無理です!僕は絶対にこんな屑駄目王子の嫁になりませんからね?

竜鳴躍

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ミラー王子とエリザベートの婚約式

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「ほほほほほほ。私、幸せですわ!」


「私もだよ!」


壇上でミラー王子とエリザベートが幸せそうに微笑む。

この国で一番の美男子と一番の美女との婚約式。


ミラー王子もエリザベートも鼻高々だった。




ここ、ホーリータイガー王国と友好関係を結んでいる諸外国の面々も参列し、陛下や妃殿下はたかだか婚約式に諸外国の王族が来てくれるなんて大げさだな、と思ったが、『それほど我が国を重んじてくれているんだろう。』と勝手に納得して誇らしかった。


同じ王族なのに、全く放置している第二王子。


親なのに存在を忘れた彼が今どこにいるのか、考えもせず。










「いよいよだな。やるぞ、ハイリ。」


「…本当に?」


「ああ、あいつらが婚約を正式なものにしたとはいえ、権力を持ったままでは危険だ。ハイリは可愛いから狙われる。でも、一生隠れて生きていくわけにはいかない。俺もやっと、成人した。今の俺ならとってかわれる。準備も出来たからな。俺たちだけなら他国に逃げればいい。だが、みんなこのままじゃ不幸だろう。」

お城の一室ではみんなが集まっている。



グレーは、なんか今日かっこいい。


黒髪をきれいにまとめて、額を出して。綺麗な顔が出ている。

この日のために誂えたエメラルドグリーンの正装。黒のビロードのマントに白金色の縁取り。



僕も、今日は変装をしていない。

プラチナブロンドの髪と精霊の愛し子である虹色の虹彩の浮かぶエメラルドグリーンの瞳。


グレーと出会ったあの日、神獣さんに気に入ってもらえた僕は、精霊の愛し子になった。



神様と精霊を味方につけて、僕たちは今日、ひっくり返すのだ。



周囲には、変装を解いて本当の姿になった侍女や騎士、同級生の人たち。

僕と同じようにお妃候補にさせられていた仲間も一緒。




ファンファーレの合図で、僕たちは会場へ足を踏み入れた。



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