笑うとリアルで花が咲き泣くと涙が宝石になる化け物の俺は、おひとり様を満喫しようと思っていたのに何故か溺愛されています。

竜鳴躍

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砂の国アラビアンナイト帝国へ

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ドウワ国の問題も解決して、私たちはアラビアンナイト帝国へ向かっている。

災害がなくなるようにという願いは、ドウワ国から災害がなくなるだけで、別のどこかが被害を受けてしまうようになる。
また、全部をリリアンが解決してしまうと、リリアンがいなくなった時、何もできなくなってしまう。
リリアンの願いは、自力で解決できるだけの知恵を施政者たちに与え、災害のために負った傷を癒すものだった。
全部をリリアンが解決できれば早いかもしれないが、そんなことをしたらリリアンはどうなってしまっていたか。
それも恐ろしいが、そういった願いの叶え方をしたことで、誰かの仕事を奪うことはなく、むしろ、仕事を失った者たちに仕事を与えることに繋がった。

急ぎ行っている災害対策には人手がいる。
大規模な工事も多い。

スラムに流れた者たちは、現在、工事現場で汗を流しているらしい。


次はアラビアンナイト帝国なのだが―――――――――




「うわぁ、わたし、外国に行くのはじめて!!!!」

白い丸襟がついた真っ赤なワンピースに初めての靴下と靴を履いたユミは窓の外に張り付いている。

「ユミ、椅子の上に乗ったらいけないよ。お行儀が悪いし、急に止まったら危ないでしょ。パパのお膝においで。」

「ありがとークロ……じゃなかった、パパ!」


クロトはユミを養女に迎えた。

そして、リリアンのたっての希望でお抱えの料理人として連れて帰ることに……。


「ふふ、クロト。アラビアンナイトは向こうで言う中東みたいなところで、スパイスが豊富なんです。僕、カレールウを作ったんですよ。」

「自炊しないって言ってたのに頑張りましたね。」

「あれはー!仕事が忙しかったからで…。出来ないんじゃないんです!」

「スパイスですか…。カレーといえば、タンドリーチキンも作れそうですね。」

「わぁ!期待してます!」

リリアンの笑顔は私に向けられていたのに…。

クロトと一緒の方が楽しそうなんだが…。


ドウワでは市場による機会がなく、皇帝から絹織物をはじめとした反物をもらった。
だがやはり、市場で実際に自分で選んでこそリリアンは喜ぶはず!!!
アラビアンナイトでは、市場デートをする!

絶対する!!!


リリアンの夫は私だぞ!
私がリリアンの運命の番なのだから!



私にも前世の繋がりがあれば…。

この輪の中に入れたのだろうか。

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