陥れられた若き伯爵と偽りと真実

竜鳴躍

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そして王になる

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「アーサー王、万歳!」


二人の王はあっという間に捕らえられた。
両国の騎士たちはアーサーについたのだ。



二人の陰謀や悪事は明らかになった。


他国の王族を虐げた罪として、ジュエリー王国の陛下は王族でなくなり、生涯炭鉱で労働をすることになった。

国民を偽りの情報で扇動し、悪政を敷いたカラット王国の王も同じである。




「なんで私たちが……………」

「ひい!」


「黙って働け!」
監視の鞭が飛んでくる。


余計な魔法が使えぬよう、二人の魔力器官は切除されていた。


カラット王国にアーサーは戻り、ジュエリー王国も併合した。
『私には王になる資格はないよ。』

ルマン王子が申し出たのだ。



ミントは去勢の上、強制収容所に送られ、心を病んだカカオは修道院に行った。
ローズマリーは毒に犯され、地下牢でその日が来るのを待つばかり。


ランスロットを虐げていた使用人たちは、『主を虐げていた』経歴付きで放逐された。





ランスロットがどんなふうに扱われていたか知るものは、全ていなくなった。



ジュエリー王国もカラット王国も、巫女の力だけを頼りにするのを辞めた。

今では皆分かっている。

資源はいつか尽きるものだ。
巫女を犠牲にする国作りは将来性がない。



アーサーは重税を撤廃した。



「ランスロット。私の妃になってください。」

「はい………!」


皆が祝福する中、幸せな結婚式をあげた。



国民の喝采やランスロットたちへの賞賛を聞きながら、ローズマリーは息を引き取った。





「皆が幸せに暮らせますように。」





ランスロットの祈りは大地に溶けた。
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