俺がお前を王にしてやる―隠れオメガクイーンは勇者様―

竜鳴躍

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サプライズ

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今日は戴冠式。

安定期に入り、アーサーは国王に、俺は王妃になる。

ファンファーレと祝福の光。

公爵はジョシュアンさんにエスコートされて、ニコニコ見守ってくれる。

シュヴァイツァー王国からもお母様たちが、各国からも参列者が集まる。


…………1番奥の柱の陰に一瞬お父様が見えたけど、すぐ居なくなった。



勇者と聖人である俺たちに、今、異を唱える国はいない。
オメガクィーンとアルファキングが本気を出したら、だれもかなわないと皆が思っている。

俺たちは今の状況を奢ることなく、このまま平和が続くように、国民が幸せでいられるように、道筋を立てておかないと。



陛下からアーサーへ。

冠と外套が贈られる。

そして俺には王妃の冠と外套が。


2人で並ぶと歓声があがり、俺たちはそれに応えた。



さあ、これから会場を変えてお祝いのパーティーだ。

だけど、その前に…………。



「アキレス、アーサー。早く会場に行かないと皆が待っているよ?私に用事ってなんだい?」

公爵は首を傾げている。


参列者は全員移動して、ここには俺たちだけ。


俺は指を弾いて公爵たちに魔法をかけた。

この日のために用意した純白の花嫁衣装。


「あ!ああ!」

公爵は理解して涙の流れる顔を手で覆った。



眼前には神父の外套を羽織ったアキレス様。

「おめでとう、兄上。お幸せに。」




今日は公爵たちの結婚式でもある。
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