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第1章
038
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二人の間を、冷たい風が通り抜けた。
はたとクロノの動きが止まったその一瞬。
暴力的な吹雪が叩き付けるように不規則に吹き荒れ、まるで弄ばれるかのようにクロノとガンズは後方へ吹き飛ばされた。だが、二人共突然の冷気に驚きながらも難なく受け身を取る。
例の残滓が、再び膨脹していた。
まるで蕾が花開くように、歪みから外界へ現れた極寒の吹雪。
最初からここに広がっていたかのように、辺り一面が白世界に塗り潰されていく。
肌を撫でる空気は突き刺さるように冷たい。
季節が、冬に巻き戻ったみたいな錯覚を感じた。
そんな風景の中央には、両手に重剣を持ち佇む銀髪の青年。
彼の眼前には、スーツに身を包む女性が得物を手に身構えている。
紺色の短髪の女性の周辺に倒れているグラールの平使い手は死んでいるだろう。二人から少し離れた、敢えて言うならクロノの近くにナツメが倒れ……いや、倒れたフリをしている。
白い雪が赤く染まっている中で、セラはなおも平然とした様子だ。
セラをはじめ異空間に引きずり込まれたグラールの人間を、菫色の瞳がゴミ漁りのカラスでも見るような視線で見下している。
その情景にクロノは、無意識に、初めてミントと出会ったあの公園を思い出していた。
シグドは目線を動かさず、静かに言う。
「大人しくしてるんじゃなかったのか、ミラノ」
言外に、邪魔をするなと告げている。
その文句に応えたのは、場違いに弾んだ声だった。
「面白そうなんだもん、私も混ぜてよ」
声の主は、ミントの傍に倒れていた女性で。
ミラノと呼ばれたその人は、おもむろに起き上がると、ぐぐっと伸びをした。
「あんた、は……」
クロノの声が、微かに震えていた。
透けるような金色の長髪を吹雪になびかせ、強い光を宿した翡翠色の目をすいと細めたのは、シグドがいつも連れている女性だった。
「音の、紋章術師……っ」
セラが、口に溜まっていた血と共に吐き捨てる。
彼女の呻き声も僅かに震えていた。
セラの動揺を敏感に感じ取ったからなのか、それとも戦う相手への興味が逸れたのか。ガンズは足元に転がっていたクロノのナイフを乱暴に拾うとその切っ先をミラノに向けた。
「何で生きてやがる?」
「貴方には言われたくないなぁ」
からからと笑う彼女は無遠慮に言い放った。
答える気はないらしい。
だが、否定をしないと言うことに何か含みがあるように思える。
「おもしれぇ」
歪んだ笑みを返して、ガンズはナイフを握る手に力を込めた。
今にも斬り掛かりそうな勢いではあるが、それを実行しないのは、相手の出方を窺っているからか、それとも単にクロノとの戦闘で体力を消耗し過ぎたからなのか。いや、あれ程の執着心を考えると、クロノとの戦いに決着をつけるか、より強者と戦うかで迷っているのだろう。
「あははっ、面白いじゃない、私の相手をしようだなんて。貴方じゃ、まともに私の相手にもならないでしょうに」
どこからそんな自信が湧いてくるのだろうか。
楽しそうに笑っているミラノは、想像よりも好戦的なようだ。喋るとギャップがひどいな、とちょっとばかり残念な彼女へ、白い目を向けたクロノだったが。
頭の中は相当混乱していた。
ミラノは喋れない……はずだ。初めてどころか何回か会った時、喋る行為はしていても実際に声は出ていなかった。それに、印象的だったあのガラス玉のような目が強い光を宿している。言い方は悪くなるが、クロノは今までの彼女を、人形や傀儡と同類だとばかり思っていた。
「殺し損ねたか」
冷たくセラが吐き捨てた。
「過信しないでよ。〝死なない〟んだよ、鍵は」
「ふざけているのか。それに、聖槍の連中は鍵を〝殺した〟と言う話だ。死なないはずがない」
セラとミラノの会話に既視感を覚えながらも、クロノはその話に耳を傾けていた。
聖槍が七つの鍵のうちのひとつを開けた、との情報はすでにグラールにも知れ渡っているようだ。そして、その言葉からしてクロノの予想通り彼らは「鍵=人間」だと知っている。
聖槍は鍵を開けるために、鍵と呼ばれる人間を殺したのだ。
だが、クロノたちが戦った『赤頭巾』は瀕死の状態でありながら死ぬことはなかった。
何がどういうことなのだろうか。
本人の口から鍵という言葉が出たのなら、間違いなく彼女は〝鍵〟かその関係者だ。
クロノは、……そして問いかけた張本人であるセラはミラノの答えを待った。
だが、その言葉に答えたのは彼女ではなかった。
「鍵は、再生が効く状態なら壊れることはない。冥土の土産にでも覚えておけ」
吐き捨てるように発言をしたシグドは、キュッと雪を踏みしめると、剣の切っ先をセラに向ける。対するセラも、未だ戦意喪失していないようで、再び青年を睨み臨戦態勢を取る。
互いに殺意を隠さず対峙したまま、シグドが口を開く。
「ミラノ」
鋭く短く、呼ばれた名前。
二人の視線は交差しない、続く言葉もない。
けれどミラノは、納得した様子で、シグドに背を向けた。
「うん、了解」
すっと目を細めて、真っ直ぐこちらを見やるミラノ。
その目線は僅かにクロノから逸れており、ガンズを、自身に向けられたナイフの切っ先を見据えている。と、彼女の口元に小さく浮かぶ笑み。
それが何を意味するのか、クロノは直感的に理解した。
「ちょっと待ってくれ」
「……何だ」
邪魔をするなと言いたげに向けられた、深紫色の瞳。
クロノは、つい、昔の癖で口を挟んでしまったが。
射抜くようなシグドの目が、満身創痍の怪我人であるクロノとガンズを交互に見やる。
おもむろにクロノへと向けられる切っ先。
と、シグドは持っていた片方の剣を、少年へと投げる。
重剣は綺麗な放物線を描き、クロノの近くの地面に刺さった。雪が少しだけ撥ねる。
「手を出すなよ」
「え?」
怪訝そうな顔をしたのはクロノだったのか、ミラノだったのか。
言うべきことは告げた、と言わんばかりにシグドは視線を目の前の敵へ戻す。
旧友が何を言いたいのか、クロノはすぐに理解出来た。
決着をつけろ、という意味なのだろう。
このままミラノが割って入ってガンズと戦闘をしたのでは、せっかくの苦労が水の泡になると言うか、良いところだけ持ってかれた感じがするのは事実だ。戦闘行為に対して特に思うことはないクロノではあるが、自らの手で決着を付けなければ後味が悪いのも確かで。
クロノが重剣から幼馴染みへ視線を向けると、片割れの重剣を振り回すシグドと、その攻撃を、漆黒を纏わせていない普通の大鎌で弾くセラが映った。どちらも紋章術を使うことなく、吹雪の中で乾いた金属音を響かせていた。
セラが漆黒の鎌を使わないということは、やはり、この空間では紋章術は使えないようだ。
「悪いな」
言いながら重剣を引き抜き、眼前の敵に向かい、構える。
それに気付いたガンズがこちらを振り返る。その顔には楽しそうな笑みが浮かんでいた。
すでにガンズの目にクロノしか映っていないようで。
元相棒と戦いたいのか、それとも目先の戦いを楽しみたいからなのか。どちらにしろ、思考の相容れない青年を理解したくないクロノにとってはどうでも良いことではあるのだが。
はたとクロノの動きが止まったその一瞬。
暴力的な吹雪が叩き付けるように不規則に吹き荒れ、まるで弄ばれるかのようにクロノとガンズは後方へ吹き飛ばされた。だが、二人共突然の冷気に驚きながらも難なく受け身を取る。
例の残滓が、再び膨脹していた。
まるで蕾が花開くように、歪みから外界へ現れた極寒の吹雪。
最初からここに広がっていたかのように、辺り一面が白世界に塗り潰されていく。
肌を撫でる空気は突き刺さるように冷たい。
季節が、冬に巻き戻ったみたいな錯覚を感じた。
そんな風景の中央には、両手に重剣を持ち佇む銀髪の青年。
彼の眼前には、スーツに身を包む女性が得物を手に身構えている。
紺色の短髪の女性の周辺に倒れているグラールの平使い手は死んでいるだろう。二人から少し離れた、敢えて言うならクロノの近くにナツメが倒れ……いや、倒れたフリをしている。
白い雪が赤く染まっている中で、セラはなおも平然とした様子だ。
セラをはじめ異空間に引きずり込まれたグラールの人間を、菫色の瞳がゴミ漁りのカラスでも見るような視線で見下している。
その情景にクロノは、無意識に、初めてミントと出会ったあの公園を思い出していた。
シグドは目線を動かさず、静かに言う。
「大人しくしてるんじゃなかったのか、ミラノ」
言外に、邪魔をするなと告げている。
その文句に応えたのは、場違いに弾んだ声だった。
「面白そうなんだもん、私も混ぜてよ」
声の主は、ミントの傍に倒れていた女性で。
ミラノと呼ばれたその人は、おもむろに起き上がると、ぐぐっと伸びをした。
「あんた、は……」
クロノの声が、微かに震えていた。
透けるような金色の長髪を吹雪になびかせ、強い光を宿した翡翠色の目をすいと細めたのは、シグドがいつも連れている女性だった。
「音の、紋章術師……っ」
セラが、口に溜まっていた血と共に吐き捨てる。
彼女の呻き声も僅かに震えていた。
セラの動揺を敏感に感じ取ったからなのか、それとも戦う相手への興味が逸れたのか。ガンズは足元に転がっていたクロノのナイフを乱暴に拾うとその切っ先をミラノに向けた。
「何で生きてやがる?」
「貴方には言われたくないなぁ」
からからと笑う彼女は無遠慮に言い放った。
答える気はないらしい。
だが、否定をしないと言うことに何か含みがあるように思える。
「おもしれぇ」
歪んだ笑みを返して、ガンズはナイフを握る手に力を込めた。
今にも斬り掛かりそうな勢いではあるが、それを実行しないのは、相手の出方を窺っているからか、それとも単にクロノとの戦闘で体力を消耗し過ぎたからなのか。いや、あれ程の執着心を考えると、クロノとの戦いに決着をつけるか、より強者と戦うかで迷っているのだろう。
「あははっ、面白いじゃない、私の相手をしようだなんて。貴方じゃ、まともに私の相手にもならないでしょうに」
どこからそんな自信が湧いてくるのだろうか。
楽しそうに笑っているミラノは、想像よりも好戦的なようだ。喋るとギャップがひどいな、とちょっとばかり残念な彼女へ、白い目を向けたクロノだったが。
頭の中は相当混乱していた。
ミラノは喋れない……はずだ。初めてどころか何回か会った時、喋る行為はしていても実際に声は出ていなかった。それに、印象的だったあのガラス玉のような目が強い光を宿している。言い方は悪くなるが、クロノは今までの彼女を、人形や傀儡と同類だとばかり思っていた。
「殺し損ねたか」
冷たくセラが吐き捨てた。
「過信しないでよ。〝死なない〟んだよ、鍵は」
「ふざけているのか。それに、聖槍の連中は鍵を〝殺した〟と言う話だ。死なないはずがない」
セラとミラノの会話に既視感を覚えながらも、クロノはその話に耳を傾けていた。
聖槍が七つの鍵のうちのひとつを開けた、との情報はすでにグラールにも知れ渡っているようだ。そして、その言葉からしてクロノの予想通り彼らは「鍵=人間」だと知っている。
聖槍は鍵を開けるために、鍵と呼ばれる人間を殺したのだ。
だが、クロノたちが戦った『赤頭巾』は瀕死の状態でありながら死ぬことはなかった。
何がどういうことなのだろうか。
本人の口から鍵という言葉が出たのなら、間違いなく彼女は〝鍵〟かその関係者だ。
クロノは、……そして問いかけた張本人であるセラはミラノの答えを待った。
だが、その言葉に答えたのは彼女ではなかった。
「鍵は、再生が効く状態なら壊れることはない。冥土の土産にでも覚えておけ」
吐き捨てるように発言をしたシグドは、キュッと雪を踏みしめると、剣の切っ先をセラに向ける。対するセラも、未だ戦意喪失していないようで、再び青年を睨み臨戦態勢を取る。
互いに殺意を隠さず対峙したまま、シグドが口を開く。
「ミラノ」
鋭く短く、呼ばれた名前。
二人の視線は交差しない、続く言葉もない。
けれどミラノは、納得した様子で、シグドに背を向けた。
「うん、了解」
すっと目を細めて、真っ直ぐこちらを見やるミラノ。
その目線は僅かにクロノから逸れており、ガンズを、自身に向けられたナイフの切っ先を見据えている。と、彼女の口元に小さく浮かぶ笑み。
それが何を意味するのか、クロノは直感的に理解した。
「ちょっと待ってくれ」
「……何だ」
邪魔をするなと言いたげに向けられた、深紫色の瞳。
クロノは、つい、昔の癖で口を挟んでしまったが。
射抜くようなシグドの目が、満身創痍の怪我人であるクロノとガンズを交互に見やる。
おもむろにクロノへと向けられる切っ先。
と、シグドは持っていた片方の剣を、少年へと投げる。
重剣は綺麗な放物線を描き、クロノの近くの地面に刺さった。雪が少しだけ撥ねる。
「手を出すなよ」
「え?」
怪訝そうな顔をしたのはクロノだったのか、ミラノだったのか。
言うべきことは告げた、と言わんばかりにシグドは視線を目の前の敵へ戻す。
旧友が何を言いたいのか、クロノはすぐに理解出来た。
決着をつけろ、という意味なのだろう。
このままミラノが割って入ってガンズと戦闘をしたのでは、せっかくの苦労が水の泡になると言うか、良いところだけ持ってかれた感じがするのは事実だ。戦闘行為に対して特に思うことはないクロノではあるが、自らの手で決着を付けなければ後味が悪いのも確かで。
クロノが重剣から幼馴染みへ視線を向けると、片割れの重剣を振り回すシグドと、その攻撃を、漆黒を纏わせていない普通の大鎌で弾くセラが映った。どちらも紋章術を使うことなく、吹雪の中で乾いた金属音を響かせていた。
セラが漆黒の鎌を使わないということは、やはり、この空間では紋章術は使えないようだ。
「悪いな」
言いながら重剣を引き抜き、眼前の敵に向かい、構える。
それに気付いたガンズがこちらを振り返る。その顔には楽しそうな笑みが浮かんでいた。
すでにガンズの目にクロノしか映っていないようで。
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