光る瞳と短髪の彼

太田りこ

文字の大きさ
2 / 2
第1章 高校入学

2.美しい声

しおりを挟む


同じクラスの女の子が欠席ということを わたしへのドッキリだと思っていたが、そんな訳もなく、最後まで彼女達は来なかった。

おかげで、クラスで女子はわたしだけ。

「ねぇ、どこ中だったの?」
「これからよろしくな!」
「家どこらへん?」

話しかけてくるのは、男 男 男 男 男 男…

このクラスにわたししか女子がいないから、当たり前っちゃあ当たり前か…。

わたしは、パンダですか?
客寄せパンダですか?
そんなに女子が珍しいですか?

中学の頃のトラウマがあり、にぎやか系の男の子は苦手だったりする。

「あっ、あの、わたし帰るので!」

そう言って、わたしはカバンを抱き抱え、わたしの周りに集まってきた男の子たちをかき分け 急いで教室を出た。

入学式早々こんなことになるとは…。
急いで出てきて感じ悪かったかな。

あああぁぁぁぁぁぁぁ
これでクラスに馴染めなかったらどうしよ~~~…

清々しい青空とは正反対に、わたしの心は土砂降りの雨。そろそろ台風が直撃しそうです。

靴箱で、ずぅんと落ち込んでいると

「どうしたの。そんなに落ち込んじゃって。」

後ろから女の子の声がした。

女の子にしては、少し低く、若干かすれた声。でも、とても魅力的な声だった。

声をかけてもらえた。
他のクラスの女の子かもしれない。
もしかしたら、友達になれるかもしれない。

わたしの心の台風は、太平洋側にそれていった。瞬く間に温帯低気圧に変わった。

「あのね…!」

思い切って振り返った。

すると、そこにいたのは……


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

2回目の逃亡

158
恋愛
エラは王子の婚約者になりたくなくて1度目の人生で思い切りよく逃亡し、その後幸福な生活を送った。だが目覚めるとまた同じ人生が始まっていて・・・

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

異母姉の身代わりにされて大国の公妾へと堕とされた姫は王太子を愛してしまったので逃げます。えっ?番?番ってなんですか?執着番は逃さない

降魔 鬼灯
恋愛
やかな異母姉ジュリアンナが大国エスメラルダ留学から帰って来た。どうも留学中にやらかしたらしく、罪人として修道女になるか、隠居したエスメラルダの先代王の公妾として生きるかを迫られていた。 しかし、ジュリアンナに弱い父王と側妃は、亡くなった正妃の娘アリアを替え玉として差し出すことにした。 粗末な馬車に乗って罪人としてエスメラルダに向かうアリアは道中ジュリアンナに恨みを持つものに襲われそうになる。 危機一髪、助けに来た王太子に番として攫われ溺愛されるのだか、番の単語の意味をわからないアリアは公妾として抱かれていると誤解していて……。 すれ違う2人の想いは?

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

元婚約者が修道院送りになった令嬢を呼び戻すとき

岡暁舟
恋愛
「もう一度やり直そう」 そんなに上手くいくのでしょうか???

処理中です...