19 / 201
王名許可証
王名許可証2
しおりを挟む
ギルドで有益な情報を手に入れた。酢の代わりになるものと醤油の代わりになるものを教えてもらえたのである。
俺は、ギルドを出たその足で教えてもらった店に向う事にした。
アリシアが雨を弾く魔法をかけてくれた。これで、数時間は大丈夫らしい。
ギルドよりは南東、家からは南だろうか?しばらく歩いた所にあった。
『発酵食品店 ハッコロン』
ここだな。
それにしても……なんだ。この微妙なネームセンスは。あえて言わなかったが、ゴールデン大ニワトリと言うネームセンスもどうかと思ったんだ。もっと格好いい名前をつけてやっても良かっただろう?ただ、大ニワトリが金色で少し大きいだけだからって……。あんなに強いんだぞ??もっと、敬意を払うべきだ。
……まあ、この事は今考えてもどうしようもない。置いておこう。酢と醤油を調達するのが先だ。
「こんにちは。」
俺の声に気付き、「は~い。ただいまですわ~。」店の奥から声がした。店主なのか?女性のエルフが出てきた。
「いらっしゃいませ~。あら?あらあらあら??エルフの方ではありませんわ~?もしかして……。」
「あっ。はい。人間界から来ました。ヤマトと申します。」
「いや~ん。やっぱり?今、王都で話題になっていますわ~。私、人間の方、初めてお目にかかりましたわ~。あっと、いけない私ったら。興奮して忘れるところでしたわ~。これはこれは、ご丁寧に。『ハッコロン』店主。ミネッサと申しますわ~。」
俺達は、なぜかお辞儀をしあう。
何気に語尾に『わ~。』と頻繁についているのが、気になるが。ツッコミを入れると負けた気になる。なので、放置する事にした。
まだ数日なのに、俺の事は既に話題になっているようだ。案外、噂とか広まるのは早いのかもしれないな。
それにしても、やはり美人だ。普通のエルフのように肌は白すぎず、しかも、爆乳。流石、エルフ。期待を裏切らない。この人は、どこかおっとり系?
「その人間さんのヤマトさ~ん。ウチには、どのようなご用件で~?」
もっと観察していたいけど、主に胸を……。あっ、いやいや。肝心な事を聞かなければ。
「あの。酢と醤油ってありますか?」
「すとしょうゆ~??」
あっと、向こうの世界と名前が違うから酢と醤油がひとくくりになってしまった。
「料理に使う調味料なんですけど……。あっ、確か、名前はスッパミンと悪魔の生き血です。」
「あ~。それなら、御座いますわ~。」
ミネッサさんは、分かりました!と手を叩き、一度奥に戻り、小皿と液体の入った小瓶を二つ持ってきた。
「味見されますわよね~?」
「出来れば。」
ミネッサさんは小皿にそれぞれ入れてくれた。
まず、スッパミンを舐める。
おお!!すっぱ!!日本のお酢とあんま変わんないぞ!これは完璧に酢として使える!!そして、悪魔の生き血。少しとろみがあるが、色は醤油だな。肝心な味は……おお!!甘い!九州の甘い醤油みたいだ!!これも使える!!よし!やったぞ!!料理の幅が広がる。予想以上の収穫だ!!
「すみません。両方ともください。」
「ありがとうございますわ~。またのお越しをお待ちしておりま~すわ~。」
俺はホクホク顔で家に帰った。
帰宅した時にはイリアも帰っていた。
「おかえりなさいませ。ヤマト様。ターニャは、何処へ行ったのですか?姿が見えないのですけれど?」
「イリアこそ、おかえり。ご苦労様。ターニャさんは、からあげのレシピを教えたら家に帰ったぞ。それで、どうだった?手続きは上手く行った?」
「そうなのですか?慌ただしい子ですね。手続きの方、はい。全てではありませんが、滞りなく完了いたしました。」
「ありがとな。イリア。お礼と言っちゃなんだが、今日は、俺が旨いもの作ってやるよ。」
「本当ですか?!私、嬉しいです!!」
イリアは瞳を輝かせる。安上がりでいい子だよ。この子は……。
早速、今日買った、スッパミンと悪魔の生き血を使おう。
……あっ。なんだ。やっぱりこの名前、恥ずかしいから、酢と醤油ということにしておこう。
まずは、骨付きモモ肉の素揚げをっと。
醤油、酒、おろしたショウガを混ぜた漬けダレにしばらく漬け込む。
その間にサラダの準備だ。レタス、トマト、きゅうりを切ってっと。
ちなみに、レタスはレタスン。トマトはトニャト。きゅうりはゴモリと言う。元の世界と同じような物は同じように呼ぶ事にしよう。
この世界には、驚く事にサラダ用のドレッシングがいっぱいあった。コショウなどの調味料はドレッシングに使うみたいだ。案外、調味料にも困らないかもな。
しかし、マヨネーズは無かった。なので、マヨネーズを作ろう。油、卵、塩、砂糖、酢を入れて、混ぜる。ハンドミキサーとかあるなら、簡単に出来るんだけどな……。ないものねだりは虚しいから止めておこう。
あっと、胸肉も使ってしまわないとな。最初はチキンカツにしようと思ったが、酢も醤油も手に入ったから、チキン南蛮にしよう。そうしたら、卵を茹でなきゃな。
とりあえず、醤油、砂糖、酢で甘酢を作って、玉ねぎをみじん切りにして水にさらす。水気を良く取った玉ねぎにマヨネーズを入れて、後はゆで卵が出来上がったら潰して混ぜるだけ。ピクルスがあれば良いのだけれど、まだ見つけてないし、無くても旨いからいいだろう。酢も見つかった事だし、自分で作ってもいいな。案外、前の世界と同じ食材も多いし。
胸肉は食べやすい大きさに切って、塩コショウをして小麦粉と卵で衣を作って揚げ焼きにする。
隣りで漬け込み水分を拭き取った骨付きモモ肉を揚げる。
ふぉ~う!!いい匂いがするぜ!
揚げ焼きした胸肉は甘酢に直ぐにくぐらせる。
またも甘酸っぱい独特の香りが食欲を刺激するぜ!
いい感じに出来たぞ!!
最後にタルタルの上からパセリを散らして……完成だ!!
「イリア~!ご飯出来たから、取りに来なさ~い。」
「は~い。今、いきま~す。」
イリアは勢い良く二階から降りてきた。
俺は、ギルドを出たその足で教えてもらった店に向う事にした。
アリシアが雨を弾く魔法をかけてくれた。これで、数時間は大丈夫らしい。
ギルドよりは南東、家からは南だろうか?しばらく歩いた所にあった。
『発酵食品店 ハッコロン』
ここだな。
それにしても……なんだ。この微妙なネームセンスは。あえて言わなかったが、ゴールデン大ニワトリと言うネームセンスもどうかと思ったんだ。もっと格好いい名前をつけてやっても良かっただろう?ただ、大ニワトリが金色で少し大きいだけだからって……。あんなに強いんだぞ??もっと、敬意を払うべきだ。
……まあ、この事は今考えてもどうしようもない。置いておこう。酢と醤油を調達するのが先だ。
「こんにちは。」
俺の声に気付き、「は~い。ただいまですわ~。」店の奥から声がした。店主なのか?女性のエルフが出てきた。
「いらっしゃいませ~。あら?あらあらあら??エルフの方ではありませんわ~?もしかして……。」
「あっ。はい。人間界から来ました。ヤマトと申します。」
「いや~ん。やっぱり?今、王都で話題になっていますわ~。私、人間の方、初めてお目にかかりましたわ~。あっと、いけない私ったら。興奮して忘れるところでしたわ~。これはこれは、ご丁寧に。『ハッコロン』店主。ミネッサと申しますわ~。」
俺達は、なぜかお辞儀をしあう。
何気に語尾に『わ~。』と頻繁についているのが、気になるが。ツッコミを入れると負けた気になる。なので、放置する事にした。
まだ数日なのに、俺の事は既に話題になっているようだ。案外、噂とか広まるのは早いのかもしれないな。
それにしても、やはり美人だ。普通のエルフのように肌は白すぎず、しかも、爆乳。流石、エルフ。期待を裏切らない。この人は、どこかおっとり系?
「その人間さんのヤマトさ~ん。ウチには、どのようなご用件で~?」
もっと観察していたいけど、主に胸を……。あっ、いやいや。肝心な事を聞かなければ。
「あの。酢と醤油ってありますか?」
「すとしょうゆ~??」
あっと、向こうの世界と名前が違うから酢と醤油がひとくくりになってしまった。
「料理に使う調味料なんですけど……。あっ、確か、名前はスッパミンと悪魔の生き血です。」
「あ~。それなら、御座いますわ~。」
ミネッサさんは、分かりました!と手を叩き、一度奥に戻り、小皿と液体の入った小瓶を二つ持ってきた。
「味見されますわよね~?」
「出来れば。」
ミネッサさんは小皿にそれぞれ入れてくれた。
まず、スッパミンを舐める。
おお!!すっぱ!!日本のお酢とあんま変わんないぞ!これは完璧に酢として使える!!そして、悪魔の生き血。少しとろみがあるが、色は醤油だな。肝心な味は……おお!!甘い!九州の甘い醤油みたいだ!!これも使える!!よし!やったぞ!!料理の幅が広がる。予想以上の収穫だ!!
「すみません。両方ともください。」
「ありがとうございますわ~。またのお越しをお待ちしておりま~すわ~。」
俺はホクホク顔で家に帰った。
帰宅した時にはイリアも帰っていた。
「おかえりなさいませ。ヤマト様。ターニャは、何処へ行ったのですか?姿が見えないのですけれど?」
「イリアこそ、おかえり。ご苦労様。ターニャさんは、からあげのレシピを教えたら家に帰ったぞ。それで、どうだった?手続きは上手く行った?」
「そうなのですか?慌ただしい子ですね。手続きの方、はい。全てではありませんが、滞りなく完了いたしました。」
「ありがとな。イリア。お礼と言っちゃなんだが、今日は、俺が旨いもの作ってやるよ。」
「本当ですか?!私、嬉しいです!!」
イリアは瞳を輝かせる。安上がりでいい子だよ。この子は……。
早速、今日買った、スッパミンと悪魔の生き血を使おう。
……あっ。なんだ。やっぱりこの名前、恥ずかしいから、酢と醤油ということにしておこう。
まずは、骨付きモモ肉の素揚げをっと。
醤油、酒、おろしたショウガを混ぜた漬けダレにしばらく漬け込む。
その間にサラダの準備だ。レタス、トマト、きゅうりを切ってっと。
ちなみに、レタスはレタスン。トマトはトニャト。きゅうりはゴモリと言う。元の世界と同じような物は同じように呼ぶ事にしよう。
この世界には、驚く事にサラダ用のドレッシングがいっぱいあった。コショウなどの調味料はドレッシングに使うみたいだ。案外、調味料にも困らないかもな。
しかし、マヨネーズは無かった。なので、マヨネーズを作ろう。油、卵、塩、砂糖、酢を入れて、混ぜる。ハンドミキサーとかあるなら、簡単に出来るんだけどな……。ないものねだりは虚しいから止めておこう。
あっと、胸肉も使ってしまわないとな。最初はチキンカツにしようと思ったが、酢も醤油も手に入ったから、チキン南蛮にしよう。そうしたら、卵を茹でなきゃな。
とりあえず、醤油、砂糖、酢で甘酢を作って、玉ねぎをみじん切りにして水にさらす。水気を良く取った玉ねぎにマヨネーズを入れて、後はゆで卵が出来上がったら潰して混ぜるだけ。ピクルスがあれば良いのだけれど、まだ見つけてないし、無くても旨いからいいだろう。酢も見つかった事だし、自分で作ってもいいな。案外、前の世界と同じ食材も多いし。
胸肉は食べやすい大きさに切って、塩コショウをして小麦粉と卵で衣を作って揚げ焼きにする。
隣りで漬け込み水分を拭き取った骨付きモモ肉を揚げる。
ふぉ~う!!いい匂いがするぜ!
揚げ焼きした胸肉は甘酢に直ぐにくぐらせる。
またも甘酸っぱい独特の香りが食欲を刺激するぜ!
いい感じに出来たぞ!!
最後にタルタルの上からパセリを散らして……完成だ!!
「イリア~!ご飯出来たから、取りに来なさ~い。」
「は~い。今、いきま~す。」
イリアは勢い良く二階から降りてきた。
0
あなたにおすすめの小説
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる