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第5話
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その瞬間、男のモノがいきなり暴発した。
何度もこんな事はしている。普段ならこんな事よりも街の娼婦を抱いてる時の方が遥かに気持ち良い。しかし、今回は別だ。街の娼婦を抱いている時より遥かに良かった。あのメイドには指一本触れていないのに、文字通り『天にも昇る』快楽を得られた。それでも男は放心状態のまま、まだメイドを覗き続けていた。
ストッキングを履き替えたメイドは、そのまま、白いエプロンドレスと頭に乗せていた白いカチューシャも真新しい物に替えていった。
自身のモノの爆発と共に劣情まで吹き飛んだ後、妙に冷静になった男は気が付いた。
このメイドはこの後、どこかへ……そうたぶん、街役場を兼ねるこの街の町長の所へ何かの手続きで行くのだ。その為メイドの嗜みとして、髪を整え、旅の汚れが目につきやすい白いカチューシャとエプロンドレス、さらには旅用に耐久性と実用を重視したストッキングさえも、正装用の上品なストッキングへと履き替えたのだ。メイドにしてみれば、時間があればここで軽く湯あみでもしたい所だろうがそこまでの時間はなかったのだろう。
逆にメイドに時間的な余裕さえあれば、もっと素晴らしい物を見れたかもしれないと思うと男は何故かものすごく損をした様な気になった。
その街の一番奥まった場所。奥まったとは言え、決してそこが悪い場所と言う訳ではない。この街自体が鉱山の城下町と言う事もあって、町は奥へ行く連れ高くなるような構造になっている。その為、街の一番奥になるこの場所は、街を一望出来る絶好のポジションであると同時に、その後ろにあるこの街の生命線でもある鉱山へ繋がる唯一の関所と言った感じになっているのだ。
そして、そこにそびえ建つまるで城か要塞の様な石造りの建物こそ、この街を牛耳る町長の館であった。町長と言っても公選で選ばれたものではない。この街の町長はまるで王の様に代々その血族で引き継がれるものだった。町長と言うより、はっきり言ってしまえば『領主』と言う方がしっくり来る。ただ国としては正式な貴族でない者の領主は認められていない為に、表向きは公選で選ばれた『町長』と言う体をとっていた。
その館の広い寝室。
若く美しい女が、この館の主人である醜く腹の出た町長に責められていた。
昨夜から女は一睡もさせてはもらえなかった。自身に体力がある内は自身のモノで、それに疲れが出れば目を背けたくなるようないかがわしい道具で常に責めさいなまれ続けていた。こうなってもう何日が過ぎたのか記憶もおぼろげになりかかっていた。ただ、愛する主の命を救いたいと言う強い想いだけが女の精神をかろうじて正気に保たせていた。
「お願いです……少し休ませてくださいまし、ご主人様」
女はすがる様な目で懇願した。
こんなの男の事を『ご主人様』などと呼ぶのは反吐が出そうだった。『ご主人様』と呼ぶのはあの愛しい方だけなのだ。尊敬し、身も心も捧げ尽くして来たあの方。そしてあの方も、自分をただの使用人ではなく一人の女としても愛してくださった。その大切な方をこの男は目の前で嬲り物にした。出来る事なら八つ裂きにしてやりたいほど憎い男を、今、自分は『ご主人様』と呼んでいる。そしてこの身を散々おもちゃにされている。あの方にさえ許した事のない変態的な行為をも受け入れ、さらには屈辱的な奉仕さえ強いられてた。すべては愛するあの方を救う為。女は自身にそう言い聞かせ、ともすれば舌を噛み切りたくなるほどの恥辱に耐えていた。
「休むだぁ? お前は主人であるこの私に指図する気か?」
女の長い髪を手綱の様に掴み、恍惚とした表情で舌なめずりをしながら腰を振っていた男が声を荒げた。同時に男の手が良く引き締まった真っ白な女の尻を叩いた。暗い部屋にピシャリと湿り気を帯びた音が響いた。
「ひいっ……申し訳ありません、ご主人様。
どうぞ、お気が済むまでお続けください!」
女の表情が一瞬で恐怖に引きつった。
その瞬間、女脳裏にここへ来てから味あわせられた『女としての生き地獄』の行為の数々が蘇った。それまで想像だに出来なかったその行為。このまま気が狂うかと思う程の苦痛と快楽と屈辱の入り混じった感覚。それは人として許される範囲を遥かに逸脱していた。
何度もこんな事はしている。普段ならこんな事よりも街の娼婦を抱いてる時の方が遥かに気持ち良い。しかし、今回は別だ。街の娼婦を抱いている時より遥かに良かった。あのメイドには指一本触れていないのに、文字通り『天にも昇る』快楽を得られた。それでも男は放心状態のまま、まだメイドを覗き続けていた。
ストッキングを履き替えたメイドは、そのまま、白いエプロンドレスと頭に乗せていた白いカチューシャも真新しい物に替えていった。
自身のモノの爆発と共に劣情まで吹き飛んだ後、妙に冷静になった男は気が付いた。
このメイドはこの後、どこかへ……そうたぶん、街役場を兼ねるこの街の町長の所へ何かの手続きで行くのだ。その為メイドの嗜みとして、髪を整え、旅の汚れが目につきやすい白いカチューシャとエプロンドレス、さらには旅用に耐久性と実用を重視したストッキングさえも、正装用の上品なストッキングへと履き替えたのだ。メイドにしてみれば、時間があればここで軽く湯あみでもしたい所だろうがそこまでの時間はなかったのだろう。
逆にメイドに時間的な余裕さえあれば、もっと素晴らしい物を見れたかもしれないと思うと男は何故かものすごく損をした様な気になった。
その街の一番奥まった場所。奥まったとは言え、決してそこが悪い場所と言う訳ではない。この街自体が鉱山の城下町と言う事もあって、町は奥へ行く連れ高くなるような構造になっている。その為、街の一番奥になるこの場所は、街を一望出来る絶好のポジションであると同時に、その後ろにあるこの街の生命線でもある鉱山へ繋がる唯一の関所と言った感じになっているのだ。
そして、そこにそびえ建つまるで城か要塞の様な石造りの建物こそ、この街を牛耳る町長の館であった。町長と言っても公選で選ばれたものではない。この街の町長はまるで王の様に代々その血族で引き継がれるものだった。町長と言うより、はっきり言ってしまえば『領主』と言う方がしっくり来る。ただ国としては正式な貴族でない者の領主は認められていない為に、表向きは公選で選ばれた『町長』と言う体をとっていた。
その館の広い寝室。
若く美しい女が、この館の主人である醜く腹の出た町長に責められていた。
昨夜から女は一睡もさせてはもらえなかった。自身に体力がある内は自身のモノで、それに疲れが出れば目を背けたくなるようないかがわしい道具で常に責めさいなまれ続けていた。こうなってもう何日が過ぎたのか記憶もおぼろげになりかかっていた。ただ、愛する主の命を救いたいと言う強い想いだけが女の精神をかろうじて正気に保たせていた。
「お願いです……少し休ませてくださいまし、ご主人様」
女はすがる様な目で懇願した。
こんなの男の事を『ご主人様』などと呼ぶのは反吐が出そうだった。『ご主人様』と呼ぶのはあの愛しい方だけなのだ。尊敬し、身も心も捧げ尽くして来たあの方。そしてあの方も、自分をただの使用人ではなく一人の女としても愛してくださった。その大切な方をこの男は目の前で嬲り物にした。出来る事なら八つ裂きにしてやりたいほど憎い男を、今、自分は『ご主人様』と呼んでいる。そしてこの身を散々おもちゃにされている。あの方にさえ許した事のない変態的な行為をも受け入れ、さらには屈辱的な奉仕さえ強いられてた。すべては愛するあの方を救う為。女は自身にそう言い聞かせ、ともすれば舌を噛み切りたくなるほどの恥辱に耐えていた。
「休むだぁ? お前は主人であるこの私に指図する気か?」
女の長い髪を手綱の様に掴み、恍惚とした表情で舌なめずりをしながら腰を振っていた男が声を荒げた。同時に男の手が良く引き締まった真っ白な女の尻を叩いた。暗い部屋にピシャリと湿り気を帯びた音が響いた。
「ひいっ……申し訳ありません、ご主人様。
どうぞ、お気が済むまでお続けください!」
女の表情が一瞬で恐怖に引きつった。
その瞬間、女脳裏にここへ来てから味あわせられた『女としての生き地獄』の行為の数々が蘇った。それまで想像だに出来なかったその行為。このまま気が狂うかと思う程の苦痛と快楽と屈辱の入り混じった感覚。それは人として許される範囲を遥かに逸脱していた。
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