28 / 201
からあげ処『大和』?
からあげ処『大和』?4
しおりを挟む
俺の叫び声にもビッグホーンは止まる事はない。
イリアがやられる!!そう思った、次の瞬間。
ビッグホーンは、イリアに何事も無いように頭を杖で殴打され、絶命した。
……ああ。はは。はははは。そ、そうだった。そう言えば、アイツの方が俺より遥かに強いんだった。……良かった。
「ヤマト様!気を引き締めて下さい!!次が来ますよ!!」
俺がその場でへたり込んでいるとイリアの檄が飛ぶ。
そうだった。ここはダンジョンだ。周りのモンスターを倒しても安心は出来ない。
「集中して、狙って下さい!ヤマト様なら出来ます!!」
そうだ!イリアに魔力制御の時、散々言っておいて、俺がやらない訳にはいかない!!
「『必中』!!」
そして、集中する。
狙いを定めろ!眉間だけを貫くんだ!!
俺は弓で矢を引くように剣を構えてビッグホーンと対峙する。
ビッグホーンは後ろ足で地面を蹴り、闘争心を露わにする。
数秒の沈黙の後、俺とビッグホーンはお互いに走りだした。
勝負は一瞬。
……そこだ!!
剣は見事にビッグホーンの眉間をとらえる。
ビッグホーンはドサッと良い音で地面に倒れこんだ。
「見事です!ヤマト様!!やはり、ヤマト様なら出来ると思っていました。』
イリアは駆け寄り、俺を祝福したあと、直ぐに次の行動へ移る。
「剥ぎ取りは私に任せて、他のビッグホーンをやっちゃって下さい。」
なぜか、イリアは張り切っていた。
俺は次々と、ビッグホーンを仕留めていく。そして、イリアはドロップアイテムと食材を集めてまわる。ビッグホーンサーロインを剥ぎ取るイリアはどこかイキイキとしているように見えた。
クエスト内容を満たし、ドロップアイテムも食材も山盛り手に入れた。リュックサックの中はパンパンだ。
「はぁ~。ビッグホーンサーロイン。あのお肉がこんなにいっぱい。家には冷凍庫もありますし、美味しい牛肉がしばらく食べ放題。……あぁ。ヤマト様に、どのようなお料理をして頂けるのか……楽しみです。」
呆気なく、イリアが張り切っていた理由が分かった。
そう言えば、この世界に来てから牛肉はまだ食べていなかった。少しお高かったから。
「牛肉は、そんなに貴重なのか?」
「はい。まだ、牛肉は貴重なのです。ビッグホーンの養殖は近年、やっと成功したばかりで市場にはあまり出回らないのです。剥ぎ取りも見ての通りこのサーロイン一枚だけしか採れないので。ダンジョン産のビッグホーンサーロインもお店で買うには、少し高価なのですよ。」
なるほど。そうだったのか……。だから、値段もバラバラなのね。
「イリア。もしかして、エンジェルピッグと同じように、このサーロインしかとれないの?他のモンスターからも同じ感じなのか?」
「そうですね。ダンジョンに生息するビッグホーンからはサーロイン、一枚しか取れません。その他の部位は消滅します。もちろん、他の牛系のモンスターからは他の部位が取れますが、同じように剥ぎ取ったら消滅します。これは、どのモンスターにも言える事なのですよ。ダンジョンに生息するモンスターからは特定の部位しか食材として取れません。大ニワトリなどの小型のモンスターだと丸ごと持って帰れたりしますが、部位的には一種類になってしまうのです。中、大型モンスターは、その体からは想像出来ませんが、一部位を少量しか取れません。ですが、養殖や野生のビッグホーンなどからはサーロイン以外の部位も取れるのです。お店には他の部位が売ってあります。味はダンジョンの方が圧倒的に美味しいのですけど。」
そうか……。やっぱり、面白くて不思議な所だなダンジョンは。欲しい食材によって、ちゃんと倒し分けしないといけないんだ。
それに、欲しい部位は、店で買わないといけなくなってる。
……なんか、結構考えられてる世界だな。
四階層まででクエストは終了したけど、今日は五階層……最下層まで攻略と言っていたけど、最下層には何があるんだろうか?
「なら、イリア。最下層には何があるんだ?」
「最下層にはそのダンジョンの主が居ます。」
……ダンジョンの主?もしや?ボス??
「全部のダンジョンにか?」
「はい。そうです。全てのダンジョンに唯一共通する事です。ダンジョンの最下層、最上階には必ず、そのダンジョンの主が居ます。主の居る階層は複雑な迷路なども無く、主と戦うだけの広いスペースがあるだけです。」
そう言い、イリアは下へと続く階段の前で立ち止まる。
「さぁ、この階段を降りれば、主との対面です。準備は宜しいですか?」
俺はゴクリと唾を飲み込み頷く。
俺と主との初めての戦いが始まろうとしていた。
イリアがやられる!!そう思った、次の瞬間。
ビッグホーンは、イリアに何事も無いように頭を杖で殴打され、絶命した。
……ああ。はは。はははは。そ、そうだった。そう言えば、アイツの方が俺より遥かに強いんだった。……良かった。
「ヤマト様!気を引き締めて下さい!!次が来ますよ!!」
俺がその場でへたり込んでいるとイリアの檄が飛ぶ。
そうだった。ここはダンジョンだ。周りのモンスターを倒しても安心は出来ない。
「集中して、狙って下さい!ヤマト様なら出来ます!!」
そうだ!イリアに魔力制御の時、散々言っておいて、俺がやらない訳にはいかない!!
「『必中』!!」
そして、集中する。
狙いを定めろ!眉間だけを貫くんだ!!
俺は弓で矢を引くように剣を構えてビッグホーンと対峙する。
ビッグホーンは後ろ足で地面を蹴り、闘争心を露わにする。
数秒の沈黙の後、俺とビッグホーンはお互いに走りだした。
勝負は一瞬。
……そこだ!!
剣は見事にビッグホーンの眉間をとらえる。
ビッグホーンはドサッと良い音で地面に倒れこんだ。
「見事です!ヤマト様!!やはり、ヤマト様なら出来ると思っていました。』
イリアは駆け寄り、俺を祝福したあと、直ぐに次の行動へ移る。
「剥ぎ取りは私に任せて、他のビッグホーンをやっちゃって下さい。」
なぜか、イリアは張り切っていた。
俺は次々と、ビッグホーンを仕留めていく。そして、イリアはドロップアイテムと食材を集めてまわる。ビッグホーンサーロインを剥ぎ取るイリアはどこかイキイキとしているように見えた。
クエスト内容を満たし、ドロップアイテムも食材も山盛り手に入れた。リュックサックの中はパンパンだ。
「はぁ~。ビッグホーンサーロイン。あのお肉がこんなにいっぱい。家には冷凍庫もありますし、美味しい牛肉がしばらく食べ放題。……あぁ。ヤマト様に、どのようなお料理をして頂けるのか……楽しみです。」
呆気なく、イリアが張り切っていた理由が分かった。
そう言えば、この世界に来てから牛肉はまだ食べていなかった。少しお高かったから。
「牛肉は、そんなに貴重なのか?」
「はい。まだ、牛肉は貴重なのです。ビッグホーンの養殖は近年、やっと成功したばかりで市場にはあまり出回らないのです。剥ぎ取りも見ての通りこのサーロイン一枚だけしか採れないので。ダンジョン産のビッグホーンサーロインもお店で買うには、少し高価なのですよ。」
なるほど。そうだったのか……。だから、値段もバラバラなのね。
「イリア。もしかして、エンジェルピッグと同じように、このサーロインしかとれないの?他のモンスターからも同じ感じなのか?」
「そうですね。ダンジョンに生息するビッグホーンからはサーロイン、一枚しか取れません。その他の部位は消滅します。もちろん、他の牛系のモンスターからは他の部位が取れますが、同じように剥ぎ取ったら消滅します。これは、どのモンスターにも言える事なのですよ。ダンジョンに生息するモンスターからは特定の部位しか食材として取れません。大ニワトリなどの小型のモンスターだと丸ごと持って帰れたりしますが、部位的には一種類になってしまうのです。中、大型モンスターは、その体からは想像出来ませんが、一部位を少量しか取れません。ですが、養殖や野生のビッグホーンなどからはサーロイン以外の部位も取れるのです。お店には他の部位が売ってあります。味はダンジョンの方が圧倒的に美味しいのですけど。」
そうか……。やっぱり、面白くて不思議な所だなダンジョンは。欲しい食材によって、ちゃんと倒し分けしないといけないんだ。
それに、欲しい部位は、店で買わないといけなくなってる。
……なんか、結構考えられてる世界だな。
四階層まででクエストは終了したけど、今日は五階層……最下層まで攻略と言っていたけど、最下層には何があるんだろうか?
「なら、イリア。最下層には何があるんだ?」
「最下層にはそのダンジョンの主が居ます。」
……ダンジョンの主?もしや?ボス??
「全部のダンジョンにか?」
「はい。そうです。全てのダンジョンに唯一共通する事です。ダンジョンの最下層、最上階には必ず、そのダンジョンの主が居ます。主の居る階層は複雑な迷路なども無く、主と戦うだけの広いスペースがあるだけです。」
そう言い、イリアは下へと続く階段の前で立ち止まる。
「さぁ、この階段を降りれば、主との対面です。準備は宜しいですか?」
俺はゴクリと唾を飲み込み頷く。
俺と主との初めての戦いが始まろうとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる