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第1章 高校入学
2.美しい声
しおりを挟む同じクラスの女の子が欠席ということを わたしへのドッキリだと思っていたが、そんな訳もなく、最後まで彼女達は来なかった。
おかげで、クラスで女子はわたしだけ。
「ねぇ、どこ中だったの?」
「これからよろしくな!」
「家どこらへん?」
話しかけてくるのは、男 男 男 男 男 男…
このクラスにわたししか女子がいないから、当たり前っちゃあ当たり前か…。
わたしは、パンダですか?
客寄せパンダですか?
そんなに女子が珍しいですか?
中学の頃のトラウマがあり、にぎやか系の男の子は苦手だったりする。
「あっ、あの、わたし帰るので!」
そう言って、わたしはカバンを抱き抱え、わたしの周りに集まってきた男の子たちをかき分け 急いで教室を出た。
入学式早々こんなことになるとは…。
急いで出てきて感じ悪かったかな。
あああぁぁぁぁぁぁぁ
これでクラスに馴染めなかったらどうしよ~~~…
清々しい青空とは正反対に、わたしの心は土砂降りの雨。そろそろ台風が直撃しそうです。
靴箱で、ずぅんと落ち込んでいると
「どうしたの。そんなに落ち込んじゃって。」
後ろから女の子の声がした。
女の子にしては、少し低く、若干かすれた声。でも、とても魅力的な声だった。
声をかけてもらえた。
他のクラスの女の子かもしれない。
もしかしたら、友達になれるかもしれない。
わたしの心の台風は、太平洋側にそれていった。瞬く間に温帯低気圧に変わった。
「あのね…!」
思い切って振り返った。
すると、そこにいたのは……
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