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王妃と陛下とシガレット伯爵家
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「それで…、ベータの娘をオメガと偽ったのはどういうことなの?」
正妃が産んだ長男。ただそれだけで即位した陛下は、本来王の器ではない。
何も興味がなく、子にさえ興味がなく。
息子の発言やふるまいのどこに問題があるかも考えもせず。
ただ流されるように執務に取り組んでいた。
自分と公爵となった弟との間で派閥が出来、とてもつらい思いをしたため、政略で結婚した正妃を大切にし、側妃は娶らず。
それで結局、子はストーンしかいないが、適切に教育したはずの息子にこんな問題が起きるとはおもってもみなかった。
頭痛を覚えながら、しっかり者の妃がシガレット伯爵家を尋問する様子を見る。
「申し訳ありません……っ。実は、戸籍を届け出る際、娘には亡くなった双子の弟のものを着せていたのです…。生まれてすぐ亡くなった息子が不憫で…、せめてオリーブとともにあってほしいという親の想いで…。そうしましたら、役人の方のチェッカーで、『オメガ』との判定が出てしまい、否定するタイミングを逸してしまいました。その後、私は結果的に娘の性を誤って届けてしまった負い目から、ずるずると…。娘にはベータに嫁がせるつもりだったのです!ところが、殿下の御妃選びに呼ばれ、まさか娘が呼ばれるなんて…!!!」
「ほう。そなたは故意ではなかったというのね。時機を逸して言いにくくなるというのは分かるわ。厳罰が下るかもしれないと思うものね。だけど、娘が王太子に請われた時点で、告白するべきではなくて?………息子はあなたの亡くなった息子と運命の番だったのでしょう。今になってオリーブは運命ではない、偽物だ、婚約を解消したいと言い続けているわ。でもね、婚約の儀をして、国中に広めてしまった後なのよ。あの子も得意げに言いふらしていましたしね。これがどういうことか分かるわね?」
「……はい?」
「もう穏便に解消はできないのよ。伯爵、貴方の罪は公表します。そして、オメガを詐称したことを理由に伯爵家有責で破棄とします。爵位を落とすか、領地を一部返還させられるくらいのことは覚悟しておきなさい。」
「は、ははぁっ!」
ふらつきながら出ていった伯爵が消えるのを確認し、人払いして王妃は大きなため息をついた。
「全く嘘つきね。あなた、気づきましたか?」
「えっ?」
「チェックを受けたときならいざ知らず、六年も前に亡くなった子のものを身に着けていたとして、アルファをひきつけるほどの香りが残っているわけはないわ。あの家門は、昔、聖女を失うきっかけを作った男オメガの家門。現当主家は当時の分家だけれども、男オメガに対する憎悪はよそより強いでしょう。だから、産まれた男オメガをいないことにしたのよ。息子を想うあまり、娘に遺品をつけさせたら誤認され、言い出せなくなった…そういえば、大目に見てもらえると思ったのでしょうね。愚かだ事。」
「つまり、『本物』は…。」
「シガレット伯爵家の次男ですわ。」
「………そういえば、最近、シガレット伯爵家で預かっていた使用人の遺児をビューテ侯爵家が養子にしたな。」
「出生届がないので、そういう設定にしたのでしょう。その子で間違いないでしょうね。」
「だが、カカオが相手とか言っていなかったか?」
「カカオのはずがないでしょう?おそらく、匿っているのですよ。カカオは侯爵家で暮らしています。その子のスケープゴートになっているのです。そこまでやるのですから、カカオもその子が好きなのでしょうね。」
ああああ、頭が痛い…。
めんどくさい。
正妃が産んだ長男。ただそれだけで即位した陛下は、本来王の器ではない。
何も興味がなく、子にさえ興味がなく。
息子の発言やふるまいのどこに問題があるかも考えもせず。
ただ流されるように執務に取り組んでいた。
自分と公爵となった弟との間で派閥が出来、とてもつらい思いをしたため、政略で結婚した正妃を大切にし、側妃は娶らず。
それで結局、子はストーンしかいないが、適切に教育したはずの息子にこんな問題が起きるとはおもってもみなかった。
頭痛を覚えながら、しっかり者の妃がシガレット伯爵家を尋問する様子を見る。
「申し訳ありません……っ。実は、戸籍を届け出る際、娘には亡くなった双子の弟のものを着せていたのです…。生まれてすぐ亡くなった息子が不憫で…、せめてオリーブとともにあってほしいという親の想いで…。そうしましたら、役人の方のチェッカーで、『オメガ』との判定が出てしまい、否定するタイミングを逸してしまいました。その後、私は結果的に娘の性を誤って届けてしまった負い目から、ずるずると…。娘にはベータに嫁がせるつもりだったのです!ところが、殿下の御妃選びに呼ばれ、まさか娘が呼ばれるなんて…!!!」
「ほう。そなたは故意ではなかったというのね。時機を逸して言いにくくなるというのは分かるわ。厳罰が下るかもしれないと思うものね。だけど、娘が王太子に請われた時点で、告白するべきではなくて?………息子はあなたの亡くなった息子と運命の番だったのでしょう。今になってオリーブは運命ではない、偽物だ、婚約を解消したいと言い続けているわ。でもね、婚約の儀をして、国中に広めてしまった後なのよ。あの子も得意げに言いふらしていましたしね。これがどういうことか分かるわね?」
「……はい?」
「もう穏便に解消はできないのよ。伯爵、貴方の罪は公表します。そして、オメガを詐称したことを理由に伯爵家有責で破棄とします。爵位を落とすか、領地を一部返還させられるくらいのことは覚悟しておきなさい。」
「は、ははぁっ!」
ふらつきながら出ていった伯爵が消えるのを確認し、人払いして王妃は大きなため息をついた。
「全く嘘つきね。あなた、気づきましたか?」
「えっ?」
「チェックを受けたときならいざ知らず、六年も前に亡くなった子のものを身に着けていたとして、アルファをひきつけるほどの香りが残っているわけはないわ。あの家門は、昔、聖女を失うきっかけを作った男オメガの家門。現当主家は当時の分家だけれども、男オメガに対する憎悪はよそより強いでしょう。だから、産まれた男オメガをいないことにしたのよ。息子を想うあまり、娘に遺品をつけさせたら誤認され、言い出せなくなった…そういえば、大目に見てもらえると思ったのでしょうね。愚かだ事。」
「つまり、『本物』は…。」
「シガレット伯爵家の次男ですわ。」
「………そういえば、最近、シガレット伯爵家で預かっていた使用人の遺児をビューテ侯爵家が養子にしたな。」
「出生届がないので、そういう設定にしたのでしょう。その子で間違いないでしょうね。」
「だが、カカオが相手とか言っていなかったか?」
「カカオのはずがないでしょう?おそらく、匿っているのですよ。カカオは侯爵家で暮らしています。その子のスケープゴートになっているのです。そこまでやるのですから、カカオもその子が好きなのでしょうね。」
ああああ、頭が痛い…。
めんどくさい。
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初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
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