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全滅
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目を開けると、見知らぬ部屋のベッドに寝かされていた。
驚いたわたしは、慌てて上体を起こす。
するとベッドの傍の椅子に座る女性と目が合った。
栗色の短い髪をした20代前半くらいの女性、白いブラウスに黒を基調とした落ち着いた服を着ている。
わたしはこの女性を知っている。
彼女は冒険者ギルドの職員で、ソフィアさんだ。
冒険者ギルドとは、冒険者を管理している大きな組織のことだ。
世界各地に支部があり冒険者になるには、冒険者ギルドへの登録が必須となる。
ギルドでは依頼の受注と、冒険者登録と脱退を行うことができる。
また酒場や宿屋が併設されているギルドが多く、冒険者達はギルド内で集まり情報交換やパーティー募集等の交流を行う場でもあった。
さらに冒険者ギルドに登録すると冒険者証と呼ばれるカード型の身分証が発行され、どの支部でも共通のサービスが受けられるのだ。
ソフィアさんはわたしが冒険者ギルドに初めて来たときに、登録事務を担当してくれた人物だ。
そしてその後も、ギルド内でも気さくに話しかけて、新人のわたしのことを心配してくれていた。そんな彼女に対して、わたしは好意的な印象を抱いていた。
ソフィアさんはわたしが目を覚ましたことに、驚きぐわっと目を見開く。
それから涙を浮かべると、ガバッとわたしの上体を抱きすくめた。
「よかった、本当によかった。よく生きていたわね」
「痛い、痛い、ソフィアさん苦しいです」
やわらかい感触が、わたしの顔に当たる。
だが抱きすくめる力が強く、苦しくて息ができない。腕をタップして放してくれるよう必死に訴えかける。
そんなわたしに気づいたソフィアさんは、慌てて抱きすくめていたわたしの体を離した。
「ごめんなさいね、つい嬉しくて強く抱きしめてしまったわ」
せき込むわたしを見ながら、ソフィアさんは申し訳なさそうに謝罪する。
「ケホケホ。いえいえ大丈夫ですよ、ところで教えてください、わたしは今どうしてここに居るのでしょうか?」
アースドラゴンの右目を潰した。
だが奴は暴れまわり、ダンジョン内部の床が崩れてしまったのだ。
それから奴と一緒に、真っ逆さまに落ちたところまでは覚えている。
だがそれ以降の記憶は途絶えていた。
「貴女が近くの川に流れついていたのを、たまたま近くを通りかかった冒険者が助けてくれたのよ。それから三日も目を覚まさなかったから驚いたわ。それにしても貴女は、仲間たちと洞窟ダンジョンに行ったと思うんだけど、どうしてそこに倒れていたの?何かあった?」
その言葉にわたしはコクリと頷く。
そして声を絞り出すように、事の経緯をソフィアさんに伝えた。
わたし達、星空の集いは、この町の近くの洞窟型のダンジョンに挑戦した。
ダンジョンとは珍しい素材やお宝が眠っている場所のことで、主に洞窟や塔のことを指す。
だが内部は危険で、多くの魔物が出現する。
そして内部は階層別になっており、初見だと1階攻略するのにも半日~1日はかかる。
その為、何日もダンジョンにこもることも珍しくない。
そして最下層では、主と呼ばれる強力な魔物が出現する。
主を倒すとダンジョン内を戻る必要がなく、元の入り口に戻されるという仕組みだ。
また内部で得られる素材、お宝、そして魔物は尽きることがなく、その仕組みは未だに解明されていない。
そしてわたし達が挑戦したダンジョンは、初心者用のダンジョンだ。
階層は5階層で、出てくる魔物も弱く難易度も低い。
ライラさん達は何度もここをクリアしており、その構造は熟知していた。
今回このダンジョンに潜ったのは、わたしにダンジョン内の構造と立ち回り方法を教える為である。
もちろんわたしにとっては初めてのダンジョン。
ダンジョン内の立ち回りを教えてもらい、それから主を倒して帰還する予定であった。
ここの主はハイゴブリンというゴブリンの上位種や、狼型の魔物ウルフと呼ばれる魔物が中心。
初心者でも油断せずしっかり立ち回れば、攻略できない相手ではない。
もちろんライラさん達にとっては、敵ではなかった。
だが主を倒した直後、問題が発生した。
空間がぐにゃりとゆがむと、突然アースドラゴンが現れたのだ。
アースドラゴンはドラゴンという名前がついているが、正確にはドラゴンではない。
どちらかと言えば、ワニやトカゲ等の爬虫類型の魔物らしい。
だがドラゴンという名前がついているのは伊達ではなく、その強さはAランクに相当する。
魔物のランクは冒険者ランクに比例する。
その為、Aランクであるアースドラゴンに対抗できるのは、Aランク以上の冒険者パーティーだけだ。
Aランクである以上、Bランクのライラさんと言えども、勝ち目はない。
こうしてパーティーは壊滅し、今に至るというわけだ。
初めてのパーティーであり仲間達。
彼女たちは先輩冒険者として、わたしにいろいろよくしてくれた。
星空の下のテントの中で女子会と称して、昔話や自身の境遇を語り合った日々。
ライラさん達の笑顔が忘れられない。
特に恋バナには盛り上がった。
全員がわたしより年上だったが、大人の恋の話に胸が高鳴ったものだ。
特にライラさんは元騎士で、先輩騎士との恋が印象に残っている。
今でも恋というのはまだわからないのだが、いつか恋をしたいと本気で思ったものだ。
「ライラさん・・・みんなごめんなさい、わたしに聖女の力があれば助けられたかもしれないのに・・・本当にごめんなさい」
話し終えたわたしは、ライラさん達の死を思い出す。
そしていつの間にかポロポロと涙を流し、泣き崩れていた。
わたしはなんて無力なんだろう。
マルチーズ家に生まれたというのに、聖女の力に目覚めなかった。
もしお母様やお姉さまのような力があれば、ライラさん達も死ぬことはなかったのに・・・。
自身に対する無力感、そして力があれば打開できたであろう後悔だけが、わたしの心を押しつぶす。
堪えようとしても、涙が取り止めもなくあふれた。
そんなわたしの頭を、ソフィアさんはやさしく撫でる。
それから暫くわたしは涙を流し、泣き崩れるのであった。
◇◇◇◇
どれくらい泣いていただろう。
暫く泣いていたものの、もう涙も枯れ果てたのか気持ちが落ち着く。
だが泣きすぎて目がかゆい、おそらくわたしの目は真赤で見るに堪えない姿であろう。
「大変だったわね、ライラ達は残念だけど、貴女だけでも無事に帰ってこれてよかったわ」
そう言うと、ソフィアさんはわたしにハンカチを手渡す。
わたしは笑顔を見せると、そのハンカチを受け取り残る涙を拭いた。
嬉しかった。
こうして無事に帰ってきたことを喜んでくれる人がいる。
その事実だけで胸がいっぱいだ。
だが突然、窓の外から大きな雄たけびが響き渡った。
その音を聴き、わたしの背筋はびくっと震え氷のように膠着した。
わたしはこの鳴き声を知っている、そしてその声は嫌という程に、頭の中にこびりついていた。
アースドラゴン・・・。
間違いなく奴の声で間違いない。
思えばわたしはダンジョン内の穴に落ちて、冒険者ギルドへと帰ってきた。
だが落ちたのはわたしだけではない。
アースドラゴンも一緒に落ちたのだ。
わたしだけでなく、奴もダンジョン内から出ていることになんら不思議ではなかった。
すると、バンと大きな音と共にドアが開け放たれる。
そして外から、ソフィアさんの同僚であろうギルド職員が部屋の中に徐に入ってきた。
「ソフィア先輩、大変です。アースドラゴンが現れました。しかもどういうわけか、真っすぐにこの町に向かっています。ギルドマスターより討伐隊の編成をするように指示を受けました。お願いします、どうか手伝ってください」
真っすぐにこの町に向かっている・・・。
その言葉を聞き膠着していたわたしは顔を青くする。
話を聞いていたソフィアさんも驚いた顔でわたしを見た。
嫌な予感が頭をよぎる。
奴はおそらくわたしを追っている。
奴の目をつぶした時、暴れながら奴はわたしを睨んでいた。
きっと片目を潰されたことに対して、わたしに対し大きな恨みを抱いているはずだ。
このままでは町が危ない。
すぐにこの町から離れなければ・・・。
でも町を離れてどうする?
奴はあの時油断していた、だが手傷を負った今、今度は本気で挑んでくるだろう。
それに今のわたしは病み上がりだ。
どう考えても真正面から勝てる見込みはない。
ドスンドスン
だが相手は待ってくれない、悩んでいる暇はない。
遠くから奴の足音が響き渡り、どんどん近づいてくるのが感じ取れる。
わたしは急いで頭の中を整理した。
生きたいのは事実だ。
前世の知識を思い出した今、精一杯第2の人生を歩みたいし剣を思いっきり振りたい。
そう、こんなところで死にたくないし、精一杯生きたいのだ。
だが、わたしの為に関係のない人を巻き込むことは間違っている。
彼らは何も知らないし、平和で暮らしている彼らの生活を脅かす権利はわたしにはない。
それに奴は大好きな仲間を殺した因縁の相手だ。
できることなら、ライラさん達の仇を取りたい。
もしここで背中を見せれば、わたしは今後絶対に後悔する。
そう結論づけると、わたしはベッドから立ち上がった。
3日間寝ていたからせいか、まだ頭がフラフラするし体が重い。
だが幸いにも大きなケガはなく、動くことができる。
「すいません、ギルドマスターに話があります。ギルドマスターのところに案内してください」
そしてわたしは決意を込めて、力強く言葉を発するのであった。
驚いたわたしは、慌てて上体を起こす。
するとベッドの傍の椅子に座る女性と目が合った。
栗色の短い髪をした20代前半くらいの女性、白いブラウスに黒を基調とした落ち着いた服を着ている。
わたしはこの女性を知っている。
彼女は冒険者ギルドの職員で、ソフィアさんだ。
冒険者ギルドとは、冒険者を管理している大きな組織のことだ。
世界各地に支部があり冒険者になるには、冒険者ギルドへの登録が必須となる。
ギルドでは依頼の受注と、冒険者登録と脱退を行うことができる。
また酒場や宿屋が併設されているギルドが多く、冒険者達はギルド内で集まり情報交換やパーティー募集等の交流を行う場でもあった。
さらに冒険者ギルドに登録すると冒険者証と呼ばれるカード型の身分証が発行され、どの支部でも共通のサービスが受けられるのだ。
ソフィアさんはわたしが冒険者ギルドに初めて来たときに、登録事務を担当してくれた人物だ。
そしてその後も、ギルド内でも気さくに話しかけて、新人のわたしのことを心配してくれていた。そんな彼女に対して、わたしは好意的な印象を抱いていた。
ソフィアさんはわたしが目を覚ましたことに、驚きぐわっと目を見開く。
それから涙を浮かべると、ガバッとわたしの上体を抱きすくめた。
「よかった、本当によかった。よく生きていたわね」
「痛い、痛い、ソフィアさん苦しいです」
やわらかい感触が、わたしの顔に当たる。
だが抱きすくめる力が強く、苦しくて息ができない。腕をタップして放してくれるよう必死に訴えかける。
そんなわたしに気づいたソフィアさんは、慌てて抱きすくめていたわたしの体を離した。
「ごめんなさいね、つい嬉しくて強く抱きしめてしまったわ」
せき込むわたしを見ながら、ソフィアさんは申し訳なさそうに謝罪する。
「ケホケホ。いえいえ大丈夫ですよ、ところで教えてください、わたしは今どうしてここに居るのでしょうか?」
アースドラゴンの右目を潰した。
だが奴は暴れまわり、ダンジョン内部の床が崩れてしまったのだ。
それから奴と一緒に、真っ逆さまに落ちたところまでは覚えている。
だがそれ以降の記憶は途絶えていた。
「貴女が近くの川に流れついていたのを、たまたま近くを通りかかった冒険者が助けてくれたのよ。それから三日も目を覚まさなかったから驚いたわ。それにしても貴女は、仲間たちと洞窟ダンジョンに行ったと思うんだけど、どうしてそこに倒れていたの?何かあった?」
その言葉にわたしはコクリと頷く。
そして声を絞り出すように、事の経緯をソフィアさんに伝えた。
わたし達、星空の集いは、この町の近くの洞窟型のダンジョンに挑戦した。
ダンジョンとは珍しい素材やお宝が眠っている場所のことで、主に洞窟や塔のことを指す。
だが内部は危険で、多くの魔物が出現する。
そして内部は階層別になっており、初見だと1階攻略するのにも半日~1日はかかる。
その為、何日もダンジョンにこもることも珍しくない。
そして最下層では、主と呼ばれる強力な魔物が出現する。
主を倒すとダンジョン内を戻る必要がなく、元の入り口に戻されるという仕組みだ。
また内部で得られる素材、お宝、そして魔物は尽きることがなく、その仕組みは未だに解明されていない。
そしてわたし達が挑戦したダンジョンは、初心者用のダンジョンだ。
階層は5階層で、出てくる魔物も弱く難易度も低い。
ライラさん達は何度もここをクリアしており、その構造は熟知していた。
今回このダンジョンに潜ったのは、わたしにダンジョン内の構造と立ち回り方法を教える為である。
もちろんわたしにとっては初めてのダンジョン。
ダンジョン内の立ち回りを教えてもらい、それから主を倒して帰還する予定であった。
ここの主はハイゴブリンというゴブリンの上位種や、狼型の魔物ウルフと呼ばれる魔物が中心。
初心者でも油断せずしっかり立ち回れば、攻略できない相手ではない。
もちろんライラさん達にとっては、敵ではなかった。
だが主を倒した直後、問題が発生した。
空間がぐにゃりとゆがむと、突然アースドラゴンが現れたのだ。
アースドラゴンはドラゴンという名前がついているが、正確にはドラゴンではない。
どちらかと言えば、ワニやトカゲ等の爬虫類型の魔物らしい。
だがドラゴンという名前がついているのは伊達ではなく、その強さはAランクに相当する。
魔物のランクは冒険者ランクに比例する。
その為、Aランクであるアースドラゴンに対抗できるのは、Aランク以上の冒険者パーティーだけだ。
Aランクである以上、Bランクのライラさんと言えども、勝ち目はない。
こうしてパーティーは壊滅し、今に至るというわけだ。
初めてのパーティーであり仲間達。
彼女たちは先輩冒険者として、わたしにいろいろよくしてくれた。
星空の下のテントの中で女子会と称して、昔話や自身の境遇を語り合った日々。
ライラさん達の笑顔が忘れられない。
特に恋バナには盛り上がった。
全員がわたしより年上だったが、大人の恋の話に胸が高鳴ったものだ。
特にライラさんは元騎士で、先輩騎士との恋が印象に残っている。
今でも恋というのはまだわからないのだが、いつか恋をしたいと本気で思ったものだ。
「ライラさん・・・みんなごめんなさい、わたしに聖女の力があれば助けられたかもしれないのに・・・本当にごめんなさい」
話し終えたわたしは、ライラさん達の死を思い出す。
そしていつの間にかポロポロと涙を流し、泣き崩れていた。
わたしはなんて無力なんだろう。
マルチーズ家に生まれたというのに、聖女の力に目覚めなかった。
もしお母様やお姉さまのような力があれば、ライラさん達も死ぬことはなかったのに・・・。
自身に対する無力感、そして力があれば打開できたであろう後悔だけが、わたしの心を押しつぶす。
堪えようとしても、涙が取り止めもなくあふれた。
そんなわたしの頭を、ソフィアさんはやさしく撫でる。
それから暫くわたしは涙を流し、泣き崩れるのであった。
◇◇◇◇
どれくらい泣いていただろう。
暫く泣いていたものの、もう涙も枯れ果てたのか気持ちが落ち着く。
だが泣きすぎて目がかゆい、おそらくわたしの目は真赤で見るに堪えない姿であろう。
「大変だったわね、ライラ達は残念だけど、貴女だけでも無事に帰ってこれてよかったわ」
そう言うと、ソフィアさんはわたしにハンカチを手渡す。
わたしは笑顔を見せると、そのハンカチを受け取り残る涙を拭いた。
嬉しかった。
こうして無事に帰ってきたことを喜んでくれる人がいる。
その事実だけで胸がいっぱいだ。
だが突然、窓の外から大きな雄たけびが響き渡った。
その音を聴き、わたしの背筋はびくっと震え氷のように膠着した。
わたしはこの鳴き声を知っている、そしてその声は嫌という程に、頭の中にこびりついていた。
アースドラゴン・・・。
間違いなく奴の声で間違いない。
思えばわたしはダンジョン内の穴に落ちて、冒険者ギルドへと帰ってきた。
だが落ちたのはわたしだけではない。
アースドラゴンも一緒に落ちたのだ。
わたしだけでなく、奴もダンジョン内から出ていることになんら不思議ではなかった。
すると、バンと大きな音と共にドアが開け放たれる。
そして外から、ソフィアさんの同僚であろうギルド職員が部屋の中に徐に入ってきた。
「ソフィア先輩、大変です。アースドラゴンが現れました。しかもどういうわけか、真っすぐにこの町に向かっています。ギルドマスターより討伐隊の編成をするように指示を受けました。お願いします、どうか手伝ってください」
真っすぐにこの町に向かっている・・・。
その言葉を聞き膠着していたわたしは顔を青くする。
話を聞いていたソフィアさんも驚いた顔でわたしを見た。
嫌な予感が頭をよぎる。
奴はおそらくわたしを追っている。
奴の目をつぶした時、暴れながら奴はわたしを睨んでいた。
きっと片目を潰されたことに対して、わたしに対し大きな恨みを抱いているはずだ。
このままでは町が危ない。
すぐにこの町から離れなければ・・・。
でも町を離れてどうする?
奴はあの時油断していた、だが手傷を負った今、今度は本気で挑んでくるだろう。
それに今のわたしは病み上がりだ。
どう考えても真正面から勝てる見込みはない。
ドスンドスン
だが相手は待ってくれない、悩んでいる暇はない。
遠くから奴の足音が響き渡り、どんどん近づいてくるのが感じ取れる。
わたしは急いで頭の中を整理した。
生きたいのは事実だ。
前世の知識を思い出した今、精一杯第2の人生を歩みたいし剣を思いっきり振りたい。
そう、こんなところで死にたくないし、精一杯生きたいのだ。
だが、わたしの為に関係のない人を巻き込むことは間違っている。
彼らは何も知らないし、平和で暮らしている彼らの生活を脅かす権利はわたしにはない。
それに奴は大好きな仲間を殺した因縁の相手だ。
できることなら、ライラさん達の仇を取りたい。
もしここで背中を見せれば、わたしは今後絶対に後悔する。
そう結論づけると、わたしはベッドから立ち上がった。
3日間寝ていたからせいか、まだ頭がフラフラするし体が重い。
だが幸いにも大きなケガはなく、動くことができる。
「すいません、ギルドマスターに話があります。ギルドマスターのところに案内してください」
そしてわたしは決意を込めて、力強く言葉を発するのであった。
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