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呼ばれてないけどじゃじゃじゃじゃーん
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光は大きくなり、やがて大きな人となった。
水色の髪に褐色の肌の不思議な感じの…………
「えっ?まさか」
「あれが、精霊……?」
「私たちにも見える人型…………」
さすがの貴族たちもざわつき、察したコンフォート公爵家とクリフォート伯爵家はいち早く気づいて腰を折る。
スワン王子やリーフ王子たちも頭を下げた。
この人が僕を愛し子にしてくれた方。
〈おーさま!〉
〈精霊のおーさま!〉
僕と仲良しの精霊たちは甘えるように彼に近づく。
「精霊王さま!アレックスは国を出てしまいます!その場合わが国はどうなってしまうのでしょう!どうかその場合でも加護の継続を!」
ポカンと口を開けて見上げるだけのグレイシャスに変わって、アイリは懇願した。
その様子にはっとなり、グレイシャスは余計なことを言う。
「うん!アレックスよりも私の方が愛し子にふさわしい!精霊王よ、私を愛し子にするのだ!」
ばかっ、という声が聞こえ、傲慢なバカの頭は母の手で無理矢理下げさせられる。
『うーん…………。やっぱり失敗だったかなあ。人間ってちょっと代替わりしたくらいでこんなに変わってしまうものなんだな。』
艶のある声が響く。
『2人とも難儀をかけたね。国への加護と愛し子への加護は別物だし、愛し子がどこへ行こうと加護には影響しないのだけど…………。私は反省して、国への加護は無くそうと思うよ。』
それは、加護に甘えてきたスプリング王国には衝撃だった。
水色の髪に褐色の肌の不思議な感じの…………
「えっ?まさか」
「あれが、精霊……?」
「私たちにも見える人型…………」
さすがの貴族たちもざわつき、察したコンフォート公爵家とクリフォート伯爵家はいち早く気づいて腰を折る。
スワン王子やリーフ王子たちも頭を下げた。
この人が僕を愛し子にしてくれた方。
〈おーさま!〉
〈精霊のおーさま!〉
僕と仲良しの精霊たちは甘えるように彼に近づく。
「精霊王さま!アレックスは国を出てしまいます!その場合わが国はどうなってしまうのでしょう!どうかその場合でも加護の継続を!」
ポカンと口を開けて見上げるだけのグレイシャスに変わって、アイリは懇願した。
その様子にはっとなり、グレイシャスは余計なことを言う。
「うん!アレックスよりも私の方が愛し子にふさわしい!精霊王よ、私を愛し子にするのだ!」
ばかっ、という声が聞こえ、傲慢なバカの頭は母の手で無理矢理下げさせられる。
『うーん…………。やっぱり失敗だったかなあ。人間ってちょっと代替わりしたくらいでこんなに変わってしまうものなんだな。』
艶のある声が響く。
『2人とも難儀をかけたね。国への加護と愛し子への加護は別物だし、愛し子がどこへ行こうと加護には影響しないのだけど…………。私は反省して、国への加護は無くそうと思うよ。』
それは、加護に甘えてきたスプリング王国には衝撃だった。
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