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第1章
037
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冷や汗が流れるのを感じながら、クロノは同じように周囲の温度を一気に下げた。
彼が選択したのは、防ぐのではなく相殺。実行したことはないのだが、そんな泣きごとを言わせてもらえる暇はない。
可能な限り広範囲に冷気を孕ませながらクロノは表情を険しくする。
紋章術はその威力に比例して、使い手の体力はもちろん、精神力までも削り取る力だ。力量を取り間違えれば、相手を攻撃する術で自分の首を絞めることになりかねないのだが。
目の前の青年は、加減する素振りすら見せない。
並の使い手が青年と同じ手に出れば、どういう了見なのかと逆に警戒するかもしれない。しかし、残念ながらクロノはガンズという人間の性質を、よく見知っている。
自爆したらそれはそれ。
要は、死ぬも死なすもゲームの内、というわけだ。
本当に嫌気が差した。こんなものを相殺して無事で済むのか、とクロノは自問するが、是が非でもやるしかない。
渦巻く陽炎に抗うように、少年は零下を張り巡らせる。
向かい合う両者。
大気の全てが紋章術と化したような、錯覚があった。
「消し飛んじまいなぁ!!」
青年の怒号が引き金を引いた。
光源が弾けた。
全てを焦がす爆裂が起こる。
と同時に、身を抉るような凍て付いた気配が空間を包む。
灼熱と極寒がかち合い、虚空に破裂音が響いた。
「――っ!」
放った紋章術の反動と、相殺の余波は尋常ではなかった。
瞬間的な衝撃波に、クロノの体が後方へと弾き飛ばされる。
だが、それは相手も同じことだ。彼の目は、爆風と煙の中で大きく後ずさる長身を認めた。
少年は瓦礫へと体を打ち付けながらも、とっさに受け身を取る。
紋章術の乱用でか、相殺の名残でか。全身がじんじんと痺れを帯びていたが、構っていられない。着地と同時にバネのように足場を蹴り、爆煙を縫って肉薄する。
長期戦は不利だ。
ガンズの体力は底無しであるし、グラールの増援がいつやってくるとも知れない。
――視界が晴れる前に決める。
クロノは塵煙に紛れて、幕の向こうで揺らめく影へと氷塊を一気に突き刺す。
手応えがあった。
だが、前方から、風を切るというより、ぶち抜くような音。
眼前に、どす黒い塊が見えた。
ほぼ反射的な動きだった。
一瞬首をよじると、クロノの真横を弾丸よろしく通り抜ける。
背後で壁が崩落するような音が響いた。
斧を投げ付けられたのだと、気付いた。
刃先が掠ったらしい。こめかみから耳にかけて、一直線に熱を持つ。
クロノは思わず肌を粟立たせた。
冗談ではない。当たっていれば、確実に首を丸ごとかっさらわれていたところだ。いくら考えなしのガンズとは言え、呆気なく武器を手放すとは思わなかったのだが。
相手は斧以外の武器を隠し持っていない限り、完全に丸腰のはずだ。
「ちっ。最低でも頚動脈は持っていきたかったんだけどよぉ」
言葉とは裏腹に、やけに嬉々とした声が向けられる。
少年は大きく一歩を踏み込んだ。
左腕に食い込んだ幾重の氷柱を溶かし、口際を吊り上げる姿を捉えた。
本来の利き腕を潰されたから、とりあえず手に持っていたものをぶん投げてみたという様子だ。常識外れにも程がある。
「斧は飛び道具じゃない」
「だから芸がねえっつってんだぜ、相棒!」
どこからそんなスタミナが湧いてくるのか、ガンズは傷を物ともしていない。クロノ目掛けて、うなるような回し蹴りを繰り出した。
じゃあお前は能無しだな、と頬の流血を拭いもせず、赤褐色の鋭い目付きが動きを追う。
スピードであれば、少年は劣らない。
氷面で攻撃をいなすと、ナイフの刃先でまっすぐに軌道を描く。
しかし、切っ先が抉る寸前だ。
ナイフを握った片腕が、ガンズの強力によって掴み取られた。
「リーチが足んねえよ、リーチが」
そのまま壁面へと叩きつける勢い。視界がぐるりと反転し、クロノの全身が宙に放り出されようとした時だ。
彼の腕に鈍い音が伝わった。
青年の体が停止する。
ぱちくりとまばたきをすると、クロノを掴み上げたまま、自身の体を見下ろすガンズ。
いつの間に紋章術を用いたのか。
ナイフの先端は、凍結によって長さを倍近くまで増していた。
文字通り氷刃となった銀色が、彼の腹部へと突き刺さっている。
「……おいおい、マジ、かよ」
それでもなお、子供だましの手品でも見るように笑い半分の青年。
体を刺突しただけでは、事足りないのは言うまでもない。
失血を待っていたのではこちらが致命傷を負いかねないのだ。
相手が相手である。生傷だろうが臓物だろうが、見ただけでショック死するようなまともな頭をした人間ではない。
クロノはガンズが動き出さんとする前に、その四肢を地面もろとも凍て付かせ、身動きを取る余地を奪った。そして、相手の強力で掴み止められているのを良いことに、おもむろにグリップへ両手を添えると、あろうことか体に埋め込んだ刀身を、横に押し進めようとする。
切腹の仕様だ。
さすがの暴漢も、クロノの行動には目を剥いたようだった。
とっさに拘束を溶かすという手段もあったのだろうが、対策を練るための猶予すら与えないやり方だ。
ガンズは半身を捩じらせ、血痕混じりの咳き込みを漏らす。
「げっ、ごほっ!! っははは……! 神経、疑っちまうぜっ」
「お前に言われたら終わりだろ」
冷々とした声音で、無表情にナイフの柄に力を込めるクロノ。
彼をそうまでさせるのは、かつての同僚への嫌悪でも、古巣の仲間を奪われた憎悪でもない。
ただ目の前の敵を倒すという、使命感だけだ。
後悔はない。元からグラールという組織に対しても、そこで出会ったあらゆるものに関しても、傾倒などしていなかった。いや、そもそも、してはいけなかったのだ。ここは自分の組織ではない。誰も自分の仲間ではない。そうやって、いついかなる時も、敵組織の中に身を置いていると言う意識を固持する必要があった。
だからクロノは、ガンズが嫌いだったのだ。
残虐さを言い出せば切りはないし、本当に目の前しか見えていない行動基準にも反吐が出る思いだ。何より、土足どころかショベルカーで人の頭へと踏み込んでくる、そういうめちゃくちゃな無骨さが、嫌いで仕方なかった。
グラールは自分とは無関係だ。
誰に対しても、好悪なんか持つ必要もないと、そう決めていたのに。
「……なあ、相棒。俺はてめえと組むと、戦闘のたんびに足引っ張ってたけどよぉ……何でかわかるかよ?」
「…………」
「煽ってたんだよ。煽って煽って……てめえがブチギレて俺に矛先向けんのを、待ってたんだぜ? ほら、あれだろぉ? グラールはお堅いからよお、殺し合う口実がいるんじゃねえかって思って――」
一度マジでやり合ってみたかった、と。
自分の血と、恐らくは激痛にむせながら、なおもそんなことをうそぶくガンズ。
本当に救いようのない男だった。
それなら、今のこの状況は、まさに望み通りの展開というわけなのだろうか。
少年は血塗れのナイフの柄を握り締める。
こんな弟を守るために、どうしてあの男は言いなりになったんだろう。挙句には、守ろうとした人に殺されてしまうというのに。空しいのか、馬鹿馬鹿しいのかわからない。
少なくとも、悲しい、何てことはないのだと思う。
その証明とばかりに、少年はぽつりと呟いた。
「……死んでくれ」
ガンズが、この期に及んでにやりと笑った。
揺らめいた熱気で、手足の凍結が一気に蒸発する。
しかし、クロノは突き刺した刃先をそのままに、青年の心臓の前へと手をかざした。
ガンズの抵抗を完全に封じるように氷柱が急所を貫く――寸前。
彼が選択したのは、防ぐのではなく相殺。実行したことはないのだが、そんな泣きごとを言わせてもらえる暇はない。
可能な限り広範囲に冷気を孕ませながらクロノは表情を険しくする。
紋章術はその威力に比例して、使い手の体力はもちろん、精神力までも削り取る力だ。力量を取り間違えれば、相手を攻撃する術で自分の首を絞めることになりかねないのだが。
目の前の青年は、加減する素振りすら見せない。
並の使い手が青年と同じ手に出れば、どういう了見なのかと逆に警戒するかもしれない。しかし、残念ながらクロノはガンズという人間の性質を、よく見知っている。
自爆したらそれはそれ。
要は、死ぬも死なすもゲームの内、というわけだ。
本当に嫌気が差した。こんなものを相殺して無事で済むのか、とクロノは自問するが、是が非でもやるしかない。
渦巻く陽炎に抗うように、少年は零下を張り巡らせる。
向かい合う両者。
大気の全てが紋章術と化したような、錯覚があった。
「消し飛んじまいなぁ!!」
青年の怒号が引き金を引いた。
光源が弾けた。
全てを焦がす爆裂が起こる。
と同時に、身を抉るような凍て付いた気配が空間を包む。
灼熱と極寒がかち合い、虚空に破裂音が響いた。
「――っ!」
放った紋章術の反動と、相殺の余波は尋常ではなかった。
瞬間的な衝撃波に、クロノの体が後方へと弾き飛ばされる。
だが、それは相手も同じことだ。彼の目は、爆風と煙の中で大きく後ずさる長身を認めた。
少年は瓦礫へと体を打ち付けながらも、とっさに受け身を取る。
紋章術の乱用でか、相殺の名残でか。全身がじんじんと痺れを帯びていたが、構っていられない。着地と同時にバネのように足場を蹴り、爆煙を縫って肉薄する。
長期戦は不利だ。
ガンズの体力は底無しであるし、グラールの増援がいつやってくるとも知れない。
――視界が晴れる前に決める。
クロノは塵煙に紛れて、幕の向こうで揺らめく影へと氷塊を一気に突き刺す。
手応えがあった。
だが、前方から、風を切るというより、ぶち抜くような音。
眼前に、どす黒い塊が見えた。
ほぼ反射的な動きだった。
一瞬首をよじると、クロノの真横を弾丸よろしく通り抜ける。
背後で壁が崩落するような音が響いた。
斧を投げ付けられたのだと、気付いた。
刃先が掠ったらしい。こめかみから耳にかけて、一直線に熱を持つ。
クロノは思わず肌を粟立たせた。
冗談ではない。当たっていれば、確実に首を丸ごとかっさらわれていたところだ。いくら考えなしのガンズとは言え、呆気なく武器を手放すとは思わなかったのだが。
相手は斧以外の武器を隠し持っていない限り、完全に丸腰のはずだ。
「ちっ。最低でも頚動脈は持っていきたかったんだけどよぉ」
言葉とは裏腹に、やけに嬉々とした声が向けられる。
少年は大きく一歩を踏み込んだ。
左腕に食い込んだ幾重の氷柱を溶かし、口際を吊り上げる姿を捉えた。
本来の利き腕を潰されたから、とりあえず手に持っていたものをぶん投げてみたという様子だ。常識外れにも程がある。
「斧は飛び道具じゃない」
「だから芸がねえっつってんだぜ、相棒!」
どこからそんなスタミナが湧いてくるのか、ガンズは傷を物ともしていない。クロノ目掛けて、うなるような回し蹴りを繰り出した。
じゃあお前は能無しだな、と頬の流血を拭いもせず、赤褐色の鋭い目付きが動きを追う。
スピードであれば、少年は劣らない。
氷面で攻撃をいなすと、ナイフの刃先でまっすぐに軌道を描く。
しかし、切っ先が抉る寸前だ。
ナイフを握った片腕が、ガンズの強力によって掴み取られた。
「リーチが足んねえよ、リーチが」
そのまま壁面へと叩きつける勢い。視界がぐるりと反転し、クロノの全身が宙に放り出されようとした時だ。
彼の腕に鈍い音が伝わった。
青年の体が停止する。
ぱちくりとまばたきをすると、クロノを掴み上げたまま、自身の体を見下ろすガンズ。
いつの間に紋章術を用いたのか。
ナイフの先端は、凍結によって長さを倍近くまで増していた。
文字通り氷刃となった銀色が、彼の腹部へと突き刺さっている。
「……おいおい、マジ、かよ」
それでもなお、子供だましの手品でも見るように笑い半分の青年。
体を刺突しただけでは、事足りないのは言うまでもない。
失血を待っていたのではこちらが致命傷を負いかねないのだ。
相手が相手である。生傷だろうが臓物だろうが、見ただけでショック死するようなまともな頭をした人間ではない。
クロノはガンズが動き出さんとする前に、その四肢を地面もろとも凍て付かせ、身動きを取る余地を奪った。そして、相手の強力で掴み止められているのを良いことに、おもむろにグリップへ両手を添えると、あろうことか体に埋め込んだ刀身を、横に押し進めようとする。
切腹の仕様だ。
さすがの暴漢も、クロノの行動には目を剥いたようだった。
とっさに拘束を溶かすという手段もあったのだろうが、対策を練るための猶予すら与えないやり方だ。
ガンズは半身を捩じらせ、血痕混じりの咳き込みを漏らす。
「げっ、ごほっ!! っははは……! 神経、疑っちまうぜっ」
「お前に言われたら終わりだろ」
冷々とした声音で、無表情にナイフの柄に力を込めるクロノ。
彼をそうまでさせるのは、かつての同僚への嫌悪でも、古巣の仲間を奪われた憎悪でもない。
ただ目の前の敵を倒すという、使命感だけだ。
後悔はない。元からグラールという組織に対しても、そこで出会ったあらゆるものに関しても、傾倒などしていなかった。いや、そもそも、してはいけなかったのだ。ここは自分の組織ではない。誰も自分の仲間ではない。そうやって、いついかなる時も、敵組織の中に身を置いていると言う意識を固持する必要があった。
だからクロノは、ガンズが嫌いだったのだ。
残虐さを言い出せば切りはないし、本当に目の前しか見えていない行動基準にも反吐が出る思いだ。何より、土足どころかショベルカーで人の頭へと踏み込んでくる、そういうめちゃくちゃな無骨さが、嫌いで仕方なかった。
グラールは自分とは無関係だ。
誰に対しても、好悪なんか持つ必要もないと、そう決めていたのに。
「……なあ、相棒。俺はてめえと組むと、戦闘のたんびに足引っ張ってたけどよぉ……何でかわかるかよ?」
「…………」
「煽ってたんだよ。煽って煽って……てめえがブチギレて俺に矛先向けんのを、待ってたんだぜ? ほら、あれだろぉ? グラールはお堅いからよお、殺し合う口実がいるんじゃねえかって思って――」
一度マジでやり合ってみたかった、と。
自分の血と、恐らくは激痛にむせながら、なおもそんなことをうそぶくガンズ。
本当に救いようのない男だった。
それなら、今のこの状況は、まさに望み通りの展開というわけなのだろうか。
少年は血塗れのナイフの柄を握り締める。
こんな弟を守るために、どうしてあの男は言いなりになったんだろう。挙句には、守ろうとした人に殺されてしまうというのに。空しいのか、馬鹿馬鹿しいのかわからない。
少なくとも、悲しい、何てことはないのだと思う。
その証明とばかりに、少年はぽつりと呟いた。
「……死んでくれ」
ガンズが、この期に及んでにやりと笑った。
揺らめいた熱気で、手足の凍結が一気に蒸発する。
しかし、クロノは突き刺した刃先をそのままに、青年の心臓の前へと手をかざした。
ガンズの抵抗を完全に封じるように氷柱が急所を貫く――寸前。
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