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闇のオーラ
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「さっさとおいで!」
リブラは挑発するように、手招きする。
しかしわたしは動かなかった。
騒めき立った会場は、潮がひいたように静寂に包まれる。
回りの貴族たちはぐっと息をのみ、わたしとリブラを注視した。
(白虎が弾かれた・・・)
わたしは困惑を浮かべながら、手に持つ剣を見る。
先程の感覚は、まるで何か固い物をなぐったような感覚だった。
防御魔法なのであろうか?発動も速く恐ろしく固い。
いや・・・常時発動している可能性もある。
とにかく相手が纏う黒いオーラを打開しなければ、勝つことができない。
剣を構えながら、わたしは思考を巡らせ打開策を模索した。
暫くわたしとリブラは睨みあっていた。
しかし痺れを切らし、リブラが動く。
「なんだ、動けないのか?ならこちらから行くよ!」
リブラはそう言うと、ぐっと足を踏み込むと一瞬でわたしとの距離を詰める。
そして徐に槍を突きたてた。
「剣崎流 惑いの型 朱雀」
しかしわたしは朱雀を発動し、その攻撃を透かす。
幻影は簡単に貫かれ、霧となり消えた。
だが、わたしは反撃をしない。
バックステップを踏みながら、奴との距離を広げた。
「へえー幻影か。なかなかやるじゃない。でも逃げてるばかりでは勝てないよ!」
リブラはそう言うと先程と同じように一瞬で距離を詰めると連続で槍を突き出した。
(左、右、真ん中)
相手の攻撃をただひたすらに躱す。
リブラの攻撃は恐ろしく速い。
しかし彼は武道を習っていないのか、その攻撃はいたって単純だった。
目線、踏み込み、攻撃のタイミング。
わたしは彼の動きを見切り、回避に専念する。
「くそっなんで当たらない」
リブラは攻撃を外され、苛立ちを浮かべる。
怒りを顕わにしながら、さらにスピードをあげて槍を突き出した。
しかし怒りに任せた攻撃は単調だ。
わたしはその攻撃も難なく躱す。
そして奴が不用意にわたしの心臓を狙い槍を突き出した時、わたしは勝負に出た。
「剣崎流 守りの型 玄武!」
槍の動きに合わせて、そっと剣先を当てる。
柔の剣戟。
それは黒いオーラに弾かれることなく、奴の攻撃の方向を変える。
そして右斜めにその攻撃の方向を反らした。
「おっおっと・・・」
あらぬ方向に攻撃を反らされ、リブラはよろめき大きく体制を崩す。
そしてわたしは彼の持つ槍に手を伸ばすと、その槍をかすめ取った。
どてーん
武器を奪われたリブラは顔面から、派手に地面に転ぶ。
そんな彼にわたしは奪った槍を突き出した。
相手の持っている武器なら、奴のオーラを切り裂けるかもしれない。
そう思い至ったわたしは、相手の武器を奪い取ることを選択したのだ。
ガキーン。
しかし相手の武器も、同様に相手の纏うオーラに弾かれた。
さらに相手から奪った槍は粉々に砕け散る。
慌ててわたしは大きく後ろに飛び、リブラとの距離を取った。
「まったくムカつくな。まるでゴキブリみたいなやつだね。
逃げるのだけは本当に上手いよ」
リブラはそう言いながら立ち上がる。
そしてブツブツと呪文を唱えると、再び槍を手に持った。
◇◇◇◇
「メイ・・・」
私は目の前で戦う少女を注視する。
彼女は12歳と言っていた。
そうなると、私よりも年下だ。
しかし彼女は恐ろしく強い。
いや、力だけなら彼女は他の者たちよりも劣っているだろう。
だが彼女はその力のなさを技で補っていた。
最初彼女を見た時、私は信じられなかった。
なぜなら、彼女はスカーレットの喉元に剣先を向けていたからだ。
スカーレットはこの帝国一番の騎士で、その強さは他の騎士を寄せつかない。
『紅蜂 スカーレット』
高速の剣技と、纏う深紅の炎の魔法。
彼女は帝国だけでなく他国にも名を轟かせる武人だ。
しかし喉元に剣を突き立てられたということは彼女はメイに敗れてしまったということだ。
たった12歳の少女が、スカーレットを倒す。
それは異様な光景だった。
そして今、彼女はたった一人で戦っている。
多くの騎士達を倒し、この場までやってきた異形の者・・・。
簡単に騎士達の首をはねて、ここまでの侵入を許してしまった。
だがそんな相手にも係わらず、彼女は互角以上に戦っている。
たしかに彼女の攻撃は相手に通じない。
しかし、彼女も相手の攻撃を見切り全て躱していた。
(ああ、なんて美しいのでしょう)
私は彼女の戦う姿に見惚れる。
キラキラした金色の髪に、エメラルドのように深い緑の瞳。
そして絹のように白い肌。
まるで彼女は戦場に舞う妖精のようだ。
そして今、彼女は私を守る為に戦ってくれている。
彼女のことが愛おしい。
彼女の戦いを見ていると、なんだか胸が高鳴り幸せな気持ちになる。
私は胸の前で両手を組むと、彼女の戦いをじっと見守るのであった。
◇◇◇◇
「はあはあはあ」
体が重い、思わず膝をつきそうになるがぐっと堪えた。
どれくらい戦っているのだろう?
相手の守りを突破する術がない。
何とか隙を見て剣を当てるが、ことごとく相手の纏うオーラに弾かれた。
攻撃が全く通じない、まさに絶望的な状況だ。
さらにどういうわけか相手の体力はまるで無尽蔵。
わたしよりも激しい動きで槍を振るっているにもかかわらず、息一つ乱れていなかった。
「まったくここまで僕を馬鹿にしたのは君が初めてだよ。賞賛に値する。
だけど所詮人間、僕たち魔人には敵わないんだよ?
君の攻撃では僕に傷一つつけられないんだから」
リブラはあざ笑うように声をあげる。
しかしその言葉に、皇帝陛下は驚きを顕わにした。
「魔人は魔王と一緒に封印された筈だ。いったいどういうことだ!?」
「なんだ?知らないの?封印の1つが敗れたから僕達はこうして出てきたんだよ?
でも魔王様はまだ封印されている。だからカギである王女を奪いに来たんだよ?」
「バカな・・・それが本当ならこの国は終わりだ…」
魔王そして魔人!?
その言葉にわたしは困惑を浮かべる。
しかしすぐにハッと気が付いた。
相手が魔人なら光の力だ。
どうして今まで気づかなかったのであろう?
あの闇のオーラはもしかしたら光の力で断ち切れるかもしれない・・・。
「セレナ様、皇帝陛下。大丈夫です。突破方法を思いつきました。
わたしに任せてください」
「ふん、絶対に無理だよ。人間は僕たち魔人に抗う術はないんだよ?」
「やってみないと分かりませんよ!
いでよ光の剣、ヒーリング・ソード!」
そう言うとわたしは左手に魔力を込めて、呪文を唱えた。
金色の光がキラキラと集まり、剣の姿を形どる。
そしてその金色の光を掴み取った。
右手にはライラさんからもらった剣、左手にはヒーリング・ソード。
わたしは2本の剣を持つと、リブラに向けて剣を構えるのであった。
リブラは挑発するように、手招きする。
しかしわたしは動かなかった。
騒めき立った会場は、潮がひいたように静寂に包まれる。
回りの貴族たちはぐっと息をのみ、わたしとリブラを注視した。
(白虎が弾かれた・・・)
わたしは困惑を浮かべながら、手に持つ剣を見る。
先程の感覚は、まるで何か固い物をなぐったような感覚だった。
防御魔法なのであろうか?発動も速く恐ろしく固い。
いや・・・常時発動している可能性もある。
とにかく相手が纏う黒いオーラを打開しなければ、勝つことができない。
剣を構えながら、わたしは思考を巡らせ打開策を模索した。
暫くわたしとリブラは睨みあっていた。
しかし痺れを切らし、リブラが動く。
「なんだ、動けないのか?ならこちらから行くよ!」
リブラはそう言うと、ぐっと足を踏み込むと一瞬でわたしとの距離を詰める。
そして徐に槍を突きたてた。
「剣崎流 惑いの型 朱雀」
しかしわたしは朱雀を発動し、その攻撃を透かす。
幻影は簡単に貫かれ、霧となり消えた。
だが、わたしは反撃をしない。
バックステップを踏みながら、奴との距離を広げた。
「へえー幻影か。なかなかやるじゃない。でも逃げてるばかりでは勝てないよ!」
リブラはそう言うと先程と同じように一瞬で距離を詰めると連続で槍を突き出した。
(左、右、真ん中)
相手の攻撃をただひたすらに躱す。
リブラの攻撃は恐ろしく速い。
しかし彼は武道を習っていないのか、その攻撃はいたって単純だった。
目線、踏み込み、攻撃のタイミング。
わたしは彼の動きを見切り、回避に専念する。
「くそっなんで当たらない」
リブラは攻撃を外され、苛立ちを浮かべる。
怒りを顕わにしながら、さらにスピードをあげて槍を突き出した。
しかし怒りに任せた攻撃は単調だ。
わたしはその攻撃も難なく躱す。
そして奴が不用意にわたしの心臓を狙い槍を突き出した時、わたしは勝負に出た。
「剣崎流 守りの型 玄武!」
槍の動きに合わせて、そっと剣先を当てる。
柔の剣戟。
それは黒いオーラに弾かれることなく、奴の攻撃の方向を変える。
そして右斜めにその攻撃の方向を反らした。
「おっおっと・・・」
あらぬ方向に攻撃を反らされ、リブラはよろめき大きく体制を崩す。
そしてわたしは彼の持つ槍に手を伸ばすと、その槍をかすめ取った。
どてーん
武器を奪われたリブラは顔面から、派手に地面に転ぶ。
そんな彼にわたしは奪った槍を突き出した。
相手の持っている武器なら、奴のオーラを切り裂けるかもしれない。
そう思い至ったわたしは、相手の武器を奪い取ることを選択したのだ。
ガキーン。
しかし相手の武器も、同様に相手の纏うオーラに弾かれた。
さらに相手から奪った槍は粉々に砕け散る。
慌ててわたしは大きく後ろに飛び、リブラとの距離を取った。
「まったくムカつくな。まるでゴキブリみたいなやつだね。
逃げるのだけは本当に上手いよ」
リブラはそう言いながら立ち上がる。
そしてブツブツと呪文を唱えると、再び槍を手に持った。
◇◇◇◇
「メイ・・・」
私は目の前で戦う少女を注視する。
彼女は12歳と言っていた。
そうなると、私よりも年下だ。
しかし彼女は恐ろしく強い。
いや、力だけなら彼女は他の者たちよりも劣っているだろう。
だが彼女はその力のなさを技で補っていた。
最初彼女を見た時、私は信じられなかった。
なぜなら、彼女はスカーレットの喉元に剣先を向けていたからだ。
スカーレットはこの帝国一番の騎士で、その強さは他の騎士を寄せつかない。
『紅蜂 スカーレット』
高速の剣技と、纏う深紅の炎の魔法。
彼女は帝国だけでなく他国にも名を轟かせる武人だ。
しかし喉元に剣を突き立てられたということは彼女はメイに敗れてしまったということだ。
たった12歳の少女が、スカーレットを倒す。
それは異様な光景だった。
そして今、彼女はたった一人で戦っている。
多くの騎士達を倒し、この場までやってきた異形の者・・・。
簡単に騎士達の首をはねて、ここまでの侵入を許してしまった。
だがそんな相手にも係わらず、彼女は互角以上に戦っている。
たしかに彼女の攻撃は相手に通じない。
しかし、彼女も相手の攻撃を見切り全て躱していた。
(ああ、なんて美しいのでしょう)
私は彼女の戦う姿に見惚れる。
キラキラした金色の髪に、エメラルドのように深い緑の瞳。
そして絹のように白い肌。
まるで彼女は戦場に舞う妖精のようだ。
そして今、彼女は私を守る為に戦ってくれている。
彼女のことが愛おしい。
彼女の戦いを見ていると、なんだか胸が高鳴り幸せな気持ちになる。
私は胸の前で両手を組むと、彼女の戦いをじっと見守るのであった。
◇◇◇◇
「はあはあはあ」
体が重い、思わず膝をつきそうになるがぐっと堪えた。
どれくらい戦っているのだろう?
相手の守りを突破する術がない。
何とか隙を見て剣を当てるが、ことごとく相手の纏うオーラに弾かれた。
攻撃が全く通じない、まさに絶望的な状況だ。
さらにどういうわけか相手の体力はまるで無尽蔵。
わたしよりも激しい動きで槍を振るっているにもかかわらず、息一つ乱れていなかった。
「まったくここまで僕を馬鹿にしたのは君が初めてだよ。賞賛に値する。
だけど所詮人間、僕たち魔人には敵わないんだよ?
君の攻撃では僕に傷一つつけられないんだから」
リブラはあざ笑うように声をあげる。
しかしその言葉に、皇帝陛下は驚きを顕わにした。
「魔人は魔王と一緒に封印された筈だ。いったいどういうことだ!?」
「なんだ?知らないの?封印の1つが敗れたから僕達はこうして出てきたんだよ?
でも魔王様はまだ封印されている。だからカギである王女を奪いに来たんだよ?」
「バカな・・・それが本当ならこの国は終わりだ…」
魔王そして魔人!?
その言葉にわたしは困惑を浮かべる。
しかしすぐにハッと気が付いた。
相手が魔人なら光の力だ。
どうして今まで気づかなかったのであろう?
あの闇のオーラはもしかしたら光の力で断ち切れるかもしれない・・・。
「セレナ様、皇帝陛下。大丈夫です。突破方法を思いつきました。
わたしに任せてください」
「ふん、絶対に無理だよ。人間は僕たち魔人に抗う術はないんだよ?」
「やってみないと分かりませんよ!
いでよ光の剣、ヒーリング・ソード!」
そう言うとわたしは左手に魔力を込めて、呪文を唱えた。
金色の光がキラキラと集まり、剣の姿を形どる。
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右手にはライラさんからもらった剣、左手にはヒーリング・ソード。
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