異世界転移した性奴隷は若き辺境伯の愛に溺れる

嬉しいプレゼント

「君にプレゼントがあるんだ。」


ごりごりと乳鉢で薬草を磨り潰して製薬していると、トーンがひょこっと顔を出す。

お仕事忙しいのにどうしたんだろ。


ひょこひょこついて行くと、俺の仕事部屋の隣の部屋が開いた。



清潔に整えられた空間にあるのは、テーブルと、本棚。窓はしっかり密閉できる二重構造で、さらに、ビニールカーテン、空気清浄機、遠心分離機、顕微鏡…………。


「冷却装置もあるよ。何に使うのか私にはよくわからないけど。」




「うわぁ！うわぁあ！！フリーズドライ装置もあるーっ！！」


やばい！年甲斐もなくぴょんぴょんしちゃった！



「これどうしたの！これどうしたの！」

「クレイソン公爵経由でスノーフォレストから送ってもらった。鎖国状態だったけど、聖獣に乗って国交締結の旅をしたついでに買ってきてもらちゃった。これがあれば作業が楽になるんでしょう？」


うぅ…っ。


「クルスは国一番の薬師だからね。これでもっともっと多くの人を助ける薬を作って。クルスは私の誇りだから。でも、その代わり…私のことも甘やかしてね。」



大好きな年下の旦那様。

もちろんじゃない。