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ただいま、バイト募集中!!
ただいま、バイト募集中!!3
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あいたたたた。
ここは何階だ??
ここも攻略されているダンジョンだから、灯りはあるものの、何階かは分からない。
マップを広げても、通って来ていないので表示されない。
ちなみに、俺が持っているマップは一度通ると記録される。攻略済みのダンジョンなので、全ての通路が記してあるマップはある。しかし、それはイリアが購入して持っていた。
どうするべきか……。
動かない訳にはいかないし、この洞窟から浮遊石があると聞いているし、トードの居た三階の浮遊石の位置は確認済み。この階も、そこにさえ着けば直ぐにでも帰れるのだけれど……。
『ガルルルル』
背後からモンスターの唸り声が聞こえてくる。
明らかにトードの声ではない。全身から汗が噴き出る感じ。本能が危険を知らせる。
俺は振り向く。
オ、オオカミ?!
狼型のモンスターは赤い目を光らせ、口を開く。
その口からは火の玉が!!
どあ?!モンスターも魔法使うのか?!
間一髪で火の玉を避ける。
これはヤバい!!
とりあえず逃げなきゃ!!俺は走り出す。
後ろで『ワォオオオ~ン!!』と遠吠えが聞こえる。もしかして、仲間呼んでる?!ねぇ?!仲間呼んじゃってる?!
ぎょわ~~!!あちこちから狼が!!
俺はあっという間に壁際に追い込まれる。
ヤバい、ヤバい、ヤバい!!
狼型のモンスターは一斉に口を開き、火の玉を吐き出す。
俺は壁に手をつく。あれ?なんか突起物が??また落とし穴??押したら、また落ちるのか?でも、このままだと、焼き殺されてしまう……。迷っている暇はない。
俺は突起物を押す。予想通り、地面は割れ、俺はまた落ちて行った。
いててて。
ふぅ。何とか助かったけど……。下の階に落ちたって事はまた凄いモンスターが出るのだろうか?
広いルーム、通路などない。嫌な予感しかしない。スケルトンと戦った時を思い出す。もしかして、最下層じゃないよな??
俺は歩き始める。
…………。
………。
……。
身の毛がよだった。見てはいけない物を発見してしまった。
……デカい。
しかも、俺はあのモンスターを知っている。
頭は牛。身体は人。牛頭人身のモンスター、ミノタウロス。ギリシャ神話に出てくる。ゲームやアニメでは定番のモンスター。まさか、本物が……。
ミノタウロスは石斧を引きずりながら歩いていた。
見つかったら、確実にヤバい。本能が警鐘を鳴り響かせる。
俺はミノタウロスを避けるように逆方向へ戻る。会わなければ襲って来ないかもしれない。とりあえず、ミノタウロスから離れて、この階層から逃げなくては……。
壁際を歩く。この階に浮遊石がないのか?最下層にはないのかな……。そうなれば、最低でも、この階層を出て上の階層で浮遊石を探さないといけないのか……。とりあえず、階段を探さないと……。
カンッ!!
俺は小石を蹴り飛ばしてしまった。それが壁に当たる。
『グモォォォォォ!?』
遠くでミノタウロスの叫び声聞こえる。それと同時に地響きが近づいて来る。
ヤバい?!見つかった!!
ミノタウロスは俺を見つけ、もう一度吼える。
『グモォォォォォ!!!』
辺りの空間が激しく振動しているようだ!耳を塞いでいないと、鼓膜が破れてしまうかもしれない!!
たまらず耳を塞ぎ、立ち尽くす俺にミノタウロスは容赦なく石斧を振り下ろす。
直撃はしなかったものの、激しい音と共に地面は割れ爆風で俺は吹き飛ばされる。
やべぇ。少しオシッコちびった!!当たっていたら確実に死んでた!!!
いかん!これは、とりあえず、逃げなくては!!
しかし、体は思ったように反応しない。足が震えて動けない。
地面に刺さった石斧をミノタウロスは抜き取り、また襲いかかってくる。
ドガン!!
今度は壁に石斧は突き刺さる。
今だ!逃げなくては!!
俺は震える足に叩いて気合いを入れ、走り始めた。
ここは何階だ??
ここも攻略されているダンジョンだから、灯りはあるものの、何階かは分からない。
マップを広げても、通って来ていないので表示されない。
ちなみに、俺が持っているマップは一度通ると記録される。攻略済みのダンジョンなので、全ての通路が記してあるマップはある。しかし、それはイリアが購入して持っていた。
どうするべきか……。
動かない訳にはいかないし、この洞窟から浮遊石があると聞いているし、トードの居た三階の浮遊石の位置は確認済み。この階も、そこにさえ着けば直ぐにでも帰れるのだけれど……。
『ガルルルル』
背後からモンスターの唸り声が聞こえてくる。
明らかにトードの声ではない。全身から汗が噴き出る感じ。本能が危険を知らせる。
俺は振り向く。
オ、オオカミ?!
狼型のモンスターは赤い目を光らせ、口を開く。
その口からは火の玉が!!
どあ?!モンスターも魔法使うのか?!
間一髪で火の玉を避ける。
これはヤバい!!
とりあえず逃げなきゃ!!俺は走り出す。
後ろで『ワォオオオ~ン!!』と遠吠えが聞こえる。もしかして、仲間呼んでる?!ねぇ?!仲間呼んじゃってる?!
ぎょわ~~!!あちこちから狼が!!
俺はあっという間に壁際に追い込まれる。
ヤバい、ヤバい、ヤバい!!
狼型のモンスターは一斉に口を開き、火の玉を吐き出す。
俺は壁に手をつく。あれ?なんか突起物が??また落とし穴??押したら、また落ちるのか?でも、このままだと、焼き殺されてしまう……。迷っている暇はない。
俺は突起物を押す。予想通り、地面は割れ、俺はまた落ちて行った。
いててて。
ふぅ。何とか助かったけど……。下の階に落ちたって事はまた凄いモンスターが出るのだろうか?
広いルーム、通路などない。嫌な予感しかしない。スケルトンと戦った時を思い出す。もしかして、最下層じゃないよな??
俺は歩き始める。
…………。
………。
……。
身の毛がよだった。見てはいけない物を発見してしまった。
……デカい。
しかも、俺はあのモンスターを知っている。
頭は牛。身体は人。牛頭人身のモンスター、ミノタウロス。ギリシャ神話に出てくる。ゲームやアニメでは定番のモンスター。まさか、本物が……。
ミノタウロスは石斧を引きずりながら歩いていた。
見つかったら、確実にヤバい。本能が警鐘を鳴り響かせる。
俺はミノタウロスを避けるように逆方向へ戻る。会わなければ襲って来ないかもしれない。とりあえず、ミノタウロスから離れて、この階層から逃げなくては……。
壁際を歩く。この階に浮遊石がないのか?最下層にはないのかな……。そうなれば、最低でも、この階層を出て上の階層で浮遊石を探さないといけないのか……。とりあえず、階段を探さないと……。
カンッ!!
俺は小石を蹴り飛ばしてしまった。それが壁に当たる。
『グモォォォォォ!?』
遠くでミノタウロスの叫び声聞こえる。それと同時に地響きが近づいて来る。
ヤバい?!見つかった!!
ミノタウロスは俺を見つけ、もう一度吼える。
『グモォォォォォ!!!』
辺りの空間が激しく振動しているようだ!耳を塞いでいないと、鼓膜が破れてしまうかもしれない!!
たまらず耳を塞ぎ、立ち尽くす俺にミノタウロスは容赦なく石斧を振り下ろす。
直撃はしなかったものの、激しい音と共に地面は割れ爆風で俺は吹き飛ばされる。
やべぇ。少しオシッコちびった!!当たっていたら確実に死んでた!!!
いかん!これは、とりあえず、逃げなくては!!
しかし、体は思ったように反応しない。足が震えて動けない。
地面に刺さった石斧をミノタウロスは抜き取り、また襲いかかってくる。
ドガン!!
今度は壁に石斧は突き刺さる。
今だ!逃げなくては!!
俺は震える足に叩いて気合いを入れ、走り始めた。
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