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護衛依頼①
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地平線からゆっくりと陽が差し上り、夕闇が少しづつ晴れていく。
しかしまだまだ寝静まっている者が多いのだろう。
辺りはシーンと静まりかえっていた。
周りの迷惑にならないように音をたてないように気を付けながら、わたしはゆっくりと宿屋のドアを開けて外に出る。
するとヒヤッとしているものの、爽やかな空気が顔に当たった。
少し眠かった気持ちが、しゃっきと引き締まるのを感じる。
今日はいよいよ護衛依頼の日だ。
わたしは肩にかけた少し大き目のバッグを担ぎなおすと、待ち合わせの場所である町の出口へと歩き出した。
朝の爽やかな風が身も心も引き締めてくれる。
初めての護衛依頼・・・その緊張感はまるで前世の剣道の試合を臨む気持ちに酷似していた。
そして暫く歩き集合馬車に着くと、既に大きな馬車が留まっていた。
黒い大きな馬が3匹つながれて、馬車も同じく黒塗りの光沢のある馬車である。
馬車はがっちりとしており、大きな倉庫に馬が繋がれているようなイメージだ。
重厚な扉が取り付けられ、中が見えないようになっている。
この容量だときっとかなり品物が入っていると思われた。
しかしなんだかわたしはそんな馬車に違和感を感じた。
自分でもなぜそう思ったかわからなかった、ただ普通の馬車よりもなんだか少し変なのだ。
「うーん、どうしてそう思ったんだろう」
暫く馬車をジーっと見て考える。
するとそんなわたしを呼ぶ声が聞こえた。
「おーい!こっちだこっちだ」
声のする方を見ると、馬車の近くで4人の冒険者達が立っていた。
30分前に出たのだが、どうやらわたしが一番最後のようだ。
思考を中断すると、慌ててその冒険者達の方へとかけた。
「ごめんなさい、早く出たつもりだったんですが、皆さん早いですね」
「いや大丈夫だよ、私達も今来たところだから」
「ゲンキから聞いてるよ。今日は一緒に依頼を受けてくれるんでしょ?よろしくね」
「よろしく頼む」
今回、臨時パーティーに誘ってくれた【元気で頑張ろう】のメンバーと挨拶を交わす。
元気で頑張ろうのメンバーは4人で男女2人づつ。
Bランク冒険者で剣士のゲンキさん、次にBランク冒険者で武闘家のアヤさん、Cランク冒険者で魔法使いのセーラさん、そしてCランク冒険者で弓使いのノークさんがメンバーだ。
Bランク冒険者を二人抱える、このピナトスの町でトップクラスのパーティーである。
「さて全員揃いましたかな?少し早いですが、もう出発しましょう」
すると馬車の陰から3人の男性が現れた。
そのうち、真ん中に立つリーダーらしき人物が声を出す。
キラキラときらめく豪華な服を着ており、頭にターバンを巻いている。
日焼けした浅黒い顔をした黒目黒髪の男性であった。
体はかなり大きく180センチはありそうだ。
そして残り二人は従者なのであろう、リーダーの男性よりも質素な白い布の服を着ている。
リーダーの男性と同じ民族なのか、こちらも浅黒い顔で黒目黒髪をしていた。
こちらも頭にターバンを巻いており、リーダーの男性程ではないが恰幅がいい。
全員が商人というよりも、冒険者や傭兵と言われても違和感がなかった。
「やーカシムさん。はい、こちらは大丈夫ですよ。よろしくお願いいたします」
声をかけられたリーダーのゲンキさんはその商人達にかけよる。
そしてがっちりと握手を交わした。
「護衛方法は貴方達に任せます。往復と滞在時間を合わせて1週間の道中ですが、よろしくお願いします。」
互いに挨拶を交わす。
そして暫くすると、馬車はピナトスの町を出発した。
◇◇◇◇
馬車の目的地は、国境沿いの大きな町で、シリアルという町だ。
この世界には4つの大陸が存在する。
位置により、北、東、西、南大陸と呼ばれている。
わたしが住むのは南大陸で、その大きさは4つの大陸の中で一番大きい。
南大陸には3つの国があり、故郷であるウィシュタリア王国が東、そして今わたしが住むワイマール帝国が中央、最後にエトワール共和国が西に領土を有している。
シリアルの町は西の果てで、ちょうどエトワール共和国との国境沿いに位置していた。
ガタンゴトンと揺れる馬車。
あれから半日が過ぎたが、馬車は順調に進んでいた。
馬車の護衛は前方と後方の2手に分かれて行われている。
前方はリーダーのゲンキさんと魔法使いのセーラさんの2名、あとは馬車を運転するカシムさんと馬車を動かす従者1名が乗り込んでいる。
そして後方は武闘家のアヤさん、弓使いのノークさん、そしてわたしだ。
もう一人の従者の方は、すぐに馬車の中に引っ込んでいった。
弓使いのノークさんはかなり目が良いらしく、馬車の上によじ登り周りを警戒している。
後方の荷台にはわたしとアヤさんだけが座っていた。
しかしおしゃべりはしていない、わたしはずっと馬車を見た時からの違和感の正体を考えていたからだ。
この違和感をハッキリとさせないと、なんだか大変なことになるそんな予感がしていたのだ。
この馬車は多くの荷物を運べ、頑丈そうな作りだった。
これなら夜盗や魔物に襲われても、そうそうのことでは壊れないであろう。
まずはこの馬車を見た第1印象を思い出す。
それから次に商人たちの風貌を思い出した。
カシムさんと2人の従者。
いづれも恰幅が良く強そうであった。
商人というよりも傭兵という感じだ。
頑丈?それに強そうな風貌の商人。
そうだ、わたしは違和感の正体に気づいた。
まず馬車が頑丈すぎるのだ。
商人の馬車は機動性を重視しており、通常こんな頑丈で重い馬車を使わない。
それは重い馬車は、それを引く馬を疲弊させるからだ。
馬を何頭も持っている軍なら別であろうが、通常、行商人なら馬を大切に扱うのが普通だ。
何度も行商を行い、同じ馬でいろいろな馬車に行き来するのだから機動性を考慮し、馬の体力を何よりも大切にする。
しかしこの馬車は行商であるにも係わらず、全く機動性を考慮されていなかった。
こんな馬車を引いていれば目的地までは大丈夫であろうが、かなり馬を休ませないと帰り道は持たないであろう。それこそ馬を取り換える必要がある。
次にカシムさんを初めとした商人の強そうな風貌だ。
あたりまえだが、護衛は力のない者が依頼するものだ。
カシムさん達は商人達なので、通常なら普通であろう。
しかし彼らはかなり鍛え上げられている。
特にカシムさんの歩き方を見ていると、かなりの手練れであると感じた。
バランスのいい体幹は歩いていてぶれない、そして目つきに隙が無い。
CランクいやBランク冒険者以上の実力を秘めているのを感じた。
彼らに本当に護衛が必要なのであろうか?
それが2つ目の違和感だ。
「メイどうしたの?怖い顔をして、もしかして緊張している?」
すると隣に立つアヤさんが話しかけてきた。
そんなアヤさんに目を向けると、この違和感のことを相談しようかと迷った。
しかしすぐに思いとどまる。
この馬車では商人達の目があり、わたし達の会話を聞いていることが予想される。
変にこちらが警戒していることを悟られれば、彼らは更に警戒を強めるであろう。
最悪、護衛を切られる場合も想定された。
彼らはきっと何かを隠している。
そしてその正体は厳重すぎる馬車の中身だ。
まずはその中身を調べよう、幸いにもまだ時間はある。
「はい、少し緊張してしまって。それにしても平和ですね」
「そうね、ここいらは兵士の巡回があるから結構平和よ。問題は明日ね、森の中を通るからきっと魔物に出くわすわ」
「森の中を通るんですね。かなり強力な魔物が出るんですか?」
「ううん、ウルフくらいだよ。私達がいるからメイはもしもの為の回復と守りに専念していて。期待しているよ」
「精一杯がんばりますね!」
それからわたしとアヤさんは世間話に話を咲かせた。
その間も馬車は順調に進む。
そしていつの間にか、空は茜色に染まっていくのであった。
しかしまだまだ寝静まっている者が多いのだろう。
辺りはシーンと静まりかえっていた。
周りの迷惑にならないように音をたてないように気を付けながら、わたしはゆっくりと宿屋のドアを開けて外に出る。
するとヒヤッとしているものの、爽やかな空気が顔に当たった。
少し眠かった気持ちが、しゃっきと引き締まるのを感じる。
今日はいよいよ護衛依頼の日だ。
わたしは肩にかけた少し大き目のバッグを担ぎなおすと、待ち合わせの場所である町の出口へと歩き出した。
朝の爽やかな風が身も心も引き締めてくれる。
初めての護衛依頼・・・その緊張感はまるで前世の剣道の試合を臨む気持ちに酷似していた。
そして暫く歩き集合馬車に着くと、既に大きな馬車が留まっていた。
黒い大きな馬が3匹つながれて、馬車も同じく黒塗りの光沢のある馬車である。
馬車はがっちりとしており、大きな倉庫に馬が繋がれているようなイメージだ。
重厚な扉が取り付けられ、中が見えないようになっている。
この容量だときっとかなり品物が入っていると思われた。
しかしなんだかわたしはそんな馬車に違和感を感じた。
自分でもなぜそう思ったかわからなかった、ただ普通の馬車よりもなんだか少し変なのだ。
「うーん、どうしてそう思ったんだろう」
暫く馬車をジーっと見て考える。
するとそんなわたしを呼ぶ声が聞こえた。
「おーい!こっちだこっちだ」
声のする方を見ると、馬車の近くで4人の冒険者達が立っていた。
30分前に出たのだが、どうやらわたしが一番最後のようだ。
思考を中断すると、慌ててその冒険者達の方へとかけた。
「ごめんなさい、早く出たつもりだったんですが、皆さん早いですね」
「いや大丈夫だよ、私達も今来たところだから」
「ゲンキから聞いてるよ。今日は一緒に依頼を受けてくれるんでしょ?よろしくね」
「よろしく頼む」
今回、臨時パーティーに誘ってくれた【元気で頑張ろう】のメンバーと挨拶を交わす。
元気で頑張ろうのメンバーは4人で男女2人づつ。
Bランク冒険者で剣士のゲンキさん、次にBランク冒険者で武闘家のアヤさん、Cランク冒険者で魔法使いのセーラさん、そしてCランク冒険者で弓使いのノークさんがメンバーだ。
Bランク冒険者を二人抱える、このピナトスの町でトップクラスのパーティーである。
「さて全員揃いましたかな?少し早いですが、もう出発しましょう」
すると馬車の陰から3人の男性が現れた。
そのうち、真ん中に立つリーダーらしき人物が声を出す。
キラキラときらめく豪華な服を着ており、頭にターバンを巻いている。
日焼けした浅黒い顔をした黒目黒髪の男性であった。
体はかなり大きく180センチはありそうだ。
そして残り二人は従者なのであろう、リーダーの男性よりも質素な白い布の服を着ている。
リーダーの男性と同じ民族なのか、こちらも浅黒い顔で黒目黒髪をしていた。
こちらも頭にターバンを巻いており、リーダーの男性程ではないが恰幅がいい。
全員が商人というよりも、冒険者や傭兵と言われても違和感がなかった。
「やーカシムさん。はい、こちらは大丈夫ですよ。よろしくお願いいたします」
声をかけられたリーダーのゲンキさんはその商人達にかけよる。
そしてがっちりと握手を交わした。
「護衛方法は貴方達に任せます。往復と滞在時間を合わせて1週間の道中ですが、よろしくお願いします。」
互いに挨拶を交わす。
そして暫くすると、馬車はピナトスの町を出発した。
◇◇◇◇
馬車の目的地は、国境沿いの大きな町で、シリアルという町だ。
この世界には4つの大陸が存在する。
位置により、北、東、西、南大陸と呼ばれている。
わたしが住むのは南大陸で、その大きさは4つの大陸の中で一番大きい。
南大陸には3つの国があり、故郷であるウィシュタリア王国が東、そして今わたしが住むワイマール帝国が中央、最後にエトワール共和国が西に領土を有している。
シリアルの町は西の果てで、ちょうどエトワール共和国との国境沿いに位置していた。
ガタンゴトンと揺れる馬車。
あれから半日が過ぎたが、馬車は順調に進んでいた。
馬車の護衛は前方と後方の2手に分かれて行われている。
前方はリーダーのゲンキさんと魔法使いのセーラさんの2名、あとは馬車を運転するカシムさんと馬車を動かす従者1名が乗り込んでいる。
そして後方は武闘家のアヤさん、弓使いのノークさん、そしてわたしだ。
もう一人の従者の方は、すぐに馬車の中に引っ込んでいった。
弓使いのノークさんはかなり目が良いらしく、馬車の上によじ登り周りを警戒している。
後方の荷台にはわたしとアヤさんだけが座っていた。
しかしおしゃべりはしていない、わたしはずっと馬車を見た時からの違和感の正体を考えていたからだ。
この違和感をハッキリとさせないと、なんだか大変なことになるそんな予感がしていたのだ。
この馬車は多くの荷物を運べ、頑丈そうな作りだった。
これなら夜盗や魔物に襲われても、そうそうのことでは壊れないであろう。
まずはこの馬車を見た第1印象を思い出す。
それから次に商人たちの風貌を思い出した。
カシムさんと2人の従者。
いづれも恰幅が良く強そうであった。
商人というよりも傭兵という感じだ。
頑丈?それに強そうな風貌の商人。
そうだ、わたしは違和感の正体に気づいた。
まず馬車が頑丈すぎるのだ。
商人の馬車は機動性を重視しており、通常こんな頑丈で重い馬車を使わない。
それは重い馬車は、それを引く馬を疲弊させるからだ。
馬を何頭も持っている軍なら別であろうが、通常、行商人なら馬を大切に扱うのが普通だ。
何度も行商を行い、同じ馬でいろいろな馬車に行き来するのだから機動性を考慮し、馬の体力を何よりも大切にする。
しかしこの馬車は行商であるにも係わらず、全く機動性を考慮されていなかった。
こんな馬車を引いていれば目的地までは大丈夫であろうが、かなり馬を休ませないと帰り道は持たないであろう。それこそ馬を取り換える必要がある。
次にカシムさんを初めとした商人の強そうな風貌だ。
あたりまえだが、護衛は力のない者が依頼するものだ。
カシムさん達は商人達なので、通常なら普通であろう。
しかし彼らはかなり鍛え上げられている。
特にカシムさんの歩き方を見ていると、かなりの手練れであると感じた。
バランスのいい体幹は歩いていてぶれない、そして目つきに隙が無い。
CランクいやBランク冒険者以上の実力を秘めているのを感じた。
彼らに本当に護衛が必要なのであろうか?
それが2つ目の違和感だ。
「メイどうしたの?怖い顔をして、もしかして緊張している?」
すると隣に立つアヤさんが話しかけてきた。
そんなアヤさんに目を向けると、この違和感のことを相談しようかと迷った。
しかしすぐに思いとどまる。
この馬車では商人達の目があり、わたし達の会話を聞いていることが予想される。
変にこちらが警戒していることを悟られれば、彼らは更に警戒を強めるであろう。
最悪、護衛を切られる場合も想定された。
彼らはきっと何かを隠している。
そしてその正体は厳重すぎる馬車の中身だ。
まずはその中身を調べよう、幸いにもまだ時間はある。
「はい、少し緊張してしまって。それにしても平和ですね」
「そうね、ここいらは兵士の巡回があるから結構平和よ。問題は明日ね、森の中を通るからきっと魔物に出くわすわ」
「森の中を通るんですね。かなり強力な魔物が出るんですか?」
「ううん、ウルフくらいだよ。私達がいるからメイはもしもの為の回復と守りに専念していて。期待しているよ」
「精一杯がんばりますね!」
それからわたしとアヤさんは世間話に話を咲かせた。
その間も馬車は順調に進む。
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