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起床
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平凡な生活の中で俺はいつしか同じ夢ばかり見るようになっていった。
日を重ねる毎に夢の中でも話が進んでいく。
いつからだろうか、俺は1日に12時間も眠るようになっていった。
一つの世界では平凡な高校生なのだが、もう一つの世界では警察官である。
ー武井 了ー(たけい りょう)
ーバルドゥールー
この二つの名前を与えられ、二人として生きている。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「へっへっへ。嬢ちゃん、生憎だがァ死んでもらうゼェ」
「きゃー!」
・・・“気高く輝く剣”!!!
「ガハッッッ!!!」
「大丈夫かい?」
ここはディーツという国のクーリー県ヴェートー市警察署
「署長、報告致します!先程ガロー地方にて暗黒社の刻印を腕に刻んだ盗賊が行方不明中の少女フリードリヒ・カエラを襲おうとしたところ、同県バース市警察署特殊部隊によって確保されました。男の身柄は都市のアーバンベルクに渡され、現在拷問中とのことです」
「わかった。すぐにバルドゥールを連れてこい。」
暗黒社・・・それはこの世界で暗躍している悪の秘密結社である。その実態は知られていないが、腕に刻印を刻んだ者がここ最近起きる大きなテロや事件の犯人であることは間違いない。一体何が目的なのかはわからないが、我々と敵対することは避けられないだろう。
ーーー「署長、ヨハネ・バルドゥールです!」
「入れ」
クーリー県最大の警察署 ヴェートー市警察署。ディーツの人口は5500万人だが、クーリー県だけで1500万人も住んでいる。その中でもヴェートー市は1000万人の人口を誇る、国内最大の都市だ。ガロー地方とバスカン地方を挟んでバース市、ニューメイル市がある。ヨハネ・バルドゥールー武井 了ーはヴェートー市警察署特殊部隊副隊長である。
「暗黒社の狙いが見えてきたな?」
「はい。我が国の子供を攫い、隣国エーリカで自爆テロに利用しています。そのテロの狙いは恐らく1ヶ月前、暗黒社に潜入し見事に脱出をした世界警察准大佐のコリー氏の殺害。彼は今エーリカのどこかに匿われているようですが、暗黒社は虱潰しのようにあちこちを爆破させているようです。」
「うむ。エーリカの警察特殊部隊もここ数ヶ月で数を一気に減らした。そこで、本国最強の特殊部隊副隊長である君にエーリカの応援を頼みたい。
「私が、ですか...そうなればディーツは...」
「心配ない。バース市特殊部隊隊長のヴェノム・イェーガーが本国全警察特殊部隊の指揮を取ることになった。すまないが頼んだぞ。」
「わかりました。いきましょう。」
ここから俺の旅は始まった。
ディーツからエーリカまでの距離は直線で1600キロはある。こちらの世界では"車"というテクノロジーが存在しないので、徒歩か魔法陣での移動手段しかない。ディーツに存在する魔法陣は全てアーバンベルクに続く一方通行のものしかないので、バルドゥールは徒歩で旅をすることになった。ヴェートーの特殊部隊隊員は総勢45名。内15名のみエーリカの応援遠征に同行する。
ここでこの世界の戦闘システムについて説明する。
警察は悪党を逮捕または処刑することで技術力が上達する。
特殊部隊はそれぞれ特殊武器を持っている。バルドゥールは魔装銃剣という武器を使う。
技術力の一定量向上に伴い基本能力が上達し、基本能力の上達は装備の強化に繋がり、警察としての名声にも大きく関わってくる。
戦闘はフィールド(市外)にいる場合はフィールドで戦闘が行われ、市内で戦闘が繰り広げられる場合は仮想世界を形成する。
バルドゥール達が遠征の身支度をしているとさっきまで沈んでいた太陽が元気に顔を出した。時刻は6時55分だ。
「よし、全員準備は整ったか?それでは今日より我が国の誘拐された子供達の救出並びにエーリカにおける自爆テロの阻止を目的とし、エーリカ応援遠征に向かう!!」
ーーーーーーーーーーーーーー
ジリリリリリリリリン、ジリリリリリリリリン
7時のアラーム音が流れ出す、雑踏と騒音の中で目が覚めた。吸っても吸っても息苦しさは無くならないこの世界がやってきた。
「了、起きたのか。父さんはもう行ってくるぞ。」
父はとても物静かな人だ。この世界の雑音に飲み込まれかき消されそうなほど静かな人だ。
日を重ねる毎に夢の中でも話が進んでいく。
いつからだろうか、俺は1日に12時間も眠るようになっていった。
一つの世界では平凡な高校生なのだが、もう一つの世界では警察官である。
ー武井 了ー(たけい りょう)
ーバルドゥールー
この二つの名前を与えられ、二人として生きている。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「へっへっへ。嬢ちゃん、生憎だがァ死んでもらうゼェ」
「きゃー!」
・・・“気高く輝く剣”!!!
「ガハッッッ!!!」
「大丈夫かい?」
ここはディーツという国のクーリー県ヴェートー市警察署
「署長、報告致します!先程ガロー地方にて暗黒社の刻印を腕に刻んだ盗賊が行方不明中の少女フリードリヒ・カエラを襲おうとしたところ、同県バース市警察署特殊部隊によって確保されました。男の身柄は都市のアーバンベルクに渡され、現在拷問中とのことです」
「わかった。すぐにバルドゥールを連れてこい。」
暗黒社・・・それはこの世界で暗躍している悪の秘密結社である。その実態は知られていないが、腕に刻印を刻んだ者がここ最近起きる大きなテロや事件の犯人であることは間違いない。一体何が目的なのかはわからないが、我々と敵対することは避けられないだろう。
ーーー「署長、ヨハネ・バルドゥールです!」
「入れ」
クーリー県最大の警察署 ヴェートー市警察署。ディーツの人口は5500万人だが、クーリー県だけで1500万人も住んでいる。その中でもヴェートー市は1000万人の人口を誇る、国内最大の都市だ。ガロー地方とバスカン地方を挟んでバース市、ニューメイル市がある。ヨハネ・バルドゥールー武井 了ーはヴェートー市警察署特殊部隊副隊長である。
「暗黒社の狙いが見えてきたな?」
「はい。我が国の子供を攫い、隣国エーリカで自爆テロに利用しています。そのテロの狙いは恐らく1ヶ月前、暗黒社に潜入し見事に脱出をした世界警察准大佐のコリー氏の殺害。彼は今エーリカのどこかに匿われているようですが、暗黒社は虱潰しのようにあちこちを爆破させているようです。」
「うむ。エーリカの警察特殊部隊もここ数ヶ月で数を一気に減らした。そこで、本国最強の特殊部隊副隊長である君にエーリカの応援を頼みたい。
「私が、ですか...そうなればディーツは...」
「心配ない。バース市特殊部隊隊長のヴェノム・イェーガーが本国全警察特殊部隊の指揮を取ることになった。すまないが頼んだぞ。」
「わかりました。いきましょう。」
ここから俺の旅は始まった。
ディーツからエーリカまでの距離は直線で1600キロはある。こちらの世界では"車"というテクノロジーが存在しないので、徒歩か魔法陣での移動手段しかない。ディーツに存在する魔法陣は全てアーバンベルクに続く一方通行のものしかないので、バルドゥールは徒歩で旅をすることになった。ヴェートーの特殊部隊隊員は総勢45名。内15名のみエーリカの応援遠征に同行する。
ここでこの世界の戦闘システムについて説明する。
警察は悪党を逮捕または処刑することで技術力が上達する。
特殊部隊はそれぞれ特殊武器を持っている。バルドゥールは魔装銃剣という武器を使う。
技術力の一定量向上に伴い基本能力が上達し、基本能力の上達は装備の強化に繋がり、警察としての名声にも大きく関わってくる。
戦闘はフィールド(市外)にいる場合はフィールドで戦闘が行われ、市内で戦闘が繰り広げられる場合は仮想世界を形成する。
バルドゥール達が遠征の身支度をしているとさっきまで沈んでいた太陽が元気に顔を出した。時刻は6時55分だ。
「よし、全員準備は整ったか?それでは今日より我が国の誘拐された子供達の救出並びにエーリカにおける自爆テロの阻止を目的とし、エーリカ応援遠征に向かう!!」
ーーーーーーーーーーーーーー
ジリリリリリリリリン、ジリリリリリリリリン
7時のアラーム音が流れ出す、雑踏と騒音の中で目が覚めた。吸っても吸っても息苦しさは無くならないこの世界がやってきた。
「了、起きたのか。父さんはもう行ってくるぞ。」
父はとても物静かな人だ。この世界の雑音に飲み込まれかき消されそうなほど静かな人だ。
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