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第五十七話
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だって仕方ないだろう。ここの所ずっと我慢してたんだ。キスしてる時でも板額の体を抱き締めたり、髪を撫でる事はあっても、それ以上はしてなかった。定期考査が終わっても、すぐにそう言う事をするのは飢えた狼みたいで、板額が明確にそれを許すまでしてなかったのだ。もちろんそれは緑川に対しても同じだ。なんと僕は紳士的なのであろうか。
そんな状態の僕に、今、板額は明確な意思を持って誘って来たのだ。言葉では『見せてあげる』と言ってるが、これは僕と板額の間柄なら言葉通り『見せる』だけで済むわけがないのは、板額にだって分かってるはずだ。板額はとても賢い女の子なんだ。
僕の頭の中は一気にえっちな事が渦巻き始めた。もう他の些細なことなど考える余裕などなくなっていた。もし僕がワンころなら涎垂らして尻尾を千切れるほど振り回してるだろう。
そしてその時ちょうど良い事に、僕らはすでにマンションのエレベーターの中に居たのだ。
板額はエレベーターが最上階に到着するとそう言って僕の手を引いてエレベーターを出た。
ちなみに、緑川とは学校で他の生徒が滅多に来ない秘密の場所で密会してキスとかしてる。余談であるが緑川と密会中に一度だけ他の生徒が来た事があった。僕らは慌てて物陰に隠れたが、実はその時来たのも男女二人組でだった。物陰からこっそり二人で覗いてるとその二人はいきなり濃厚なキスを始め、それが終わると嬉しそうに手を繋いでそそくさとそこを出て行った。僕らは何だか自分たちがしてる事を第三者の目で見た様な気がして、その後、緑川と二人、しばらくけらけらと笑い転げてしまった。
そして板額とは人目を忍んで色々する時は僕が降りるべき階を素通りして最上階まで行く事にしている。このマンションの最上階は板額が全部押さえて改装して使っている。つまり板額の関係者以外は絶対に上がって来る事はないのだ。
ちなみに最上階のエレベーターを降りると他のフロアーでは殺風景な空間があるだけだが、板額が使っているこの最上階のはまるでプチホテルのレセプション並みに洒落た空間に改装されている。そしてその先には一戸建ての門の様な入り口が設えてある。第三者が入って来ることはなくとも、さすがにこのエレベーターホールのど真ん中で色々する勇気は僕にはない。板額は大丈夫だと言うのだが、なんか僕は落ち着かない。だってあの玄関から板額の家族が出てくる可能性だってあるのだ。板額と色々してるのを板額の両親に見られでもしたら一大事だ。
だから僕と板額がこっそりえっちな事をする時は、このエレベーターホールの脇にある人目を避けられる小さな空間に入り込むことにしている。もともとは掃除道具などを置くスペースだった所の様だ。
ちなみに僕はまだその先にある玄関から中へ入った事はない。板額は気にせず寄って行けば良いのに、って言ってくれる。しかし、さすがにまだ板額の両親と顔を合わす勇気はないのだ。もっと早い段階ならもっと気軽に合えたかもしれない。でも、どう考えても良い所のお嬢様である板額と先にこんな関係になってしまった事で、なんだか後ろめたい気分になって余計に会い辛くなっている。
「ほら、前より涼しそうだろ」
いつもの秘密の場所に入った板額はそう言っていきなり制服のスカートを両手でたくし上げた。僕は突然の展開に少し唖然としながらも、やっぱり年頃の男の子の習性でそこを注視してしまった。
いつもなら、そこにはスカートの上のまで少し厚めの黒いタイツと言うかストッキングが覆っている。そしてその生地から薄っすら透けてレースをあしらった白いショーツが見えている。はっきりと見えるショーツより僕はこのタイツ越しに見えるショーツの方がえっちに感じてしまう。喪服の黒いレースの越しに見える美しい貴婦人の顔って感じだろか。こんな事を感じる僕はやっぱりかなりマニアックな性癖なのだろうか、と自分でちょっと心配になる時がある。
ところがである。今日はちょっと様相が違っていた。僕自身、さすがにこれは想像をしていなかった。まあ、経験豊富な大人ならこれも想像の範囲内なのだろうが、僕はまだ青春真っただ中の童貞君なのだ。だからいきなりこう言う物を見て面食らってしまったのだ。
そんな状態の僕に、今、板額は明確な意思を持って誘って来たのだ。言葉では『見せてあげる』と言ってるが、これは僕と板額の間柄なら言葉通り『見せる』だけで済むわけがないのは、板額にだって分かってるはずだ。板額はとても賢い女の子なんだ。
僕の頭の中は一気にえっちな事が渦巻き始めた。もう他の些細なことなど考える余裕などなくなっていた。もし僕がワンころなら涎垂らして尻尾を千切れるほど振り回してるだろう。
そしてその時ちょうど良い事に、僕らはすでにマンションのエレベーターの中に居たのだ。
板額はエレベーターが最上階に到着するとそう言って僕の手を引いてエレベーターを出た。
ちなみに、緑川とは学校で他の生徒が滅多に来ない秘密の場所で密会してキスとかしてる。余談であるが緑川と密会中に一度だけ他の生徒が来た事があった。僕らは慌てて物陰に隠れたが、実はその時来たのも男女二人組でだった。物陰からこっそり二人で覗いてるとその二人はいきなり濃厚なキスを始め、それが終わると嬉しそうに手を繋いでそそくさとそこを出て行った。僕らは何だか自分たちがしてる事を第三者の目で見た様な気がして、その後、緑川と二人、しばらくけらけらと笑い転げてしまった。
そして板額とは人目を忍んで色々する時は僕が降りるべき階を素通りして最上階まで行く事にしている。このマンションの最上階は板額が全部押さえて改装して使っている。つまり板額の関係者以外は絶対に上がって来る事はないのだ。
ちなみに最上階のエレベーターを降りると他のフロアーでは殺風景な空間があるだけだが、板額が使っているこの最上階のはまるでプチホテルのレセプション並みに洒落た空間に改装されている。そしてその先には一戸建ての門の様な入り口が設えてある。第三者が入って来ることはなくとも、さすがにこのエレベーターホールのど真ん中で色々する勇気は僕にはない。板額は大丈夫だと言うのだが、なんか僕は落ち着かない。だってあの玄関から板額の家族が出てくる可能性だってあるのだ。板額と色々してるのを板額の両親に見られでもしたら一大事だ。
だから僕と板額がこっそりえっちな事をする時は、このエレベーターホールの脇にある人目を避けられる小さな空間に入り込むことにしている。もともとは掃除道具などを置くスペースだった所の様だ。
ちなみに僕はまだその先にある玄関から中へ入った事はない。板額は気にせず寄って行けば良いのに、って言ってくれる。しかし、さすがにまだ板額の両親と顔を合わす勇気はないのだ。もっと早い段階ならもっと気軽に合えたかもしれない。でも、どう考えても良い所のお嬢様である板額と先にこんな関係になってしまった事で、なんだか後ろめたい気分になって余計に会い辛くなっている。
「ほら、前より涼しそうだろ」
いつもの秘密の場所に入った板額はそう言っていきなり制服のスカートを両手でたくし上げた。僕は突然の展開に少し唖然としながらも、やっぱり年頃の男の子の習性でそこを注視してしまった。
いつもなら、そこにはスカートの上のまで少し厚めの黒いタイツと言うかストッキングが覆っている。そしてその生地から薄っすら透けてレースをあしらった白いショーツが見えている。はっきりと見えるショーツより僕はこのタイツ越しに見えるショーツの方がえっちに感じてしまう。喪服の黒いレースの越しに見える美しい貴婦人の顔って感じだろか。こんな事を感じる僕はやっぱりかなりマニアックな性癖なのだろうか、と自分でちょっと心配になる時がある。
ところがである。今日はちょっと様相が違っていた。僕自身、さすがにこれは想像をしていなかった。まあ、経験豊富な大人ならこれも想像の範囲内なのだろうが、僕はまだ青春真っただ中の童貞君なのだ。だからいきなりこう言う物を見て面食らってしまったのだ。
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