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侯爵セオドリク・ウィルターン①
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俺の名前はセオドリク・ウィルターン。平民を装ってはいるが、こう見えて祖国ジルハイムでは侯爵位を賜る歴とした貴族だ。
そんな俺は約半年程前から、毎日、此処シルベール公爵領で炊き出しをしている。
勿論だが、ジルハイムの貴族である俺がこの地で炊き出しをするのには目的がある。
1つ目は人探しだ。
カイザード・ロッシ。この国ロマーナの前国王、エラルド様の側妃イーニア・ロレットの恋人だった男だ。
彼に似た人間をこの地で見たと言う、彼の元同僚からの目撃証言があったのだ。
そして、俺がこの男を探していた理由。それは彼こそが国王ジュリアスの実の父親なのではないかと疑っているからだ。
さて、この側妃、イーニア・ロレットって言う女だが、俺の中ではとんでも無い悪女と言う認識だった。
だってそうだろ?
国王を誑かして、国王じゃない男の子を産み、国の乗っ取りに加担した女だぞ?
俺はこの女のせいで、大切なアルテーシア様とエリスを失ったも同然だ。
でも、シルヴィア様の意見は違った。
いや、彼女も初めは俺と同じ考えを持っていたはずだ。だが、イーニアの事を調べているうちに違う考えを持つ様になったらしい。
「彼女が兄の側妃になった経緯は知っているわよね?」
俺が此処にくる前、シルヴィア様が俺に問い掛けた。
「ええ…」
確か、ロレット家の持つ借金の形に娼館に売られそうになっている所を、哀れに思ったシルベールが王宮に連れて行ったと聞いている。
「ところがね。私が調べた限り、ロレット家が困窮していたなんて様子はないのよ。寧ろ羽振りが良かったと聞いたわ。だから、娘を娼館に売る程金に困っていたなんて信じられない…まして借金があったなんて…。そう彼を知る貴族達は皆、声を揃えて言ったわ」
シルヴィア様は元ロマーナの王女だ。だがら今でもロマーナの貴族達の中には、彼女と親しい者は一定数いる。その者達が皆、口を揃えてそう証言したのだと言う。
シルヴィア様は続けた。
「調べてみたら彼女、貴族学園にも通わせては貰っていなかったみたいなの。国によって学校の在り方は違うのかも知れない。でも、少なくともロマーナでは、貴族学園は貴族として必要な知識を身につけると共に、これから貴族として生きていく為の大切な人脈作りの場よ。つまり彼女は、伯爵令嬢として生まれながら、その時点で貴族として生きる道を閉ざされていたと言う事よ」
貴族として生きる事を閉ざされていた? どう言う事だ…? 俺は息を飲んだ。
「それにね。彼女の妹、つまりイヴァンナの母親ね。彼女の事はきちんと学園に通わせ、子爵家に嫁がせているの。対して姉であるイーニアは学園にさえ通わせて貰えず、挙句、借金の形として娼館。2人の母親が違う事が原因でしょうね。良くある話よ。ほら先妻の子を後妻が虐めるって言うあれ。でね、彼女は追い出される様に伯爵家を出て、その後は恋人と共に暮らしていたらしいの」
「共にですか? でも、王家に嫁ぐには純潔でなければならないと…」
「そうなのよ? 可笑しいでしょう? まぁ、その謎は簡単に解けたんだけどね」
「え? 」
「簡単な事よ。宮廷医師がシルベールの手先だったのよ。そもそもの純潔だと言う判定が嘘だったのでしょう」
「ですが、もしそうなら流石にエラルド様は気付かれたはずですよね?」
「そうね。今となっては兄が何を考えて彼女を側妃としたのか? 何故ジュリアスを自分の子だと言い張ったのか甚だ疑問だわ。でももう兄にその理由を聴くことは出来ない…。兄はその秘密を墓場まで持って行ってしまったわ」
シルヴィア様は寂しそうにそう仰っていたが、エラルド陛下だけでなく、イーニアも既にこの世の人ではないのだ。2人の間に、一体何があったのか伺い知る事は出来ない。
だが、、もしカイザードが生きていたら…。少なくとも何かのヒントが見つかるかも知れない…。
俺はカイザードを探す事にした。
カイザードは思った以上に早く見つかった。
彼もまた腹を空かし、食を求めて炊き出しにやって来たからだ。やはりカイザードは生きていた。
だが、何故彼はシルベール領にいるのか? 考えられる事は1つしかない。恋人と引き離され、その恋人は彼と別れて僅か3年で命を失った。
彼がシルベールを恨んでいたとしても不思議ではない。
もしかしたら、シルベールへの復讐を考えているのか…。
俺は彼を部屋に連れ帰り話を聞いた。
やはり、カイルの話に出て来たイーニアも、とてもそんな悪女だとは思えなかった。
カイルとイーニア。2人はある日突然親族になった。カイルの叔母ジェシカがイーニアの父の後妻として、ロレット家に入ったからだ。
カイルは言った。
「初めて父について伯爵家を訪れ、イーニアを見た時、その美しさに憧れを抱きました。でも相手は伯爵令嬢。継ぐ家もない俺なんかとは釣り合わない。高嶺の花。ずっとそう思っていました」
でもまぁ、そうなるとシルヴィア様の仰った通り、お定まりのコースである。ジェシカは先妻の子であるイーニアの存在自体が気に食わない。彼女は蔑ろにされ、次第に家の中で孤立する様になった。そして、ジェシカと伯爵の間に子が出来ると、更にそれは加速する。
ましてイーニアは繊細で絶世の美女だった。それもまた気に食わなかったのだろう。
彼女は暴力も受ける様になっていった。
「俺は彼女が叔母から暴力を受けている所を何度も見ました。彼女を助けてやりたい。でも俺はずっと彼女の側にいてあげる事は出来ない。叔母と同じ血が流れていると思うだけで反吐が出そうでした。そんな時です。伯爵の方から声をかけられたんです。金を払えば彼女をくれてやると…。俺がずっと彼女を見ている事に気付いていたんでしょう」
「金? 自分の娘を金で売ると…?」
「はい。だから俺は必死に頑張って騎士になって金を貯めました。そして有り金全部で彼女を買ったんです。その事で俺は彼女に負い目がありました。それに俺の給料じゃ、食べていく事は出来ても、彼女に贅沢な暮らしはさせてあげられない。でも、そんな俺に彼女は言ってくれたんです」
『お母様は私がまだ小さい頃に亡くなってね。私、母と過ごした記憶がないの。だから、生まれてきてから今が1番幸せよ』って。
もし伯爵家が本当に金に困っていたとしても、彼女が自分にとって良い思い出がまるでない伯爵家の為に、その身を犠牲にするだろうか? 恐らく彼女は、カイザードを人質に取られ、脅されていたんだ。
そしてイーニアが亡くなり、人質としての価値も無くなった彼は、シルベールにとって、ただの危険な存在となった。
だから殺そうとしたんだろう。
カイザールがそこにいた。獣の餌として、その痕跡さえも残さない様に…。
カイザールに話を聞いた次の日、シルヴィア様から手紙が届いた。彼女からの手紙は炊き出し用の食物の中に忍ばせて俺の手元に届く。
《2度目のビラを撒きます》
手紙にはそう記されていた。
シルベールが帰って来る。俺は復讐の種を蒔く事にした。
そんな俺は約半年程前から、毎日、此処シルベール公爵領で炊き出しをしている。
勿論だが、ジルハイムの貴族である俺がこの地で炊き出しをするのには目的がある。
1つ目は人探しだ。
カイザード・ロッシ。この国ロマーナの前国王、エラルド様の側妃イーニア・ロレットの恋人だった男だ。
彼に似た人間をこの地で見たと言う、彼の元同僚からの目撃証言があったのだ。
そして、俺がこの男を探していた理由。それは彼こそが国王ジュリアスの実の父親なのではないかと疑っているからだ。
さて、この側妃、イーニア・ロレットって言う女だが、俺の中ではとんでも無い悪女と言う認識だった。
だってそうだろ?
国王を誑かして、国王じゃない男の子を産み、国の乗っ取りに加担した女だぞ?
俺はこの女のせいで、大切なアルテーシア様とエリスを失ったも同然だ。
でも、シルヴィア様の意見は違った。
いや、彼女も初めは俺と同じ考えを持っていたはずだ。だが、イーニアの事を調べているうちに違う考えを持つ様になったらしい。
「彼女が兄の側妃になった経緯は知っているわよね?」
俺が此処にくる前、シルヴィア様が俺に問い掛けた。
「ええ…」
確か、ロレット家の持つ借金の形に娼館に売られそうになっている所を、哀れに思ったシルベールが王宮に連れて行ったと聞いている。
「ところがね。私が調べた限り、ロレット家が困窮していたなんて様子はないのよ。寧ろ羽振りが良かったと聞いたわ。だから、娘を娼館に売る程金に困っていたなんて信じられない…まして借金があったなんて…。そう彼を知る貴族達は皆、声を揃えて言ったわ」
シルヴィア様は元ロマーナの王女だ。だがら今でもロマーナの貴族達の中には、彼女と親しい者は一定数いる。その者達が皆、口を揃えてそう証言したのだと言う。
シルヴィア様は続けた。
「調べてみたら彼女、貴族学園にも通わせては貰っていなかったみたいなの。国によって学校の在り方は違うのかも知れない。でも、少なくともロマーナでは、貴族学園は貴族として必要な知識を身につけると共に、これから貴族として生きていく為の大切な人脈作りの場よ。つまり彼女は、伯爵令嬢として生まれながら、その時点で貴族として生きる道を閉ざされていたと言う事よ」
貴族として生きる事を閉ざされていた? どう言う事だ…? 俺は息を飲んだ。
「それにね。彼女の妹、つまりイヴァンナの母親ね。彼女の事はきちんと学園に通わせ、子爵家に嫁がせているの。対して姉であるイーニアは学園にさえ通わせて貰えず、挙句、借金の形として娼館。2人の母親が違う事が原因でしょうね。良くある話よ。ほら先妻の子を後妻が虐めるって言うあれ。でね、彼女は追い出される様に伯爵家を出て、その後は恋人と共に暮らしていたらしいの」
「共にですか? でも、王家に嫁ぐには純潔でなければならないと…」
「そうなのよ? 可笑しいでしょう? まぁ、その謎は簡単に解けたんだけどね」
「え? 」
「簡単な事よ。宮廷医師がシルベールの手先だったのよ。そもそもの純潔だと言う判定が嘘だったのでしょう」
「ですが、もしそうなら流石にエラルド様は気付かれたはずですよね?」
「そうね。今となっては兄が何を考えて彼女を側妃としたのか? 何故ジュリアスを自分の子だと言い張ったのか甚だ疑問だわ。でももう兄にその理由を聴くことは出来ない…。兄はその秘密を墓場まで持って行ってしまったわ」
シルヴィア様は寂しそうにそう仰っていたが、エラルド陛下だけでなく、イーニアも既にこの世の人ではないのだ。2人の間に、一体何があったのか伺い知る事は出来ない。
だが、、もしカイザードが生きていたら…。少なくとも何かのヒントが見つかるかも知れない…。
俺はカイザードを探す事にした。
カイザードは思った以上に早く見つかった。
彼もまた腹を空かし、食を求めて炊き出しにやって来たからだ。やはりカイザードは生きていた。
だが、何故彼はシルベール領にいるのか? 考えられる事は1つしかない。恋人と引き離され、その恋人は彼と別れて僅か3年で命を失った。
彼がシルベールを恨んでいたとしても不思議ではない。
もしかしたら、シルベールへの復讐を考えているのか…。
俺は彼を部屋に連れ帰り話を聞いた。
やはり、カイルの話に出て来たイーニアも、とてもそんな悪女だとは思えなかった。
カイルとイーニア。2人はある日突然親族になった。カイルの叔母ジェシカがイーニアの父の後妻として、ロレット家に入ったからだ。
カイルは言った。
「初めて父について伯爵家を訪れ、イーニアを見た時、その美しさに憧れを抱きました。でも相手は伯爵令嬢。継ぐ家もない俺なんかとは釣り合わない。高嶺の花。ずっとそう思っていました」
でもまぁ、そうなるとシルヴィア様の仰った通り、お定まりのコースである。ジェシカは先妻の子であるイーニアの存在自体が気に食わない。彼女は蔑ろにされ、次第に家の中で孤立する様になった。そして、ジェシカと伯爵の間に子が出来ると、更にそれは加速する。
ましてイーニアは繊細で絶世の美女だった。それもまた気に食わなかったのだろう。
彼女は暴力も受ける様になっていった。
「俺は彼女が叔母から暴力を受けている所を何度も見ました。彼女を助けてやりたい。でも俺はずっと彼女の側にいてあげる事は出来ない。叔母と同じ血が流れていると思うだけで反吐が出そうでした。そんな時です。伯爵の方から声をかけられたんです。金を払えば彼女をくれてやると…。俺がずっと彼女を見ている事に気付いていたんでしょう」
「金? 自分の娘を金で売ると…?」
「はい。だから俺は必死に頑張って騎士になって金を貯めました。そして有り金全部で彼女を買ったんです。その事で俺は彼女に負い目がありました。それに俺の給料じゃ、食べていく事は出来ても、彼女に贅沢な暮らしはさせてあげられない。でも、そんな俺に彼女は言ってくれたんです」
『お母様は私がまだ小さい頃に亡くなってね。私、母と過ごした記憶がないの。だから、生まれてきてから今が1番幸せよ』って。
もし伯爵家が本当に金に困っていたとしても、彼女が自分にとって良い思い出がまるでない伯爵家の為に、その身を犠牲にするだろうか? 恐らく彼女は、カイザードを人質に取られ、脅されていたんだ。
そしてイーニアが亡くなり、人質としての価値も無くなった彼は、シルベールにとって、ただの危険な存在となった。
だから殺そうとしたんだろう。
カイザールがそこにいた。獣の餌として、その痕跡さえも残さない様に…。
カイザールに話を聞いた次の日、シルヴィア様から手紙が届いた。彼女からの手紙は炊き出し用の食物の中に忍ばせて俺の手元に届く。
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