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騒動の後
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あれから、ブラックお兄様とホワイトお兄様はお忙しそう。
カモミール団長も、毎日遅くまでお仕事しているみたい。
アニス様は申し訳なさそうにしていて、僕の仕事中は、必ず、団長か兄様たちの誰かが付き添ってくれるようになった。
僕は、第一王子派の悪い人たちに狙われているみたい。
でも、安心しているんだ。
皆がこうして守ってくれるんだもの。
むしろ、こんなふうにずっと狙われていたアニス様が心配だよ。
とにかく、怯えても仕方がない。
「おはようございます!」
文官室に入る。
「だ、大丈夫なの?一日くらい休んで良かったんだよ。」
キュウリ先輩がお茶を入れてくれた。
アニス様と、後ろで見守っているホワイトお兄様の分も。
「休んでも一緒ですから。投書や申請書も溜まってますしね。」
いつものように書類で散らかった席で、モサッとした髪で申請書を漁る。
「変わりなくてホッとするよ。」
ナス課長の笑顔。
ああ、落ち着くな。
ここが僕の居場所。
ブラックと団長は、その頃、詰め所でマドレーヌから情報を得ていた。
派閥争い自体はいい。
だが、それで危害を加えようとする輩は、一網打尽にしてやる。
「マドレーヌ、君は元クミン殿下の婚約者だろう。ご実家も第一王子派。いいのか?殿下は後ろ盾を殆ど失うぞ。」
「構いませんわ。あの人は王の器ではないですからね。私の実家は中立に戻るだけです。」
カモミール団長も、毎日遅くまでお仕事しているみたい。
アニス様は申し訳なさそうにしていて、僕の仕事中は、必ず、団長か兄様たちの誰かが付き添ってくれるようになった。
僕は、第一王子派の悪い人たちに狙われているみたい。
でも、安心しているんだ。
皆がこうして守ってくれるんだもの。
むしろ、こんなふうにずっと狙われていたアニス様が心配だよ。
とにかく、怯えても仕方がない。
「おはようございます!」
文官室に入る。
「だ、大丈夫なの?一日くらい休んで良かったんだよ。」
キュウリ先輩がお茶を入れてくれた。
アニス様と、後ろで見守っているホワイトお兄様の分も。
「休んでも一緒ですから。投書や申請書も溜まってますしね。」
いつものように書類で散らかった席で、モサッとした髪で申請書を漁る。
「変わりなくてホッとするよ。」
ナス課長の笑顔。
ああ、落ち着くな。
ここが僕の居場所。
ブラックと団長は、その頃、詰め所でマドレーヌから情報を得ていた。
派閥争い自体はいい。
だが、それで危害を加えようとする輩は、一網打尽にしてやる。
「マドレーヌ、君は元クミン殿下の婚約者だろう。ご実家も第一王子派。いいのか?殿下は後ろ盾を殆ど失うぞ。」
「構いませんわ。あの人は王の器ではないですからね。私の実家は中立に戻るだけです。」
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