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第1章
041
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途方もなく広がった白い雪の上。
佇んだ人影の、燃えるような真紅色が映えている。
その背後には、現地に赴くはずのない通信部の女性、ビビアンが立っていた。
気配を感じ取ったのか、セラが素早く後方へと目を向けた。
緊迫した空気が漂う。
白色の中で文字通りの紅一点――エイレンが、大剣を携えてセラの前に立ち塞がった。
と思ったら、彼は突然、がばりと自分の両腕を抱いた。
「うわ、なんだここは、寒いぞ! とりあえずクロノ。サンタクロースはいないから、安心して暖炉に薪をくべてくれ!」
クロノは黙った。
いや、クロノのみならず、ここに居合わせた全員が沈黙したように思えた。
そうせざるを得なかったのだろう。
どうやら彼は一時停止ボタンか何かを押したらしい。
なんとも言い難い静けさに、冷たい風音が吹き抜ける。
セラが大鎌の柄をぎしりと握り締めたのがわかった。
「……赤星か。たかが通信部の人間がグラールに楯突くとは、見上げた根性だな」
「貴方一人に知られたところで、問題ないわ。貴方はここで死ぬんだもの」
「戯けたことを」
「こら、オレを無視するんじゃない。目の前で武装してる人間を無視するセラの方が、よっぽど見上げた紺青色だぞ! 良いか、オレは寒い所が三度の飯よりも苦手――」
「黙れ。口を利けなくされたいのか」
エイレンの空気の読めないダジャレに気付いているのか否か。
紺青色の髪を靡かせ、ぴしゃりと遮るセラ。うんざりだ、と言いたげに眉をしかめた彼女の姿に、図らずもクロノは想起した。
以前、仕事終わりに報告書の提出を急かされて、彼女の勤務室へと、返り血をぼたぼた垂らしながら駆け込んだら、「先に着替えて来い」と即刻追い返されたのを思い出す。
「それより、セラは良い女なんだからもっと女の子らしくと言っただろ。さてはオレの言いつけを守ってないな?! ミントを見習うんだ。慎ましい大和撫子に男心はくすぐられるんだぞ」
「……龍牙。死人が何故ここにいる。もう一度殺されるためか」
「セラ! そういうことを言うもんじゃないぞ! 何故かというとオレが嫌われてしまうからだ。クロノはお化けが苦手なピュア男児なんだからな!」
そう声高に言い放つエイレン。
一方、名前を挙げられた本人は、エイレンの話を丸っきり聞いていなかった。彼は無用心なことに、グラールの主戦力であるセラに向かって、自分とクロノに面識があると言う事実を公言してしまったわけだ。
しかし、案ずるに、全てはビビアンの言う通りなのだろう。
何を知られようが問題はない。セラが、ここで命を絶てば。
――〝龍牙〟か。
クロノは覚えある単語に、記憶を手繰り寄せた。
確か、過去にグラールで殉職した紋章術師の中に、そんな暗号名がなかっただろうか。その名が残っていたのはクロノが所属する以前の記録だったが、紋章術師の死亡自体が比較的珍しいことだったので、数ある殉職者の暗号の中でもよく覚えていた。
そして、セラの鋭い視線の先にはエイレンが立っている。
彼女が「死人」とぞんざいに言い表したのも、エイレンだ。
「グラールは殉職者に用などない。大人しく墓の下で黙っていろ」
「そうか。残念だが、オレには用があるぞ」
大剣が虚空を切った。
背丈ほどはあるその巨大な刀身が、ぶわりと風を起こしてセラへと向けられた。
「くっ、役立たずめ……!」
セラは、自身の周りにのさばる裏切り者達に向けて言ったのか、それとも、思うように動かない自分の体に言い捨てたのか。支えにしていた鎌を持ち上げ、セラは鎌を構えた。
それを、路上で干上がったミミズでも見るように、無言で眺めるシグド。
彼は龍牙と呼ばれた男に、獲物を譲る気になったのだろうか。あるいは、獲物の意識がとっくに背後へと向けられていたからかもしれない。その体が武器を構え戦闘態勢を取っても、シグドの両手の重剣が振り下ろされることはなかった。
セラはふらついた足取りで、エイレンの方へと振り返る。
雪中での戦闘は、相当に体力を奪っているはずだ。
大鎌を握る手は青白い。
彼女が歩を進める度に、足元へと散らばる大量の鮮血。
グラールにとっての敵方しかいないこの状況で、白い横顔が、疲れたような笑みを浮かべた。
「……よほどグラールの勤務形態に問題があったらしいな。上に報告する必要がある」
私の知ったことではないが、と。
結社の従順な手先である彼女にしては、珍しい一言が付け足された。
もはや報告も叶わないということを、察していたのかもしれない。
プライドの高いセラのことだ。彼女が述べたのが、自虐でも諦観でもないということが、クロノにはわかった。確かにセラはグラールの代名詞と言っても過言でないほどに、単身で圧倒的な戦力となり得る使い手だが、その能力が認められるのは、戦闘技術だけでなく、刻一刻と変わる現状への対応力と分析力があってこそだ。彼女は今この時も、普段の仕事通り、この場でグラールに敵する者の数、そしてその力量を見積もり至って冷静に判断したに違いない。
グラールは殉職者に用などない。
セラは恐らく、自分自身に言い聞かせたのだ。
しかし、それは同時に、彼女が生きて帰るという可能性を臭わす言葉でもあると、クロノにはそう思えたのだが。
不意に、トパーズの瞳がエイレンから逸れた。
クロノへと向けられた強い眼光。
少年はふと、慣れた威圧感の中に別の意図を覚えたような気がした。
視線を外さずに見つめ返す。
と、セラはおもむろに懐から何かを取り出した。
長方形の箱のような物が、ぽとりと雪上へ浅く沈んだ。
「…………」
クロノは、遠目にもそれが何であるかがわかった。
彼女が愛用していたシガレットケースだった。
ほんの数秒の出来事だった。
「聖杯の敵は私の敵だ。それだけ覚えて、墓場に帰れ!」
力強く鎌を振り抜いたセラが、エイレンに向かって走り出した。
シグドの猛攻によって散々に傷を負わされた状態で、新手の敵へと真っ向から挑む。言葉とは裏腹だ。彼女は明らかに、自身が生き残る可能性の皆無を悟っている。
それでも、結社のために戦わなくてはいけない理由は、何なのか。
クロノは、雪の上を影のように駆ける細身を、じっと眺めた。
彼にとって、セラという紋章術師は兼ね兼ね不可解な人間だった。
思えば、グラールに刃向かう者に対してこの上なく冷酷であるはずのセラが、何故、敵対組織の使い手であるクロノを部下として引き抜いたのか。あの当時、クロノの決死の抵抗によって犠牲になった数名には、平の使い手はもちろん紋章術師も含まれていたと言う。普通なら仇討ちの意味もあって、問答無用で抹殺しそうなものだが。力量を見込まれたのか、戦力の補充に充てられたのか。だが、そのためとは言え、結社に忠誠のない人員をわざわざ引き抜いたというのも、おかしな話だった。
だからこそ。クロノはそこに、グラールの指令ではない、セラ個人の思惑があったように思えてならなかった。ただの化け物ではないだろう、と思わされもした。しかし、彼女はグラールにどんな理不尽な仕事を押し付けられようと、それを自らの使命とする。そういう人間だ。
結社の命令であれば、同僚も部下も一般人も、構わずに殺した。その度に、命じられれば自分だって殺すだろう、と誰もが囁いていた。
結社の主戦力を担いながら、孤独だった。
彼女自身もそれを望んでいたのだろう。いくら追い込まれようとも、誰にも理解を求めないし心を開かない。まるで心などないのだと言わんばかりに、ただ革張りのマッサージチェアで、あのシガレットを銜えていた。さして美味くもなさそうに、自分に課した決め事のように、黙って煙を燻らせていた。
――何のために戦ってたんだ、あんたは。
クロノの問い掛けが届くことはない。
凄まじい剣戟の後、大剣が放った一振り。
血煙が上がった。
群青の髪色は赤へ染まり、冷たい風にさらりと揺らぐ。
最後まで物言わぬ横顔が、クロノの瞳に焼き付いた。
佇んだ人影の、燃えるような真紅色が映えている。
その背後には、現地に赴くはずのない通信部の女性、ビビアンが立っていた。
気配を感じ取ったのか、セラが素早く後方へと目を向けた。
緊迫した空気が漂う。
白色の中で文字通りの紅一点――エイレンが、大剣を携えてセラの前に立ち塞がった。
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「うわ、なんだここは、寒いぞ! とりあえずクロノ。サンタクロースはいないから、安心して暖炉に薪をくべてくれ!」
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いや、クロノのみならず、ここに居合わせた全員が沈黙したように思えた。
そうせざるを得なかったのだろう。
どうやら彼は一時停止ボタンか何かを押したらしい。
なんとも言い難い静けさに、冷たい風音が吹き抜ける。
セラが大鎌の柄をぎしりと握り締めたのがわかった。
「……赤星か。たかが通信部の人間がグラールに楯突くとは、見上げた根性だな」
「貴方一人に知られたところで、問題ないわ。貴方はここで死ぬんだもの」
「戯けたことを」
「こら、オレを無視するんじゃない。目の前で武装してる人間を無視するセラの方が、よっぽど見上げた紺青色だぞ! 良いか、オレは寒い所が三度の飯よりも苦手――」
「黙れ。口を利けなくされたいのか」
エイレンの空気の読めないダジャレに気付いているのか否か。
紺青色の髪を靡かせ、ぴしゃりと遮るセラ。うんざりだ、と言いたげに眉をしかめた彼女の姿に、図らずもクロノは想起した。
以前、仕事終わりに報告書の提出を急かされて、彼女の勤務室へと、返り血をぼたぼた垂らしながら駆け込んだら、「先に着替えて来い」と即刻追い返されたのを思い出す。
「それより、セラは良い女なんだからもっと女の子らしくと言っただろ。さてはオレの言いつけを守ってないな?! ミントを見習うんだ。慎ましい大和撫子に男心はくすぐられるんだぞ」
「……龍牙。死人が何故ここにいる。もう一度殺されるためか」
「セラ! そういうことを言うもんじゃないぞ! 何故かというとオレが嫌われてしまうからだ。クロノはお化けが苦手なピュア男児なんだからな!」
そう声高に言い放つエイレン。
一方、名前を挙げられた本人は、エイレンの話を丸っきり聞いていなかった。彼は無用心なことに、グラールの主戦力であるセラに向かって、自分とクロノに面識があると言う事実を公言してしまったわけだ。
しかし、案ずるに、全てはビビアンの言う通りなのだろう。
何を知られようが問題はない。セラが、ここで命を絶てば。
――〝龍牙〟か。
クロノは覚えある単語に、記憶を手繰り寄せた。
確か、過去にグラールで殉職した紋章術師の中に、そんな暗号名がなかっただろうか。その名が残っていたのはクロノが所属する以前の記録だったが、紋章術師の死亡自体が比較的珍しいことだったので、数ある殉職者の暗号の中でもよく覚えていた。
そして、セラの鋭い視線の先にはエイレンが立っている。
彼女が「死人」とぞんざいに言い表したのも、エイレンだ。
「グラールは殉職者に用などない。大人しく墓の下で黙っていろ」
「そうか。残念だが、オレには用があるぞ」
大剣が虚空を切った。
背丈ほどはあるその巨大な刀身が、ぶわりと風を起こしてセラへと向けられた。
「くっ、役立たずめ……!」
セラは、自身の周りにのさばる裏切り者達に向けて言ったのか、それとも、思うように動かない自分の体に言い捨てたのか。支えにしていた鎌を持ち上げ、セラは鎌を構えた。
それを、路上で干上がったミミズでも見るように、無言で眺めるシグド。
彼は龍牙と呼ばれた男に、獲物を譲る気になったのだろうか。あるいは、獲物の意識がとっくに背後へと向けられていたからかもしれない。その体が武器を構え戦闘態勢を取っても、シグドの両手の重剣が振り下ろされることはなかった。
セラはふらついた足取りで、エイレンの方へと振り返る。
雪中での戦闘は、相当に体力を奪っているはずだ。
大鎌を握る手は青白い。
彼女が歩を進める度に、足元へと散らばる大量の鮮血。
グラールにとっての敵方しかいないこの状況で、白い横顔が、疲れたような笑みを浮かべた。
「……よほどグラールの勤務形態に問題があったらしいな。上に報告する必要がある」
私の知ったことではないが、と。
結社の従順な手先である彼女にしては、珍しい一言が付け足された。
もはや報告も叶わないということを、察していたのかもしれない。
プライドの高いセラのことだ。彼女が述べたのが、自虐でも諦観でもないということが、クロノにはわかった。確かにセラはグラールの代名詞と言っても過言でないほどに、単身で圧倒的な戦力となり得る使い手だが、その能力が認められるのは、戦闘技術だけでなく、刻一刻と変わる現状への対応力と分析力があってこそだ。彼女は今この時も、普段の仕事通り、この場でグラールに敵する者の数、そしてその力量を見積もり至って冷静に判断したに違いない。
グラールは殉職者に用などない。
セラは恐らく、自分自身に言い聞かせたのだ。
しかし、それは同時に、彼女が生きて帰るという可能性を臭わす言葉でもあると、クロノにはそう思えたのだが。
不意に、トパーズの瞳がエイレンから逸れた。
クロノへと向けられた強い眼光。
少年はふと、慣れた威圧感の中に別の意図を覚えたような気がした。
視線を外さずに見つめ返す。
と、セラはおもむろに懐から何かを取り出した。
長方形の箱のような物が、ぽとりと雪上へ浅く沈んだ。
「…………」
クロノは、遠目にもそれが何であるかがわかった。
彼女が愛用していたシガレットケースだった。
ほんの数秒の出来事だった。
「聖杯の敵は私の敵だ。それだけ覚えて、墓場に帰れ!」
力強く鎌を振り抜いたセラが、エイレンに向かって走り出した。
シグドの猛攻によって散々に傷を負わされた状態で、新手の敵へと真っ向から挑む。言葉とは裏腹だ。彼女は明らかに、自身が生き残る可能性の皆無を悟っている。
それでも、結社のために戦わなくてはいけない理由は、何なのか。
クロノは、雪の上を影のように駆ける細身を、じっと眺めた。
彼にとって、セラという紋章術師は兼ね兼ね不可解な人間だった。
思えば、グラールに刃向かう者に対してこの上なく冷酷であるはずのセラが、何故、敵対組織の使い手であるクロノを部下として引き抜いたのか。あの当時、クロノの決死の抵抗によって犠牲になった数名には、平の使い手はもちろん紋章術師も含まれていたと言う。普通なら仇討ちの意味もあって、問答無用で抹殺しそうなものだが。力量を見込まれたのか、戦力の補充に充てられたのか。だが、そのためとは言え、結社に忠誠のない人員をわざわざ引き抜いたというのも、おかしな話だった。
だからこそ。クロノはそこに、グラールの指令ではない、セラ個人の思惑があったように思えてならなかった。ただの化け物ではないだろう、と思わされもした。しかし、彼女はグラールにどんな理不尽な仕事を押し付けられようと、それを自らの使命とする。そういう人間だ。
結社の命令であれば、同僚も部下も一般人も、構わずに殺した。その度に、命じられれば自分だって殺すだろう、と誰もが囁いていた。
結社の主戦力を担いながら、孤独だった。
彼女自身もそれを望んでいたのだろう。いくら追い込まれようとも、誰にも理解を求めないし心を開かない。まるで心などないのだと言わんばかりに、ただ革張りのマッサージチェアで、あのシガレットを銜えていた。さして美味くもなさそうに、自分に課した決め事のように、黙って煙を燻らせていた。
――何のために戦ってたんだ、あんたは。
クロノの問い掛けが届くことはない。
凄まじい剣戟の後、大剣が放った一振り。
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