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ライバル出現?!後編
ライバル出現?!後編1
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イリアは、二年前にあった出来事を話してくれた。
治療法の無い感染性の毒を撒き散らす厄災。『隻眼のワイバーン』か……。
イリアの話を聞いて、俺も考えさせられた。
もし、俺がイリアの立場だったら……俺も同じ決断をしていただろう。俺がイリアを責める事は、当然だが出来ない。それに、イリアの心中を考えると胸が苦しい。
「もっと、ワイバーンの事を早く調べていたら……。私は、村の人達を救えたはずなのです。もっと、考えるべきだった。もう少し、思いとどまるべきだった。私は……人殺しなんです。多くのエルフを焼き殺した。」
「あれは!人殺しじゃねぇ!!あんたは救ったんだよ!!この国を!この世界を!!それに、オレも同罪だ!!あの時、あんたを即した。」
エリアスさんはイリアの両肩を持ち、叫ぶように言う。
「その現場に居なかった私も、イリアお嬢様の判断は正しかったと思います。世界法に基づいての処理。もし、私がその場に居たのなら、私もイリアお嬢様と同じ決断に至ったでしょう。」
「……私もその場に居なかったから、なんとでも言える……けれど、私も……イリアの判断は正しかった。……大英断……だったと思う。」
ターニャさんもララもイリアのやった事を正しいと言う。
「……それでも、私が人殺しだと言う事には変わりません。」
しかし、イリアは自分の考えを曲げなかった。
重い沈黙が流れる。
実際のところはどうなのだろう?
確かに、イリアの言う通り、『もし』という事がある。
もし、ワイバーンをもっと調べていれば。
もし、先行隊の魔術師の元へ行かなければ。
もし、もっと早く戻っていたら。
考えればきりがない。
そして、きっと、答えはそこにはない。
イリアと救護班長さんしか見かけなかった、先行隊の魔術師の生き残り。
イリアにしか情報を伝えなかった魔術師。
考えれば、不自然過ぎる事が多い。
もしかしたら、村に火を放たなかったら、ワイバーンの鱗は剥がれ落ちなかったかもしれない。
もしかしたら……カルバン村長ですら怪しく感じる。
……村に火を放つように仕向けていないだろうか?そう考える事だって出来る。
火を放たなければ、鱗が解毒薬として使えなかったかもしれない。
火を放たなければ、事態は収拾出来なかったかもしれない。
火を放たなかったら、世界は本当に滅んでいたのかもしれない。
イリア達の話を聞く限りでは、この世界の神々は畏怖される事が多いらしい。なにかしら、頭のいかれている神が居てもおかしくはない。
世界を滅ぼしかねない。そんな、危険な事でさえも、愉快犯で出来る神が居てもおかしくはない。
「なあ。イリア。もしかしたらだぞ……。もしかしたら、村に火を放たなかったら、ワイバーンの鱗は、剥がれ落ちる事もなく強固なまま。解毒薬にもならず、毒は、ウイルスは蔓延して、この世界は滅んでいたかもしれない。とは考えられないか?」
俺の言葉に、イリアは可愛い目を見開く。
それを聞いた、ターニャさん達も驚きを隠せなかった。
「……確かに、ヤマト様がおっしゃる通り、その可能性はあります。」
ターニャさんはそう口を開いた。
「……うん。その可能性はある。……いや。その可能性の方が高い。」
ララも続く。
「神の目的は、俺には分からないけど、イリアの話からだと、明らかに不可解な事が多すぎるんだ。それは、イリアも感じているんじゃないか?」
「……はい。違和感はありました。全ての魔術師隊員を覚えている自信がある訳ではありませんが、ほんの数時間前に会って、指示を出したばかりの隊員の顔と名前が分からなかった時に、違和感は感じました。初めに火を放つように即したのも彼でしたし。後で思えば、鱗の事を教えにくれた隊員のタイミングの良さもどこかで見ているようでした。」
やはり、イリアも何かを感じていたのか。
「それでも、私が犯した過ちや罪は消えないのです。私が沢山の命を奪った事には変わりはありません。」
イリアはまた俯いた。
ああ!くそ!!
何時もアホみたいに元気なのが取り柄なのに!!
治療法の無い感染性の毒を撒き散らす厄災。『隻眼のワイバーン』か……。
イリアの話を聞いて、俺も考えさせられた。
もし、俺がイリアの立場だったら……俺も同じ決断をしていただろう。俺がイリアを責める事は、当然だが出来ない。それに、イリアの心中を考えると胸が苦しい。
「もっと、ワイバーンの事を早く調べていたら……。私は、村の人達を救えたはずなのです。もっと、考えるべきだった。もう少し、思いとどまるべきだった。私は……人殺しなんです。多くのエルフを焼き殺した。」
「あれは!人殺しじゃねぇ!!あんたは救ったんだよ!!この国を!この世界を!!それに、オレも同罪だ!!あの時、あんたを即した。」
エリアスさんはイリアの両肩を持ち、叫ぶように言う。
「その現場に居なかった私も、イリアお嬢様の判断は正しかったと思います。世界法に基づいての処理。もし、私がその場に居たのなら、私もイリアお嬢様と同じ決断に至ったでしょう。」
「……私もその場に居なかったから、なんとでも言える……けれど、私も……イリアの判断は正しかった。……大英断……だったと思う。」
ターニャさんもララもイリアのやった事を正しいと言う。
「……それでも、私が人殺しだと言う事には変わりません。」
しかし、イリアは自分の考えを曲げなかった。
重い沈黙が流れる。
実際のところはどうなのだろう?
確かに、イリアの言う通り、『もし』という事がある。
もし、ワイバーンをもっと調べていれば。
もし、先行隊の魔術師の元へ行かなければ。
もし、もっと早く戻っていたら。
考えればきりがない。
そして、きっと、答えはそこにはない。
イリアと救護班長さんしか見かけなかった、先行隊の魔術師の生き残り。
イリアにしか情報を伝えなかった魔術師。
考えれば、不自然過ぎる事が多い。
もしかしたら、村に火を放たなかったら、ワイバーンの鱗は剥がれ落ちなかったかもしれない。
もしかしたら……カルバン村長ですら怪しく感じる。
……村に火を放つように仕向けていないだろうか?そう考える事だって出来る。
火を放たなければ、鱗が解毒薬として使えなかったかもしれない。
火を放たなければ、事態は収拾出来なかったかもしれない。
火を放たなかったら、世界は本当に滅んでいたのかもしれない。
イリア達の話を聞く限りでは、この世界の神々は畏怖される事が多いらしい。なにかしら、頭のいかれている神が居てもおかしくはない。
世界を滅ぼしかねない。そんな、危険な事でさえも、愉快犯で出来る神が居てもおかしくはない。
「なあ。イリア。もしかしたらだぞ……。もしかしたら、村に火を放たなかったら、ワイバーンの鱗は、剥がれ落ちる事もなく強固なまま。解毒薬にもならず、毒は、ウイルスは蔓延して、この世界は滅んでいたかもしれない。とは考えられないか?」
俺の言葉に、イリアは可愛い目を見開く。
それを聞いた、ターニャさん達も驚きを隠せなかった。
「……確かに、ヤマト様がおっしゃる通り、その可能性はあります。」
ターニャさんはそう口を開いた。
「……うん。その可能性はある。……いや。その可能性の方が高い。」
ララも続く。
「神の目的は、俺には分からないけど、イリアの話からだと、明らかに不可解な事が多すぎるんだ。それは、イリアも感じているんじゃないか?」
「……はい。違和感はありました。全ての魔術師隊員を覚えている自信がある訳ではありませんが、ほんの数時間前に会って、指示を出したばかりの隊員の顔と名前が分からなかった時に、違和感は感じました。初めに火を放つように即したのも彼でしたし。後で思えば、鱗の事を教えにくれた隊員のタイミングの良さもどこかで見ているようでした。」
やはり、イリアも何かを感じていたのか。
「それでも、私が犯した過ちや罪は消えないのです。私が沢山の命を奪った事には変わりはありません。」
イリアはまた俯いた。
ああ!くそ!!
何時もアホみたいに元気なのが取り柄なのに!!
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