバス様は俺が整理した書類を確認して、眼鏡を直した。
「文字の読み書きは苦手だったのでは?」
「請求書の宛名とか物品名を書くくらいならできます。複雑な構文はきちんとこちらの国の文字を学んだわけではないので、厳しいですが。こうして、経費区分ごとに日付と取引先、なんに使うものか、発注担当者、金額を入れて一覧表にまとめれば、収支も分かりやすいでしょう?請求書などの原本も、この順番でそれぞれファイリングしました。軍事費、辺境伯家で使う費用、領地に使う費用、このくらいの種別ですよね。国へ支払う税金は辺境伯家の支出に計上しております。もし不都合があれば修正致しますので、ご指示ください。」
「これは見やすい。十分です。ありがとうございます。」
「こうしておけば、どのくらいの経費が必要で、どれだけ領地にまわして、貯蓄にまわせるかもわかるのです。俺がいた店では、俺が店の経費の運用を任されていたので、レストラン部門で使う食材を買いすぎることがなくなりました。」
「………よくダガート伯爵はあなたのような方をあの店にやったものだ。自分の側近なり、奴隷としても他の道の方が有益だったでしょうに。」
「仕方ありません。俺は突然のことでパニックになっていて、性奴隷を免れるために交渉する知恵もありませんでしたし。伯爵は、俺が店でやったことを知らないと思います。でも、現場を任されている方がいい人で、その分便宜は図ってもらえていました。レストランの売り上げの一部を俺の売り上げに足してもらえていたんです。」
「……国が違うだけで、貴方は良家の出身だったのでは?」
「良家のほう、だとは思います。身分制のなくなって久しい国ですが、実家は元々はここでいうところの貴族で、大商会でした。俺は、最高等の学術機関までの進学をさせてもらい、薬学の研究をしていました。自分の力をすっかり過信して、実家を頼らず一人で身を立てようとしたのですが、世界は広くて、俺は全然大したことなかったんです。絶望していたら拉致をされてしまって、奴隷になっていました。」
「そうですか。」
「信じなくてもいいですよ!あ、でも、ここより医学が進んだ国だったので、俺なんかの薬学の知識でももしかしたらお役に立てるかもしれないって思って。薬草を栽培して調薬できる場所ってもらえたりしますか?薬草も集めたいです。」
「そうですね…。」
もう二度と、前辺境伯のように亡くなる人が出ないようにしたい。
死んだような曇ったアメジストが、きらきらと輝き始めた。
ますます、ご先祖様に似ていらっしゃる。
旦那様がこの方を救おうとした気持ちが理解できる。
優れた知識、それを活かす知能。とんでもない逸材だ。
もしかしたら薬師としても優秀かもしれない。
何かあれば国の剣となることを求められる我々にとって、怪我や死は常につきまとうもの。
それを癒してくれるのなら、これほどありがたいことはない。
このセバス、旦那様の恋を応援したい。
寄る辺がないのであれば、私の養子にしても構わない。
だが、まだ、周囲は彼を疎んじている。
周囲を納得させ、味方を増やして。それからでなければ、たとえ妻になっても苦しむのはこの方だ。
若い坊ちゃまにはまだそのあたりが分かっていない。
守る守るというけれど、力で押さえつけたところで意味はない。
この屋敷には、分家や遠縁の出身で働いている者も多いから、この方の存在を親族が知るのは遠いことではない。
今日は先代の葬儀ゆえ、波風が立たぬようにこの方には隠れてもらったが、言わぬだけで知られたと思った方がよい。
旦那様、いいえ、ぼっちゃま。
早く「良い男」になりなされ。
愛しい人を守り、手中にしたいのであれば。
前辺境伯の葬儀。
誰も彼も役者のようだ。
分家、親戚の者たちがさも悲しそうな顔で私に近寄る。
貴族は腹芸ができねばならぬものではあるが、夕べ瞳に涙を堪えて祈りを捧げてくれたクルスと比べると、なんと薄っぺらでうわべを取り繕っているだけと見え見えか。
むしろ彼らの関心は、私の妻の座。
年端も行かぬ若造が爵位を継ぎ、くみしやすいと思われているのだろう。
今頃クルスは部屋に閉じ込められて……。
私がクルスを守らなければ。
「まぁあれは、旦那様のいとこのジュリアナ様ね。美しいし、才女だし、お似合いだわ。」
自室の前を掃き掃除していると、これ見よがしに侍女たちから聞こえてくる。
世間話風に言っているけど、明らかに俺に聞かせているんだ。
ゆるゆるとしたウェーブがかかった、腰まで長い明るい金髪。
トーンの胸ほどまでしかない、小柄で可愛らしい少女。
初々しくて、若き辺境伯にはお似合いだと思う。
「ふん。いっちょ前に傷ついた顔など。お前みたいな下賤な者、旦那様のご先祖様にたまたま容姿が似ていただけで運が良いことだ。」
いつの間にかいた侍従の若い男性たちが、冷たい目で俺を見る。
「そうだ。お前などただの性欲処理だ。お前が出来ることなどたかが知れている。」
「どんなに綺麗な男でも男は女よりも旬が早い。すぐにお渡りもなくなるだろうさ!」
「旦那様だって女性の妻の方がいいに決まっている!」
「そうか。ご先祖様に似ていたから、俺が奴隷なのが見ていられなかったのですね。納得しました。教えてくださってありがとうございます。」
教えてくれてありがとう。
思いあがっていたわけじゃないけど、どうして俺だったのか不思議だったんだ。
ましてや身請けなんて。
「……ぐっ。」
「これが魔性か…。」
「なるほどっ。騙されない、騙されないぞ。」
「どうかなさいましたか?」
病気だろうか。胸を押さえて苦しんで。
この辺りは土地柄心臓が悪いとかあるのかな。
水質でそういうことってあるんだよね。
亡くなられたおじい様も、もしかしたら毒殺とかではなくって、単なる薬の副作用かもしれない。
医学や薬学の知識が廃れているとしたら、ありうる話。
この世界に俺が来た意味。
俺が役に立てること。
「クルスさん!」
セバス様の登場で、サッと俺の周りにいた侍女と侍従たちが離れていく。
「セバス様。」
「何故お部屋にいないのですか?貴方には式で私が離れる間、部屋で書類の整理を頼んであったはずですが。」
「申し訳ありません。そちらを終えて、時間が余ったので部屋の前だけ掃除をしておりました。」
「終わった?前辺境伯様が病に倒れて、旦那様が戦いに出られて、主不在の間にたまった書類はかなりありましたが??あの帳簿の整理を?」
「はい。確認されますか?」
セバス様は俺が整理した書類を確認して、眼鏡を直した。
「文字の読み書きは苦手だったのでは?」
「請求書の宛名とか物品名を書くくらいならできます。複雑な構文はきちんとこちらの国の文字を学んだわけではないので、厳しいですが。こうして、経費区分ごとに日付と取引先、なんに使うものか、発注担当者、金額を入れて一覧表にまとめれば、収支も分かりやすいでしょう?請求書などの原本も、この順番でそれぞれファイリングしました。軍事費、辺境伯家で使う費用、領地に使う費用、このくらいの種別ですよね。国へ支払う税金は辺境伯家の支出に計上しております。もし不都合があれば修正致しますので、ご指示ください。」
「これは見やすい。十分です。ありがとうございます。」
「こうしておけば、どのくらいの経費が必要で、どれだけ領地にまわして、貯蓄にまわせるかもわかるのです。俺がいた店では、俺が店の経費の運用を任されていたので、レストラン部門で使う食材を買いすぎることがなくなりました。」
「………よくダガート伯爵はあなたのような方をあの店にやったものだ。自分の側近なり、奴隷としても他の道の方が有益だったでしょうに。」
「仕方ありません。俺は突然のことでパニックになっていて、性奴隷を免れるために交渉する知恵もありませんでしたし。伯爵は、俺が店でやったことを知らないと思います。でも、現場を任されている方がいい人で、その分便宜は図ってもらえていました。レストランの売り上げの一部を俺の売り上げに足してもらえていたんです。」
「……国が違うだけで、貴方は良家の出身だったのでは?」
「良家のほう、だとは思います。身分制のなくなって久しい国ですが、実家は元々はここでいうところの貴族で、大商会でした。俺は、最高等の学術機関までの進学をさせてもらい、薬学の研究をしていました。自分の力をすっかり過信して、実家を頼らず一人で身を立てようとしたのですが、世界は広くて、俺は全然大したことなかったんです。絶望していたら拉致をされてしまって、奴隷になっていました。」
「そうですか。」
「信じなくてもいいですよ!あ、でも、ここより医学が進んだ国だったので、俺なんかの薬学の知識でももしかしたらお役に立てるかもしれないって思って。薬草を栽培して調薬できる場所ってもらえたりしますか?薬草も集めたいです。」
「そうですね…。」
もう二度と、前辺境伯のように亡くなる人が出ないようにしたい。
死んだような曇ったアメジストが、きらきらと輝き始めた。
ますます、ご先祖様に似ていらっしゃる。
旦那様がこの方を救おうとした気持ちが理解できる。
優れた知識、それを活かす知能。とんでもない逸材だ。
もしかしたら薬師としても優秀かもしれない。
何かあれば国の剣となることを求められる我々にとって、怪我や死は常につきまとうもの。
それを癒してくれるのなら、これほどありがたいことはない。
このセバス、旦那様の恋を応援したい。
寄る辺がないのであれば、私の養子にしても構わない。
だが、まだ、周囲は彼を疎んじている。
周囲を納得させ、味方を増やして。それからでなければ、たとえ妻になっても苦しむのはこの方だ。
若い坊ちゃまにはまだそのあたりが分かっていない。
守る守るというけれど、力で押さえつけたところで意味はない。
この屋敷には、分家や遠縁の出身で働いている者も多いから、この方の存在を親族が知るのは遠いことではない。
今日は先代の葬儀ゆえ、波風が立たぬようにこの方には隠れてもらったが、言わぬだけで知られたと思った方がよい。
旦那様、いいえ、ぼっちゃま。
早く「良い男」になりなされ。
愛しい人を守り、手中にしたいのであれば。
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