5 / 32
ミラー王子とエリザベートの婚約式
しおりを挟む
「ほほほほほほ。私、幸せですわ!」
「私もだよ!」
壇上でミラー王子とエリザベートが幸せそうに微笑む。
この国で一番の美男子と一番の美女との婚約式。
ミラー王子もエリザベートも鼻高々だった。
ここ、ホーリータイガー王国と友好関係を結んでいる諸外国の面々も参列し、陛下や妃殿下はたかだか婚約式に諸外国の王族が来てくれるなんて大げさだな、と思ったが、『それほど我が国を重んじてくれているんだろう。』と勝手に納得して誇らしかった。
同じ王族なのに、全く放置している第二王子。
親なのに存在を忘れた彼が今どこにいるのか、考えもせず。
「いよいよだな。やるぞ、ハイリ。」
「…本当に?」
「ああ、あいつらが婚約を正式なものにしたとはいえ、権力を持ったままでは危険だ。ハイリは可愛いから狙われる。でも、一生隠れて生きていくわけにはいかない。俺もやっと、成人した。今の俺ならとってかわれる。準備も出来たからな。俺たちだけなら他国に逃げればいい。だが、みんなこのままじゃ不幸だろう。」
お城の一室ではみんなが集まっている。
グレーは、なんか今日かっこいい。
黒髪をきれいにまとめて、額を出して。綺麗な顔が出ている。
この日のために誂えたエメラルドグリーンの正装。黒のビロードのマントに白金色の縁取り。
僕も、今日は変装をしていない。
プラチナブロンドの髪と精霊の愛し子である虹色の虹彩の浮かぶエメラルドグリーンの瞳。
グレーと出会ったあの日、神獣さんに気に入ってもらえた僕は、精霊の愛し子になった。
神様と精霊を味方につけて、僕たちは今日、ひっくり返すのだ。
周囲には、変装を解いて本当の姿になった侍女や騎士、同級生の人たち。
僕と同じようにお妃候補にさせられていた仲間も一緒。
ファンファーレの合図で、僕たちは会場へ足を踏み入れた。
「私もだよ!」
壇上でミラー王子とエリザベートが幸せそうに微笑む。
この国で一番の美男子と一番の美女との婚約式。
ミラー王子もエリザベートも鼻高々だった。
ここ、ホーリータイガー王国と友好関係を結んでいる諸外国の面々も参列し、陛下や妃殿下はたかだか婚約式に諸外国の王族が来てくれるなんて大げさだな、と思ったが、『それほど我が国を重んじてくれているんだろう。』と勝手に納得して誇らしかった。
同じ王族なのに、全く放置している第二王子。
親なのに存在を忘れた彼が今どこにいるのか、考えもせず。
「いよいよだな。やるぞ、ハイリ。」
「…本当に?」
「ああ、あいつらが婚約を正式なものにしたとはいえ、権力を持ったままでは危険だ。ハイリは可愛いから狙われる。でも、一生隠れて生きていくわけにはいかない。俺もやっと、成人した。今の俺ならとってかわれる。準備も出来たからな。俺たちだけなら他国に逃げればいい。だが、みんなこのままじゃ不幸だろう。」
お城の一室ではみんなが集まっている。
グレーは、なんか今日かっこいい。
黒髪をきれいにまとめて、額を出して。綺麗な顔が出ている。
この日のために誂えたエメラルドグリーンの正装。黒のビロードのマントに白金色の縁取り。
僕も、今日は変装をしていない。
プラチナブロンドの髪と精霊の愛し子である虹色の虹彩の浮かぶエメラルドグリーンの瞳。
グレーと出会ったあの日、神獣さんに気に入ってもらえた僕は、精霊の愛し子になった。
神様と精霊を味方につけて、僕たちは今日、ひっくり返すのだ。
周囲には、変装を解いて本当の姿になった侍女や騎士、同級生の人たち。
僕と同じようにお妃候補にさせられていた仲間も一緒。
ファンファーレの合図で、僕たちは会場へ足を踏み入れた。
56
あなたにおすすめの小説
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
昨日まで塩対応だった侯爵令息様が泣きながら求婚してくる
遠間千早
BL
憧れていたけど塩対応だった侯爵令息様が、ある日突然屋敷の玄関を破壊して押し入ってきた。
「愛してる。許してくれ」と言われて呆気にとられるものの、話を聞くと彼は最悪な未来から時を巻き戻ってきたと言う。
未来で受を失ってしまった侯爵令息様(アルファ)×ずっと塩対応されていたのに突然求婚されてぽかんとする貧乏子爵の令息(オメガ)
自分のメンタルを救済するために書いた、短い話です。
ムーンライトで突発的に出した話ですが、こちらまだだったので上げておきます。
少し長いので、分割して更新します。受け視点→攻め視点になります。
余命半年の俺を、手酷く振ったはずの元カレ二人が手を組んで逃がしてくれません
ユッキー
BL
半年以内に俺は一人寂しく死ぬ。そんな未来を視た。きっと誰も悲しむ人は居ないだろう。そう思っていたから何も怖くなかった。なのにそんな俺の元に過去手酷く振り、今では世界的スターとなった元カレ二人がやってきた。彼らは全てを知っていた。俺がどうして彼らを振ったのか、そして俺の余命も。
全てを諦めた主人公と、主人公を諦めきれないイケメンサッカー選手とシンガーソングライターの再会が導く未来は?
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
オメガなのにムキムキに成長したんだが?
未知 道
BL
オメガという存在は、庇護欲が湧く容姿に成長する。
なのに俺は背が高くてムキムキに育ってしまい、周囲のアルファから『間違っても手を出したくない』と言われたこともある。
お見合いパーティーにも行ったが、あまりに容姿重視なアルファ達に「ざっけんじゃねー!! ヤルことばかりのくそアルファ共がぁああーーー!!」とキレて帰り、幼なじみの和紗に愚痴を聞いてもらう始末。
発情期が近いからと、帰りに寄った病院で判明した事実に、衝撃と怒りが込み上げて――。
※攻めがけっこうなクズです。でも本人はそれに気が付いていないし、むしろ正当なことだと思っています。
同意なく薬を服用させる描写がありますので、不快になる方はブラウザバックをお願いします。
攻められない攻めと、受けたい受けの話
雨宮里玖
BL
恋人になったばかりの高月とのデート中に、高月の高校時代の友人である唯香に遭遇する。唯香は遠慮なく二人のデートを邪魔して高月にやたらと甘えるので、宮咲はヤキモキして——。
高月(19)大学一年生。宮咲の恋人。
宮咲(18)大学一年生。高月の恋人。
唯香(19)高月の友人。性格悪。
智江(18)高月、唯香の友人。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる