年下上司の溺愛は甘すぎる

春野カノン

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交わる心2

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私にそんなことを言われるとは思っていなかったのか、夏樹は驚いたように目を見開いていた。
だけどそんなリアクションを無視するように私は何も言わずに彼の身体にぎゅっと抱きつく。


戸惑いながらも応えるように夏樹は私の身体を抱きしめてくれた。
大きな腕に包み込まれとても安心する。


「瀬奈さん⋯?」

「私も好き⋯⋯夏樹のことが好き」


想いを言葉だけじゃなくて全身で伝えられるようにさらに抱きしめる力を強める。
私の首元に顔を埋めた夏樹の体温が少しだけ上がった気がした。


「瀬奈さんも俺と同じなんて、すげー驚いてる」

「私たち、始まりがセフレだもんね」

「俺のことそういう風にしか見てないと思ってた。事実そこからスタートしちゃったし、今更どうやって真面目にぶつかればいいか分かんなくてさ」

「夏樹の言葉、全部私が欲しいものだった。欲しい言葉を欲しいタイミングでくれて、私の心全部分かってるようにそばに居てくれて、あんなの好きになっちゃうよ」


好きにならない方がおかしいくらい、夏樹は私の心を奪っていった。
傷心した心に漬け込まれたのも事実かもしれないが、過ごした時間に投げかけてくれた言葉が忘れられない。


その言葉や夏樹の存在があったからこそ乗り越えられた悲しみや時間があるのも事実だ。
真斗くんの言う通り、一緒にいたら好きになってしまう。


「ゆっくりいこうと思ってたのに、瀬奈さんに婚約者また近づいてくるし、取られたくないって咄嗟に思ったんだ」


どんな表情で夏樹が言葉を発しているのかは見えないが、触れる身体から彼の心臓の脈打つの音が聞こえてくる。
夏樹もまた少し緊張しているのだろうか。


「だからあんな形で匂わせることなっちゃって、かっこ悪い感じになった⋯」

「かっこ悪くなんてないよ。ストレートに伝えてくれてすごく嬉しい」

「身体からの関係の俺たちだけど、俺の言葉信じてくれる?」

「うん。疑う余地がないくらいたくさんの言葉をくれたから、信じてるよ夏樹のこと」


お互いの隙間がなくなるくらいぎゅっと抱きしめ合う。
まるで自分の奥底に眠る不安をかき消すように夏樹の存在を確かめた。


「恋人として、瀬奈さんのこと抱いてもいい?」

「聞かなくたって分かるでしょ?」

「セックスから始まった俺たちだから、今度は恋人としてちゃんと確認したかったんだ」

「ならある意味、私たちの初めてだね」


自然と私たちの距離は縮まり唇を深く重ね合わせる。
何度も角度を変えて貪るように舌を絡め合い、ちゅくちゅくと卑猥な水音が響いた。


想いを留めておく必要がなくなった私たちの欲望は止まらず、お互いを求める欲求は募っていくばかりだ。
唇を深く合わせながら夏樹は服の上から激しく私の膨らみの形を変えて揉みしだく。


「んっ夏樹⋯」

「やばい⋯大事に丁寧にしたいのに、早く抱きたくて急いじゃう」


かき分けた髪の隙間から覗いた瞳は欲望で熟れていて私自身も早く夏樹とひとつになりたいと願っていた。
我慢できずに性急に私の身体に触れる夏樹なすごく愛おしい。


「夏樹、私の部屋に来て⋯」


彼の手を取って私の部屋へと導くと、着いた途端に夏樹は私を壁に押し付け唇を奪った。
ちゅぱちゅぱと舌を絡め合い、そのまま首元にたくさんの甘いキスを落とす。


だんだんと呼吸が二人とも荒くなっていき、お互いを欲しているのが空気で伝わってくる。
体中に唇を這わせながら私たちは雑に服を投げ捨てた。


下着姿になった私の身体を抱き抱えた夏樹はそのままベッドに運んでくれて私の上に覆い被さる。
何度見ても引き締まったいい身体をしているし、この大きな身体で抱きしめられイかされ、抱かれると思うと無意識に蜜を垂らしてしまった。


「瀬奈さんの部屋で抱くとかやばすぎる。興奮しちゃうんだけど」

「そう⋯?」

「部屋中が瀬奈さんの匂いで頭がクラクラする」


そう呟きながら夏樹は私のブラジャーのホックを外し、ぷるんと揺れた膨らみに指を食い込ませると、やわやわと揉みながら先端をチロっと舐め上げた。
乳首に与えられる刺激だけで私の秘部はぐしょぐしょに濡れており彼のモノを受け入れる準備が整ってしまう。


「んっぁ、それ、すき⋯⋯」

「瀬奈さん乳首舐められるの好きだよね。いつもいい反応⋯」
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