28 / 64
作戦会議
しおりを挟む
一夜が明けました。
お尻よりダメージがないのは、元々受け入れる器官だからなのか、トーンが上手くなったのか分からないけど、意外と元気です。
ちょっと股の間になにか挟まったような違和感はあるし、股関節や足腰は多少痛むけど、大体こういうもんだし。
後で自分用に薬を処方しようかな。
「おめでとうございます。」
「おめでとうございます。」
廊下を歩くたびに皆に言われる!
恥ずかしい!!
朝食の場にいくと、トーンは侍女たちを下がらせた。
「昨夜のうちに婚姻は認められましたよ。事務官がこっそり書類の山に紛れ込ませました。」
昨晩お泊りいただいた、ニコニコほほ笑む神父さんは、今朝はヴェールをとっている。
ん?
隣にいるアリスおじいちゃんとどっか似てるような気が…。
色合いのせい?
「私の本当の名前は、マナエル=クレイソン=レッドキングダム。今の国王の兄で正妃の子、ノイマンとカミーユ=クレイソン公爵の子です。ノイマンは、娼館にいて経営と娼夫たちの管理を任されていた元娼夫、といえばわかるかな。」
「あっ……、ノイマンさんは体調が悪いって言うと、何も聞かずに休ませてくれました…。事務仕事や新しい料理のレシピを書いて調理を手伝えば、その代わりに客をとることを少なくしてもらえたの…。それに、定期的に健康診断もしてくれて。お医者さまの卵だったのかな、って思っていました。」
金髪碧眼の、昔はさぞかし美人だったんだろうなという感じのおじさんだった。
元王子様だったのか。
奴隷だったからできることは限られているけど、その中で出来る範囲で俺たちを守ってくれていたと思う。
性奴隷のみんなは、明るく強く生きていたけど、やっぱり好きでやってるわけじゃない人が多かったから。
「母には浄化の力がありますから。」
「愚王を倒せないのは、そいつに本心から従っているクズと家族を人質にとられたりして奴隷の首輪をつけさせられている騎士や官僚たちがいるからだ。この状況でクーデターを起こすには人手がいる。そう思って、父もあいつを倒せなかった。」
「だがトーン。今は違う。私もクルスもいるし、旗頭もいるようだ。」
アリスにチラリとみられて、マナエルは首をすくめた。
「父は神獣の棲み処に何人か仲間や親族を逃がしていました。死んだことになっている者たちですが、確実に倒せるのなら呼びましょう。私が見つけた者たちもそこにいます。」
「神獣の棲み処か。懐かしいな。私の妻の両親はまだ健在だとはおもうのだが。」
「アリス陛下、申し訳ありません。棲み処に神獣様の姿はなく、大災害時に絶滅してしまったのではと…。」
「そうか、それなら…仕方ないか。寂しいな。」
「旦那様。王家から召還状です。」
セバスが青い顔をして持って来た。
「どうせまた碌なことじゃないだろう。…………ハッ。」
「なんて書いたあった?さすがにこちらに動きがあったことまでは、まだ把握していないはずだが。」
そういえばルビー一族の人たちはみんな地下牢にいて、パンパンなんだっけ。
「私が年頃になったのなら、閨に呼んでやるから侍ろと。」
ええええええ!
「ダメッ、そんなこと…!」
「大丈夫だよ、いいタイミングかもしれない。クルスを幸せにするためにも、この世界から奴隷をなくすためにも、今が好機だ。」
そうだ。
あのお店にいる奴隷のみんなも助けたい!
そもそも奴隷のシンジゲートとか潰したい!
俺も力になるって決めたんだ。
決戦は近いんだ!
お尻よりダメージがないのは、元々受け入れる器官だからなのか、トーンが上手くなったのか分からないけど、意外と元気です。
ちょっと股の間になにか挟まったような違和感はあるし、股関節や足腰は多少痛むけど、大体こういうもんだし。
後で自分用に薬を処方しようかな。
「おめでとうございます。」
「おめでとうございます。」
廊下を歩くたびに皆に言われる!
恥ずかしい!!
朝食の場にいくと、トーンは侍女たちを下がらせた。
「昨夜のうちに婚姻は認められましたよ。事務官がこっそり書類の山に紛れ込ませました。」
昨晩お泊りいただいた、ニコニコほほ笑む神父さんは、今朝はヴェールをとっている。
ん?
隣にいるアリスおじいちゃんとどっか似てるような気が…。
色合いのせい?
「私の本当の名前は、マナエル=クレイソン=レッドキングダム。今の国王の兄で正妃の子、ノイマンとカミーユ=クレイソン公爵の子です。ノイマンは、娼館にいて経営と娼夫たちの管理を任されていた元娼夫、といえばわかるかな。」
「あっ……、ノイマンさんは体調が悪いって言うと、何も聞かずに休ませてくれました…。事務仕事や新しい料理のレシピを書いて調理を手伝えば、その代わりに客をとることを少なくしてもらえたの…。それに、定期的に健康診断もしてくれて。お医者さまの卵だったのかな、って思っていました。」
金髪碧眼の、昔はさぞかし美人だったんだろうなという感じのおじさんだった。
元王子様だったのか。
奴隷だったからできることは限られているけど、その中で出来る範囲で俺たちを守ってくれていたと思う。
性奴隷のみんなは、明るく強く生きていたけど、やっぱり好きでやってるわけじゃない人が多かったから。
「母には浄化の力がありますから。」
「愚王を倒せないのは、そいつに本心から従っているクズと家族を人質にとられたりして奴隷の首輪をつけさせられている騎士や官僚たちがいるからだ。この状況でクーデターを起こすには人手がいる。そう思って、父もあいつを倒せなかった。」
「だがトーン。今は違う。私もクルスもいるし、旗頭もいるようだ。」
アリスにチラリとみられて、マナエルは首をすくめた。
「父は神獣の棲み処に何人か仲間や親族を逃がしていました。死んだことになっている者たちですが、確実に倒せるのなら呼びましょう。私が見つけた者たちもそこにいます。」
「神獣の棲み処か。懐かしいな。私の妻の両親はまだ健在だとはおもうのだが。」
「アリス陛下、申し訳ありません。棲み処に神獣様の姿はなく、大災害時に絶滅してしまったのではと…。」
「そうか、それなら…仕方ないか。寂しいな。」
「旦那様。王家から召還状です。」
セバスが青い顔をして持って来た。
「どうせまた碌なことじゃないだろう。…………ハッ。」
「なんて書いたあった?さすがにこちらに動きがあったことまでは、まだ把握していないはずだが。」
そういえばルビー一族の人たちはみんな地下牢にいて、パンパンなんだっけ。
「私が年頃になったのなら、閨に呼んでやるから侍ろと。」
ええええええ!
「ダメッ、そんなこと…!」
「大丈夫だよ、いいタイミングかもしれない。クルスを幸せにするためにも、この世界から奴隷をなくすためにも、今が好機だ。」
そうだ。
あのお店にいる奴隷のみんなも助けたい!
そもそも奴隷のシンジゲートとか潰したい!
俺も力になるって決めたんだ。
決戦は近いんだ!
52
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。
村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました!
ありがとうございました!!
いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い
<あらすじ>
魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。
見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。
いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。
ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。
親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。
※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。
└性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。
【完結】顔だけと言われた騎士は大成を誓う
凪瀬夜霧
BL
「顔だけだ」と笑われても、俺は本気で騎士になりたかった。
傷だらけの努力の末にたどり着いた第三騎士団。
そこで出会った団長・ルークは、初めて“顔以外の俺”を見てくれた人だった。
不器用に愛を拒む騎士と、そんな彼を優しく包む団長。
甘くてまっすぐな、異世界騎士BLファンタジー。
わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される
水ノ瀬 あおい
BL
若くして王となった幼馴染のリューラと公爵令息として生まれた頃からチヤホヤされ、神童とも言われて調子に乗っていたサライド。
昔は泣き虫で気弱だったリューラだが、いつの間にか顔も性格も身体つきも政治手腕も剣の腕も……何もかも完璧で、手の届かない眩しい存在になっていた。
年下でもあるリューラに何一つ敵わず、不貞腐れていたサライド。
リューラが国民から愛され、称賛される度にサライドは少し憎らしく思っていた。
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
白金の花嫁は将軍の希望の花
葉咲透織
BL
義妹の身代わりでボルカノ王国に嫁ぐことになったレイナール。女好きのボルカノ王は、男である彼を受け入れず、そのまま若き将軍・ジョシュアに下げ渡す。彼の屋敷で過ごすうちに、ジョシュアに惹かれていくレイナールには、ある秘密があった。
※個人ブログにも投稿済みです。
愛しの妻は黒の魔王!?
ごいち
BL
「グレウスよ、我が弟を妻として娶るがいい」
――ある日、平民出身の近衛騎士グレウスは皇帝に呼び出されて、皇弟オルガを妻とするよう命じられる。
皇弟オルガはゾッとするような美貌の持ち主で、貴族の間では『黒の魔王』と怖れられている人物だ。
身分違いの政略結婚に絶望したグレウスだが、いざ結婚してみるとオルガは見事なデレ寄りのツンデレで、しかもその正体は…。
魔法の国アスファロスで、熊のようなマッチョ騎士とツンデレな『魔王』がイチャイチャしたり無双したりするお話です。
表紙は豚子さん(https://twitter.com/M_buibui)に描いていただきました。ありがとうございます!
11/28番外編2本と、終話『なべて世は事もなし』に挿絵をいただいております! ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる